歌つくりました【前編】|歌詞のパワーワード✨発見⁉️
noteで初のコラボは「歌」になりました!
ちょっと無粋かな?とも思いますが、どのように歌詞を書いたのか? その一部始終を自ら解説いたします!笑
FUKUさんの記事を見つける
ある日、FUKUさんのこの記事を拝見。第1印象は…
「ウソ⁉️ めちゃ面白そう!」
同時に「他人の書いた詞に合わせて曲を作るって、相当なカロリー量では?」と推測。なんて、いい人なんだ〜!とw
◇ ◇ ◇
しかし、現実は…そして無謀なコメント
ただ問題が発生。
どんな曲調なのかもわからずに「歌詞を書く」ことができなかったのです。
気持ちとは裏腹に脳みそはフリーズ。
特に伝えたいこともないから、なーんにも浮かばない!笑
どうしよう…あきらめるか…でもな、なんとかならんかな〜
そこで思いつきました!
「曲を先に下さい!それに歌詞をつけます!」
思い立ったら吉日で、無謀にもコメント!
冷静に振り返ると、我ながら失礼というか…結構驚かせてしまったんではないかと…苦笑
しかし!FUKUさん、やはり、いい人でした!笑
こうして、無事にコラボが走りだしたのでした!
◇ ◇ ◇
ホントに曲が届く!
女性Vo.、マイナー、バラード。
こんな曲が届きました!
洗練された歌謡曲メロというか、ELTの"Time goes by"とか、90年代〜avex全盛期の香り?というのが個人的な印象でした。
まあ、そんなことより、どんな歌詞にしようかと…
いよいよ!作業が始まります!
◇ ◇ ◇
まずは曲の構成を把握
まず繰り返しデモを聴き、メモを取りながら構成を把握。
その際に驚いたのが、AメロとBメロ(サビ)のみ。メロが2種類だったこと。
個人的にはA-B展開の曲が好きなのでポジティブでしたが、J-POPSはA-B-C(サビ)の構成が一番多いので意外でした。
ちなみに、A-B展開の大ヒット曲には、山下達郎「クリスマスイブ 」なんかがあります!
ちなみに「クリスマスイブ 」についての個人考察を、私の小説の中で反映させていますので、よければ寄り道をw
◇ ◇ ◇
80%完成へと導いたワード
では具体的な作業です。
最初にやることは「ラララ」で歌われているデモに、とにかく言葉を乗せること。
残念ながら上書きしたため残ってないのですが、まずはストーリーとか無視して、何でもいいから言葉を乗せる作業。
例えば、完成形の歌い出しは「覚えてる」ですが、最初は「いつまでも」と乗せていました。
ここは「冷蔵庫」でも「秋葉原」でも何でもよかったのです。
とにかくメロ(音符)にハマる文字数の把握のために、聴きながらハマりそうな単語を、ただただ適当に羅列。
その中で、1Bのラスト「でも ごめんね」を、この段階で当てていたことがラッキーでした。振り返るとこの時点で80%完成です。
◇ ◇ ◇
パワーワード✨『でも、ごめんね』の素晴らしさ
最初は適当に置いた「でも、ごめんね」という言葉。
これがすべてを導いてくれました。サッカーでいうと中田英寿、本田圭佑のような中心選手として、引っ張ってくれるキャプテン的存在に!w
この「でもごめんね」の素晴らしさは、6文字の中に濁音が2つあること。
濁音は、歌など発話した際に力が籠もります。
ですから、リスナーに歌詞が届きやすくなる【機能性の高さ】があります。
さらに「ん」があるので、その前の「め」と次の「ね」が立つんです。
例えば、こんな歌詞、ちょっと口ずさんでみてください。
ナンバーワンにならなくてもいい
元々特別なオンリーワン
節の頭とお尻に、濁音と「ん」が物凄く効果的に使われています。
だから歌いやすくて、覚えやすくて、残りやすい。
よって言葉の意味、メッセージも届きやすい。
言われてみると、そんな気がしませんか?
このフレーズはとてもよくできているな〜と勝手に思っていますw
話を戻しまして…
また「でも、ごめんね」は、1フレーズで「オチ」を表現できています。
言い換えると、それまで歌詞がすべて伏線となり「でも、ごめんね」で一気に回収できるような「言葉の意味」としての機能があります。
加えて「ごめんね」の前に逆説の「でも」が入ることで、聴いている側の想像を掻き立てる効果が期待できると感じました。
聴いている人にも「切ないよね」という共感を呼び込みやすい。
これら3つの役割を1フレーズ、6文字で担ってくれる、とても働き者の言葉、”パワーワード✨”が「でも ごめんね」の正体なのです。
そして、サビの終わりに「でも、ごめんね」を置くことで、いろんなことが決まってくれるのです。
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スタートラインに立つ!
1.テーマ・設定が固まる
マイナー調のミドルバラードで、若い女性が「でも、ごめんね」と言う。
この条件下で、説得力を持たせるには「恋愛・失恋」のシーンしかない!とすぐに決まりました。
そうすると、自然と彼氏となる男性の描写と、胸に秘めた想いを描くことが決まります。
2. オチが決まった
サビ終わりに「でも、ごめんね」を置くことで、やや古い言い方をすると「大どんでん返し」のストーリーを用意することが決まってくれました。
じゃあ「恋愛における大どんでん返し」とは?と考え「好きなのに、振ってしまった物語」の一択となりました。
決まったことを整理すると…
1. 登場人物:若い女性が主役のカップル
2.シーン:切ない恋
3. オチ(ストーリー):大好きなのに別れを告げる
こうして、歌詞を書く作業へのスタートラインに立てました!
ここからの作業は、次回・後編で!
(投稿数稼ぎ、ごめんなさい!笑)
では、最後に改めてお聴きください!「ツギノナツ」♫
「ツギノナツ」
作詞:武広しんじ / 作・編曲:FUKU
憶えてる? 駆け抜けた夜と朝
忘れないあの写真
ため息と長いキス
明日も、昨日も、今もキミが
ずっと愛しくて
でも、ごめんね
「どうして?」と繰り返す、キミの唇
愛しくて、揺れるけど
もう傷つきたくなくて
次の夏は、誰がキミと
星を抱きしめて
夢見てるの?
次の夏も、そんなキミが
ずっと愛しくて
でも、ごめんね
後編「歌詞と詩の違いとは⁉️」につづく