色んなものが目につくようになった
前までは、道を歩くトロいおっさんにもイラついていた。
今では朗らかな心持ちでいられる。
歩くのが遅いおばあちゃんなどが、前を歩いていたら問答無用にイライラしていたが、今ではそんな事ない。
むしろ後ろをついて行く形になってしまってごめんよと思いながらおばあちゃんのペースを尊重して歩くことができるようになった。
まぁタイミングで抜かすし、マナーのないババアやジジイには相変わらず腹立つけど。
そんなこんなでヘルプマークを持っている人が特に目につくようになった。
心の中では『降りるときそんなワタワタと申し訳なさそうにしなくていいですよ、僕も同じヘルプマーク持ってますから。仲間です!』と勝手に仲間意識を働かせている。
話は逸れるが、街中のヘルプマークを持ってる人を見渡すと、容姿や服装に無頓着な人が多い気がするのは気のせいだろうか。
前までは『パパっぽくないパパを目指す』というのを目標としていたのだが、30歳になった節目として新たに障がいというのがステータスとなった。
なので言い方は悪いが『障がい者っぽくない障がい者を目指す』というのが、20歳が終わり30歳を超えたセカンドシーズンの目標になった。
それもこれも入院中にSNS等で障がいに負けず、煌びやかに自信を持って発信をする人たちを見たからだと思う。
目標を持つことによって、心なしか自信が付く。
ヘルプマークをつけていても、街中を歩いていても何も気にならないことに気付いた。
自分で境界線をつくらないための方法。
だから、やりたい事も今まで通りに従順でいれる。
ついでにいうと高次脳機能障害は周りを気にしすぎるという症状が出る事があるとネットに書かれていた。
気にしすぎもせず気にしないこともない、いい塩梅を保てるために、このマインドは必要。
自分の意見を持つことというのは、ある程度重要だと思う。
それを発言していくことは、一種のコミュニケーションであり、周りを意識することが大事。
そこが欠落してしまうところが高次脳機能障害の社会的行動障害と言われているところ。
まぁ完璧に自分の行動を不快にさせないというのは、不可能だと思うが気をつけていくに越したことはないと感じる。
また働き始めて色んな人と向き合うようになると、もっとたくさんの課題が見えてくるんだと思う。
その過程で高次脳機能障害があることによって、思ってもいないことなどを、そうだと思われて勘違いされることもあるだろう。
その時はしっかりと意見の交換をしたいと前々から思っている。
多分、この意識を持てたということで壁にぶち当たったとしてもやって行ける気がしている。
前は先のことを考えず、周りのことを考えずに猪突猛進していくタイプだったと思うけれど、今はこうして後先の事をしっかりと見据えていくことができるようになった。
なので、お金もあるだけ使うという精神も見直すようになり、収支管理を徹底するようになった。
今では家計簿アプリを使って、支出を管理している。
前までは貯金もできない人間で、使いたいと思ったら一回待ったをかけず、あればあるだけ使うって奴だったけど今は違う。
こうした事は、こうなって気付けたところ。
人生なにがどうなっていくかって勝手に決めつけていくのは惜しすぎる。
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