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留学生やワーホリにも直撃している国際社会 4

-日本の国体を取り返す大きな転機-


 このワーホリのビザは、10~20代の人たちだけでなく30代以上の人にも海外進出のチャンスだと思っています。これから、日本経済は人口減少と高齢化でモノが売れない時代に突入し中国経済の破綻によって、ますますモノが売れない時代が来ます。それをどこで補うのか、最大の課題が目の前に迫ってきます。以前から提唱してきたことですが、「北米は屋台国家」で民族という出店(縁日やお祭りの出店)で成立している国家です。北米に出店(支店)を設けて、民族の縄張りを作る必要があると思っています。日本には、優れた食品や日用品や工業品や医療品が満ち溢れて、世界の人たちを魅了するポテンシャルがあります。30代以上の人(企業も含む)は、20代の人とタックを組んでワーキングホリデービザを使って、現地でサービスや商品を売り。そして、現地で若者を育てるプログラムを作ることで、新しい市場を作ることができます。
このワーキングホリデー・プログラムは、ほとんど日本の若者にとっては何の意味を成していない時間になっていて、多くは帰国したときにゼロからの人生スタートになっています。この1年間が、個人の人生設計のステップにならず、相当数の人の時間と能力が無駄に終わっています。
ここに、日本の企業や30歳以上の人たちは注目をして、カナダに投資(支店や出店)をして20代が日本でもカナダでも仕事が出来るプラットホームを作ることが出来たら、両者にとってプラスだと思っています。日本企業は、新卒の人たちの離職率に悩まされて、経営そのものも考えなくてはいけなくなってきています。その状況の中で、若い人たちを育てる仕組みを作る必要があると思っています。各社が数年間働いたのちに、カナダで自社商品の販売やサービスが出来る仕組みが出来れば、若い人たちにとっても海外体験と世界の中で自社商品の評価を理解して、新しい空気や流れを持って帰り企業にとって国際化に転換できるきっかけになると思っています。加えて、数人の社員を赴任させて支社を作らなくても、最小の先鋭の若い人たちでカナダで起業をしたら、大きな投資をせずに北米に進出することが出来ます。いま、多くの日本製は商社が現地の問屋に卸して、他民族が儲ける構造になっています。そして、中国人や韓国人は日本の商品を買い付けて自分たちの店で販売をしています。さらに、外食産業においてはカナダ人(中国系や韓国系)オーナーが、日本のフランチャイズの利権を買って、日本のワーホリを雇用してオーナーだけが利益が出る仕組みを作っています。
 
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 そろそろ、日本企業も海外で何が起きているかを知る必要があると思っています。日本人が北米市場に投資をして、日本の若い人たち雇用の場所を作り、海外で人材が育つ土壌を作れば、次世代は3億~4億の市場に広げることが出来ます。カナダだけでも人口が3800万と言われています。まずは、カナダのワーキングホリデーを使って他民族の思考とマーケットを若い人に分析をさせて、エディケーション兼実戦の場を作ります。当然、現地は日本の常識では通じない世界が待っていて、人としても鍛えられ他民族の中で生きる力を培います。そこで人材が育てば、その先にはアメリカ市場に繋がり、3億2000万の市場に進出することが出来ます。加えて、北米市場は日本で起業は販促をするよりも、ブルーオーシャンの市場になっています。なぜなら、日本人がほとんど現地で地域密着型の商いをしていないからです。これは、日本国内で熾烈な競争をするよりもはるかに楽で、市場とコンテンツが一致する場所ですれば、まず失敗することはありません。多くの日本人は、まずは日本でビジネス(パン屋や理髪店や食べ物屋)を成功してから、海外進出を考えている人がほとんどです。私個人は、その必要性はないと思っています。
 新しい新天地で日本のいいモノを普及させるのに、日本でレッド・オーシャンの競争が必要だとは思っていません。むしろ、熾烈な競争の中で時間とお金と労力が取られて、海外進出に5~6年も時間をかけていたら海外の情勢は変わってしまいます。
 これから、北米社会は大きな地殻変動で経済も社会も壊れます。その隙に、市場に入り日本の国益を作れば、日本の経済問題(不景気)は一瞬にして解決します。カナダだけでも3800万の市場があるということ。そして、カナダ市場はレッド・オーシャンでなくブルーオーシャンであるということ。この意味を、日本の経営陣は理解していません。いま、日本国内で蔓延している価値観は、経営陣も若い世代もドメスティック(国内)のサラリーマン社会ですべて考えて行動をしています。加えて、経営陣も海外で何が起きているかも知らず、多文化で戦える人がいない状況です。国内市場しかしらないと、線が細く多角的に見ることが出来ず、閉塞した日本社会しか見ていません。これから壊れ行く時代の中で、企業も個人も何が必要なのか? それは、異文化に入り込んで生き抜く力だと思っています。
 
