人は知っているものしか見えない#13

コロナの影響で私は引きこもりの日々が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
かなりストレスが溜まっているのではないでしょうか?
身体の健康も大事ですが、心の健康も心配です。

それはさておき、私は年末にスペインに行ってきました。
ツアーで行き、ガイドさんがいろいろと説明してくれるわけですが、ガイドさんがいなかったら何も見えていなかったのではないか、
と思ったわけです。

ガイドさんがいなければ何も見えていなかったのではないか、
とはどういうことかというと、
例えばサグラダ・ファミリアを見ても、
「輪郭だけはっきりしていて中身はのっぺらぼうみたいな感じ」に見えていたんじゃないか、
ということです。

もう少し極端に言うと、
「大きくてきれいな建物だなぁ」で終わりだったんじゃないか、
ということです。

実際には外観・内観共に、キリスト教に由来するものが彫刻として表現されているわけですが、もしガイドさんの説明がなければ、のっぺらぼうとは言わないまでも、ぼんやり見えていたのだろうなと思います。
「あ、なんか人(彫刻)がいるなぁ」とかですね。

何も知識がない人とたくさん知識がある人では同じ物を見ても見え方が違うということですね。

人は知っているものしか見えないということを改めて肌で感じた旅行でした。
大学受験で世界史を勉強し、大学の第二外国語でスペイン語を勉強しましたが、それはかなり前の話でとっくに忘れていますし、表面的な知識ですので、そんな浅いものでは見えるものは増えないよな、と感じた旅行でした。

今までに何か国か行ったことがありますが、いつも思います。
「もっとこの国について勉強しておけば良かった!」と。
でも一つ言えるのは、行ったからその国に興味関心が持てるようになって勉強するようになるんだよな、ということですね。
行くと決まってから興味関心を持つという面もありますが、行った後に興味関心を持つという面もありますよね。

ガイドさんというのはカウンセラーの役目にも似ているなと思いました。
クライアントさんのモヤっとした言葉にならないものを言語化して整理してあげる、というか。
言語化してあげることでクライアントさんが見えていなかったものを見えるようにしてあげる、というか。


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