平野啓一郎 3作品を読んで
平野啓一郎さんの3作品を読みました
『マチネの終わりに』2016年4月(2019年6月文庫化)
『ある男』2018年9月(2021年9月文庫化)
『本心』2021年5月(2023年12月文庫化)
もともと『マチネの終わりに』は映画化のタイミングで読んでおりましたが、最近 高校国語の論理国語の教科書の文章の中で、平野啓一郎さんの「分人」という考え方について触れられていたことをきっかけに、有名どころ3作を読み(返し)ました
それぞれブクログに感想を書いていますが、やはりなんだか共通するものがある気がして、雑多ながらまとめたくなったわけです
平野さんの小説すべてを読んでいるわけではありませんので、この3作に関してですが、なんだか共通して
〈愛〉とは何か?
という主題がいつも付きまとっていたように感じました
『マチネの終わりに』には言わずもがな、
『ある男』では、人を愛するとは、その人の過去を愛するということなのだろうか、と自問する
そして『本心』では、、、あくまでも私の解釈ですが、愛とは変化を受け入れること、だと思いました
VFを作成し、ともに暮らす。闇が深い。
亡くした子どもをVFで育てる、ということを想像しながら読んだ
後半2つ『ある男』『本心』に共通してるのは
東日本大震災、そしてナルキッソス
『マチネの終わりに』は、文庫カバーが新しくなったようです
もともとのカバー(単行本、文庫本ほぼ共通)も好きなのでこちらも載せときます