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子どもにどこまで許し、どう育てるのか-いつか未来は子に託される-
前回定期購読マガジンで書いた、子どもが見ている世界は子どもにとっても親にとっても投資になるという記事は多くの人に読んで頂け、大変感謝しています。
この記事を読んだ方々から色々なご意見やご感想を頂けたのですが、今回はまつしま ようこさんのツイートについて書いてみようと思います。
子どもと対峙するとき、テレビやスマホのルールを未だに決めきれずにいる。
— まつしま ようこ (@yoko_matto) January 3, 2020
親サイドの“決め”が、子どもの身体とこころの健康を気にすることを越えて、“栄養を奪う”ことになってはいないかな?…と常に考えてしまう🤔👦🏻@masaka114 #note #2020年代の未来予想図 https://t.co/PgoLQEndLr
子どもがスマートフォンでYouTubeを見ていたとします。皆さんは親として我が子にどんなことを言うでしょうか。
「スマフォを触らないよ!」
とスマフォ自体を触ることを否定する。
「30分だけね」
と時間を区切って許可をする。
「・・・・(黙認)」
好きなだけ触らせる。
「この動画だったらずっと見ていて良いよ」
と教育の観点から許可できる範囲を作る。
親として子どもの教育には人それぞれ選択肢があると思っています。そしてその選択を他人が間違っているということはできないと考えています。体罰ですら今だに議論が繰り広げられているくらいです。
なので、今回は僕個人の意見を書かせていただきます。
僕がやっている子育ての方向性
僕は常に「正しい子育て」があるとは思っていません。子どもによっても向き不向きもあるとも思っています。むしろパターン分けした方が良いとも考えています。さらに柔軟に対応や変化が求められることも多々あります。
そこでまず僕が子育てが始まる時に考えたことは、自分の子どもに本当の意味でどうなって欲しいのかをしっかり考えることでした。個人的な未来予測の中で、これからを生き抜くために必要だと考えた人間としてのスキルが大きく分けて以下でした。
・自分の才能を発揮できる精神状態を持てる
・結果が出た時に謙虚になれる
・オリジナリティに喜びを持てる
・人を信じる力を持てる
・新しい価値や文化を怖がらない
・挑戦できることに喜びを持てる
・世界をフラットに見れる視点を持つ
そして出た結果に対してどんな教育方法が有効なのかを考えていきました。ここからはそれぞれの「親と子」によってパターン分けされる部分です。
僕はあえて子どもに良い意味での緊張感や自分で考える時間を作ることにしました。この教育を取り入れたのにはいくつか理由があります。
①与えられることに慣れさせない
僕たちは知らず知らずのうちに色々な場面で答えを与えられることに慣れて育ってきたように思います。それはよく言われる学校教育の問題や核家族化が進んだことによって、子ども1人にかけられる目が多くなったことも要因だと思います。
さらに情報がこれだけ大量に取得できる時代に、分からないから深く追求しようというマインドも失われつつあるように感じています。
これがまさに僕自身がテクノロジー時代の幕開けを14年前に予見するきっかけにもなった考え方で、深みよりも広さ、の時代なのだと思います。
その状況を全て否定する気はありませんが、やはりこれからの世界を生き抜くには、誰かから与えられる思考や物や事だけではなく、自分の中からしか生まれないものに価値を見出せるかが重要になってくると確信しています。
親として子にどうしてもすぐに与えてしまうのは、愛という心情からだけではありません。親として時短やまどろっこしさ、危険性などからすぐに与えてしまうシーンが多々あると思います。
僕はそこをグッと我慢して、初めは子どもが自分で靴を履くなど小さなことからスタートしました。どんなに朝忙しくても、子どもがゆっくり靴を履いていても手伝わない。イライラしたり急かしたりしない。
そうした時間の積み重ねが、子ども自身が親から簡単に与えられず、自分で何かを考えたりやろうとするきっかけになるのだと考えています。
②オリジナリティは自分だけの体験から生まれる思考
これは①にも繋がるのですが、これだけ情報過多の時代になるとオリジナリティを生み出すことがなかなかできない時代になっていると感じています。例えばアートの世界でも、人工知能が大量の情報の組み合わせによって作品を作ってしまう時代です。
でもだからこそオリジナリティにしっかり価値を見出すことができれば、世界を変えられる可能性もあるのです。
そのためには、やはり自分にしか分からない体験や考えに触れる時間を増やすことが重要だと考えています。自分で靴を履くことだって親が履かせてしまうよりも、なんとか自分自身で試行錯誤した方が「気付き」は増え、そしてその試行錯誤した経験がいつか何かの役に立つかもしれないのです。
オリジナリティを生む、のは本当に大変なことですし、さらにそれに価値を見出すのはさらに大変な作業です。でも、子どもの頃から癖付けができれば、大人になっても素晴らしい人生を歩めるのかもしれません。
参考記事
③これからの世界は甘くない
皆さんの中で、今の日本の状況が僕たちの子ども世代まで続くと考えている人はいないと思います。少子高齢化社会の到来、グローバル化の波、世界的に見れば年間一億人増え続けている人口爆発現象、自然破壊の問題など、大きな変化は必ずやってきます。そしてそれが今の日本の状況よりも悪くなることは自明です。
そんな時、多くの方々は子どもにお金を残すことやスキルや職業など、武器になるような言わばコンテンツをどうするかを考えていないでしょうか。
僕はそれらは時代によって変化する価値、として捉えていて、もっと普遍的な何かを伝えたい、育てたいと考えてきました。そして行き着いたのが「辛い状況を耐える心や打破しようとするマインド」でした。
常に家族にもこれからの時代に必要な幸せの価値について伝え続けています。
これから子どもたちは僕たちの時代では考えられないような異文化やテクノロジーなどと向き合っていくはずです。だからこそ、僕たちが簡単に想定してまう甘い世界ではなく、過酷だけど自分で楽しくできる世界を想定しておくことが重要になると考えています。
④子どもと一緒に成長したい
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