  「なぜ、これから日本が注目されるのか?」
 
 北米経済は、崩壊の一途にあり物価高と人件費の高騰で、従来の商売が出来なくなってきています。ある意味、庶民レベルの経済の仕組が壊れ社会も壊れてしまっています。普通に働いて家族を養い消費をする経済循環が、機能せず地域社会の人と人の繋がりが出来なくなっています。一見、経済が安定していいように見えますが、マネーという数字(株価や不動産)だけが動いて、地域社会の循環が機能せずどんどん治安が悪くなっています。路面店やオフィスが閉まり、空きスペースが増えて街が暗くなりホームレスが増えてゴーストタウンが、どんどん増えています。本来は、路面店が営業をして、常に人の往来と地域経済の循環があれば、治安も生活空間も安定し警察やセキュリティーのコストのかからない社会を作ることが出来ました。しかし、北米は治安を維持するコストが上がり過ぎてしまい、犯罪をしても捕まえることをしない地区も出てきました。(カルフォルニアでは、950ドル窃盗をしても重罪には問わない。捕まえても、すぐに釈放してしまう。カナダは、特定のドラックを合法化してドラック中毒者をどんどん増えています。ホームレスが、ドラック中毒者になりそこで死んでいます。)この状況は、今回のカナダの新首相やアメリカの新大統領でも4年間で改善することは出来ません。
 この壊れた社会を立て直しが出来るのは、日本の勤労精神とモノ作り精神だと見ています。その理由は、お金に依存しない特殊な価値観を持った民族だからです。いい例は、30年給料も上がらずに技術革新だけは常にしている不思議な民族で、そこに高単価な収入を求めずに仕事に没頭できる、北米にはない世界観です。庶民生活においては、人件費をかけないで最高の労働パフォーマンスと質のいいモノやサービスをして、街を清浄化(人の心と街の景観)しています。この価値観は、世界の中で見たこともなければ他民族にはないです。この世界観と日本人をセットにして、北米に日本文化と日本人の精神が入れば、荒廃した社会が少しずつ改善されて、次のアメリカ社会を設計すると見ています。そもそも、日本は奴隷システムを持たずに国を繁栄させ、唯一近代国家で奴隷システムとは無縁の民族です。その国体を持っていることを、世界の人は知りません。
 
 さらに、私は数年前から「世界の味覚は日本人に向かっている」ことを提唱してきました。人間の3大欲求の1つの食欲が、日本文化の食文化に繋がっているということ。食は世界のどこの民族とも繋がり、文化を越えて他民族の中に浸透出来るツールになっています。これを日本民族は手にしていて、人類の新しい未来に繋がる2つのコンテンツを持っています。北米市場に進出する意味は、いままでの貿易やお金のやり取りをするのではなく、日本の精神や価値観を進出することで、新しい社会を作ることが出来ます。日本国内は、国民がどんどん貧乏になり閉塞社会になり、若年層は未来を描けずに悩まされ世代間の分断がどんどん進み、先輩たちの知恵や人知の引継ぎがされないまま知の財産を捨てています。この状況を理解した上で、北米という新天地を使って、日本の文化や国体を日本人に戻す最大のチャンスだと思っています。
 皮肉なモノで、原爆を2つも落としジェノサイドをした国に、日本の未来のヒントが隠されている現実には何とも言えない状況です。しかし、2024年から世界は激動の時代に突入しました。ヨーロッパは、ロシアのウクライナの侵攻の問題をかかえ、移民・難民問題が深刻化し民族の分断化が起きています。さらに中東では、本格的にイスラエルがイスラム諸国と戦争をはじめてしまいました。そして、アジアでは中国経済の破綻と覇権が本格化して、台湾有事の手前まで来ています。
 これから世界は、人流のブロック化に進んでいきます。そのときに、ワーキングホリデー・プログラムを使って北米に進出していけば、カナダ政府が描いている図とは違うお金の流れになります。いままでは、日本から莫大なお金が流れていました。しかし、この逆転の発想を持てば、お金の流れが変わり、日本の国益と国体を取り戻すことにも繋がります。いま日本人に必要なのは、ダイナニズムの発想を持つことです。本来、ワーホリのプログラムは10~20代の文化交流と相互理解をすることからスタートしました。
 それを、「文明の衝突」というコンテンツを入れただけで、まったく違うモノに変わる面白さ。ここに発想の転換と有事の中で生き残る手段と知恵の活用が潜んでいます。日本人は、生真面目で正当法で国際社会を見ようとしています。時には、斜めから国際社会をみて横から攻めていくことも必要な時があります。これから、世界は「キツネとタヌキのばかしあい」がはじまり、何が真実か解らなくなります。そのときに、既存にあるモノを活用して国益に繋がる頓知(とんち)をする頭が必要になります。世界は言論空間の綺麗ごとでは、収まらない社会になっていることは間違いありません。

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