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Books, Life, Diversity

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厳しい状況にある書店の支援のために何かできることがないかと思い、これまでに読んできた素晴らしい本の紹介をすることにしました。少しでも興味のある本があれば、ぜひ書店から(オンライン…
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#本紹介

ジャロン・ラニアー『万物創生をはじめよう 私的VR事始』谷垣暁美訳、みすず書房、20…

ここしばらく更新が滞っていましたが、次の単著に向け読むだけは大量に読んでいました。原稿を…

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アディーブ・コラーム『ダリウスは今日も生きづらい』三辺律子訳、集英社

最近読んだ小説のなかではいちばん心に残りました。現代社会が、そしてそこで生きる若者たち…

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徳井直生『創るためのAI 機械と創造性のはてしない物語』BNN

AIを用いたアートの現状と将来の可能性について知りたい人にとって、現状におけるベストの本で…

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『多様体4 特集 書物/後世』月曜社

月曜社から不定期刊行されている雑誌の第4号です。数多ある人文系の雑誌のなかでも特に好きな…

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断絶と孤絶の時代に抗して他者について考える

優れた本を多々出版なさっている月曜社の小林浩さんにお声をおかけいただき、hontoのブックツ…

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カイ・T・エリクソン『そこにすべてがあった バッファロー・クリーク洪水と集合的ト…

ここ最近読んできた本のなかで、その理由を具体的に挙げることが難しいのですが、もっとも丁寧…

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吉田健彦『メディオーム』共和国

再開第一回目が自分の本というのもアレなのですが、本というものは手に取って読んでもらって初めて完成するものなので、ぜひお読みいただければということで紹介してしまいます。 でもって、それが本書のテーマでもあります。どういうことでしょう。もし本というものが誰かに読んでもらって完成するのだとすると、その完成の在り方には、例えば読者が10人いれば10の形があるということになりますよね。実際、ぼくはそう考えています。例えば『神とカエル』という題名の本があったとします。それが流通するとい

Books, Life, Diversity #37

『レイシズムを考える』清原悠編、清原悠、明戸隆浩、安倍彰他著、共和国、2021年 ヘイトと…

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Books, Life, Diversity #36

『クリティカル・ワード メディア論 理論と歴史から〈いま〉が学べる』門林岳史、増田展大…

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Books, Life, Diversity #35

今回は出版社も併せて紹介します。プログラミングやデザインに関心のある方なら、きっと本棚に…

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Books, Life, Diversity #34

今回も、前回に引き続き思弁的実在論関連の本を紹介していきます。 篠原雅武『「人間以後」の…

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Books, Life, Diversity #33

今回(と次回)は思弁的実在論関連で紹介します。思弁的実在論は現代哲学のひとつの潮流として…

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Books, Life, Diversity #32

東京はふたたび緊急事態宣言ということで、書店や出版社の置かれた状況はどこまでも厳しくなっ…

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Books, Life, Diversity #31

Adam Broomberg & Oliver Chanarin, "Spirit is a Bone", London, MACK, 2015. 今回ご紹介する本は、Adam BroombergとOliver Chanarinの二人によるアーティストユニットによる同名の作品を書籍化したものです。彼らのサイト(http://www.broombergchanarin.com/hometest#/spirit/)によれば、この作品では、モスクワで開発された顔認識システムを