「論理思考スキル」というお話。
結論:掛け算の法則で、スキルがあっても論理思考スキルがなければ無意味
1、ラーメン屋の売上と利益
問題です。
▶下記条件のラーメン屋さんの売上と利益はいくらでしょう?
座席数:13席
場所:浜松町駅近
従業員:3名
ラーメン価格:650円
正解がわかるはずはない。
でも答えを導くロジックは必要。
答えの正解・不正解ではなく、考え方の正解・不正解を見る思考力を
「フェルミ推定」という。
売上に必要な要素は上記のような項目。
ランチと夜の客単価はおそらく違うだろうし、浜松町というオフィス街である土地柄平日の方が売り上げも高いだろう。それぞれ回転数も違うはず。
営業日やおおよその原価などを推測すれば、答えに近いものは導ける。
➡顧客視点を論理的に証明・追及することがビジネスでは最重要!
予測的な数字を入れていくと上記のようになる。
フレームさえ作っておけば、数字を当てはめるだけ。
2、コペルニクスの地動説思考がビジネスでは最重要
天動説のように、自分を中心に考えてはビジネスはうまくいかない。
・自分の事業に思い込みはいらない
・自分の見える視野は決して正しくない
・しっかりとしたデータに基づく事実が必要
3、人は物事をドラマチック化してしまう習性がある
問題です。
▶世界で予防接種を受けられない子供たちは何%いるか?
①20%
②50%
③80%
正解は①20%です。
おそらく皆さんは50%か80%だと思ったのではないでしょうか?
これは頭の中をドラマチック化してしまっているだけ。
「FUCTFFULNESS」の著者であるハンス・ロスリング博士の質問によると、
どんなに高学歴だろうが学者であろうが、質問しても10%しか正解しない。
テレビで不衛生な環境や飢餓で苦しむ子供たちの映像を見ていると、
それがあたかもすべての現実のようにドラマティック化してしまう。
一旦冷静にデータでみると、実際は違うことがわかる。
4、捨てなければいけない思考
思い込みは絶対に捨てないといけない。
人の意見を自分の考えにマッチングさせて、論理的に証明していく必要がある。
そのためには
①分断思考
②ネガティブ思考
を捨てないといけない。
5、分断思考
まず人間の分断本能をなくすことが重要
人間は下記のように2つに分けたがる性質がある。
この世界は単純に2つには分断できない!
白・黒ではなく、グラデーションのようにその中間にある色がたくさん存在することを理解する必要がある。
2つに分けるとなぜうまくいかないのか?
例えば、飲食店を出すのに立地は重要。
立地が大事と思った際に、交通量の多い、少ないに分ける傾向がある。
それだけでいいのか?
上記のように交通量が多くても家賃が高いこと、人件費がかかる等のデメリットがある。
それに対し、交通量が少なくても、家賃が安かったり、人件費もかからない、デリバリー中心にすれば余裕のある店舗にできるメリットもある。
だから単純に2つに分断してもうまくいかない。
➡分断したものをもっと細分化しグラデーションを考えてみること
が重要!
6、ネガティブ本能
人はネガティブなことに共感しやすい。
保育園に落ちた人が「保育園落ちた死ね」とツイートしたら、多くの人達が共感してバズった。
「保育園は入れた」ってつぶやいてもバズらない。
例えば、感染症、子供の死亡率、戦争死者についてもネガティブな報道ばかりされているが、過去に比べればだいぶ良くなっている。
例えば、交通事故で子供が1人亡くなってしまったとしたら、
「交通事故 子供1名死亡」が事実であり、それが知るべきこと。
でも、メディアは遺族のインタビューとかお母さんが泣いているところも映像で流す。本来そういうものは本質的には不要!
でもなぜ放送するのか?
人はネガティブなことに共感するから、、、。
➡メディアのネガティブセンサーのコントロール術は有名
世界を悪く感じさせているのはメディア
メディアで流れていることを疑う目が必要
その例として、ソフトバンク。
通信障害が発生したときに、それが原因で1万件以上の解約があったと報道された。
1億7千万回線のうち、23%(約3,910万回線)がソフトバンク回線。
年間解約率が2%なので、年間782,000解約がある。
782,000解約を365日で割ると、1日2,142件の解約。
2,142件×5日間=10,712件。
普通に5日で1万件の解約はあるってこと。
別に通信障害のせいではない、メディアがそう煽っているだけ。
➡疑わしいことは、冷静に分解して考える必要がある。
自分の感情や感覚を定量化して証明することが重要!!
以上、本日も大変勉強になりました!