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楽しいランチをしたあとの重ったらしい憂鬱

今日は入院中に毎晩オセロをやってくれていた人が、退院したというので横浜までランチをしてきた。
実をいうと退院の数日前にも病院に顔を出していたので、あまり久々って感覚は薄かったが、とても楽しかった一日であった。

事故後、初めての横浜は、どうしても違うように見えた。
視野が狭くなって、見えるものがとても狭まったかのように見える。
あとは色々と神経が過敏になったなと実感した。
注意力が散漫になったとも言えるだろう。
ファミレスで隣の席の学生の声や物音が、耳に入ってきて仕方がない。
隣の席の声が特に気になった。
あとあと一緒にいた人に聞いたら『あれはうるさかったですよ』とのこと。
よかった、自分だけじゃなかったんだと、少し安心する。

症状的なものをネットや本で知る時『周りの物事がうるさくて集中力できなくなる』とある。
これは決して耳が良くなるという話ではなく、集中力が散漫になり色んな音が気になって神経が過敏になるいうこと、だと思った。

そしてランチを食べて星乃珈琲に入った。
そこではアルコールの提供もやっているらしく、碧のハイボールが目に入った。
ハイボールがあるということはビールなんかも提供しているわけで。
でも、自然と前みたいな『飲みたい…!!』という欲求には駆られなかった。
高いしソフトドリンクの炭酸でいいやと思った。

僕はきっと今まで大量に飲酒をしていたけど、口が寂しいだけだったんだなと思った。
ようは、飲めれば、その場に飲み物があればなんでもいいと思った。
今まではアルコールがあればキャラ的に飲まなきゃ変だ!と自分でも思いこんでいたから飲んでただけなんだなと思った。
空のグラスがあると、なにか頼まなくてはという衝動でアルコールを頼んでいただけだと言うことに気づいた。

実際に一緒にいた人が碧のハイボールを頼んでいたけど、進んで飲みたいという欲求に駆られなかった。
相変わらずソフトドリンクでも飲むスピードはセーブしないと早いけど。
これからはノンアルで良い場なら、それで気が済む。
例えバーで働いても『飲めないんです』と言えば無理やり飲ませようとしてくる人なんて、ほとんどいないし。
あの『なんか飲んで』っていう心理は、その人の感謝と見栄だと思う。
長年バーテンダーをやってるから、なんとなく分かる。
もちろん、中には例外もあるだろうけど。

やっぱり僕は家族がいる場所で飲んだり、友達が盛り上がる場所にいたり、みんなが楽しそうにしているっていうそういうのが好きでお酒を飲んでいたと本当に思った。
振り返ってみると、一人で飲んだことや、落ち込んで酒に逃げたことは一度もないなと思った。

誰かがいるから酒を飲んでたんだと思う。
それはいつも楽しい時だった。 
毎晩飲んでたってことは毎晩楽しかったかと聞かれると、間違いなく首を縦に振る。
ソースは今アルコールを飲んでいないという俺。
ノンアルのビールは口が寂しかったり、飯の後のプチシリーズと一緒に飲むことはあるけど、別にコーラでもいい。
手頃さ、常にあってもおかしくない、お茶とかジュースよりもある特別感。
これがあるから僕はビールを日常的に飲んでいたんだと思う。
実際ノンアルでことが足りてるってことはそういうことだと思う。

おっと、別の話が長くなってしまった。
今日は久々に入院してたときのルームメイトとあった話をしてたんだった。
喫茶店でジュースを、飲んだりコーヒを飲んだり一服すると、もう夕方になっていた。

帰りに本屋さんにでも寄ってぶらつこうと考えたけど、全然そんな意欲が湧いてこない。
おかしい。
大きい本屋さんに行けると思うと、昔は必ずワクワクしていたのに気だるい。
意を決して本屋に行ってみると、本に囲まれてて人の思いが本になってると考えると不思議と辛い思いになった。

なぜだろう。
手当たり次第に本を見て回るはずなのになぜだろう。
前から好きだったものが苦痛になって、心に黒い影が湧いてくる。
『こんなとこいるだけ無駄だよ』と頭の中言ってる気がする。

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