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日本農法を北米で実験する 4

ロシアン・ガーリック編 4

 世界情勢が、あまりにも激動していて「日本農業を北米に実験する」のコラムがおろそかになってしまいました。世界は壊れ始めていて、いままでの常識が通用しない時代になってきています。その意味では、個人がどれだけ人間力と自給自足が出来るスタイルにするかが、注目されていくと思います。収穫も終わり、畑仕事も減ってきているので、今回夏にした実験を記録として残していこうと思っています。いまはガーリック編ですが、次はルバーブ編と種の収穫編を考えています。このコンテンツは、第一産業から第三次産業まで1つのセットにするコンセプトなので、何が出来るのかを紹介していこうと思っています。

 

このガーリックをどのように商品化にして売っていくのか? 


 去年までは、特定のお客さんに丸ごと販売をしていました。この大粒で、甘みのあるガーリックが欲しい人は、今年も殺到しています。いま課題なのは、家庭菜園レベルから ➛ どのようにコマーシャルレベルに引き上げていくのか。当然のことですが、収穫量の問題があります。今回収穫した数は550個になりましたが、去年の販売していたサイズにはならず、すべて小ぶりになってしまいました。ほとんどがサイズが小さく、1個単位で販売するのは難しくなり、量り売りで販売をしています。去年は、1個10ドルで販売をして300個販売できたので、3000ドルぐらいにはなりました。今年は、大きいサイズは70個ぐらいにしかならず、販売しても700ドルしかならなくなってしまいました。あとは、かたまりを粒バラして量り売りで販売しています。


「バラにしたガーリック」と「そのまんまガーリック」
手前は、バラにしたガーリック

 ただ、1個単位では小さいのですが、バラにしたかたまりは大きいので去年と全く変わらないサイズです。比較の対象で、ペティ120mlを置いたのですが、1粒の大きさがわかります。

波動刀とガーリック

 今回、なぜ小ぶりのガーリックになってしまったのか、粒にしたときにわかりました。例年は、6粒で1かたまりになっているのですが。今年は、3~5粒で1かたまりになっているモノが多かったのが、今年の特徴でした。味はいつものように美味しくて、1粒で見たときに例年と変わらないサイズなので問題はないのですが、1かたまりでの販売は厳しいと思いました。

 さらに今年のガーリックは、部分的に腐敗・虫食い・変色があったので、その部分をカットして、オイル漬けの商品も作りました。今年は、オリーブオイルの高騰で、材料費が高くなってしまいましたが以下の定価で販売していみました。
         250ml : 10ビン 500ml : 10ビン
          250ml : $17 500ml : $30

オリーブオイル漬け 250mlと500ml

さらに、今回実験をしたのは家庭用の真空パックにしたら、どうなるかを皮つき・皮むき・かたまり 3種類を作ってみました。250gの単位で綺麗に真空が出来ました。
 

 これは、非常に商品価値があると思ったのですが、数日たつと以下のようにパンパンになり、パックしたガーリックがすべて膨れてしまいました。
 その原因は、真空にしても常に呼吸をしているようなので、長期期間の真空は厳しいようです。日本やここでも販売している、真空のニンニクはどのようにしているのか、これも課題なのかもしれません。
 ただし、パックをしていればそのままでも販売出来るので無駄にはならないと思っています。これも1パック$20で販売しています。

 

 今回は、ガーリックをどのように商品化をして販売をしていくのかを実験的にしてみました。来年は、Assorted Boxとしてガーリックを入れてもいいと考えています。8月に近所の友人が、親子で遊びに来てくれました。

 いま、Vancouverのファーマーズ・マーケットマーケットで、この量を買うと$80~90はします。オーガニックになると$100は平気でします。どれだけ物価高になっているのかが、理解できると思います。
 このロシアン・ガーリックは、日本の人たちにもぜひ食べてもらいたい1品です。


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