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ヘボット!セレクション7エピソードを語る

去年の一挙配信の時に総括感想を書こうとして文章がまとまらず没ってから約一年(もう一年経ったのか)
今年は公式曰くなんかしょっちゅう一挙配信してるとサブスクサイトで配信できなくなるということでTwitterで人気投票を行い上位7エピソードだけ配信するとのこと。
よし、自分も7エピソードに絞ってなら書けるぞ!と紹介記事に再挑戦してみる。ヘボット、みんな観るべきアニメなので……


17話「ネジささる、ゆえにヘボあり」

「ヘボット!」はその独特のノリから「カブトボーグの再来」と言われることがある。だがカブトボーグと決定的に違う点がある。それはちゃんと販促アニメであったという点である。終盤から登場するペケットやスゴスゴインダーネジの正体、最終盤で明かされるヘボット世界の成り立ちからしてそうだし、序盤に放送されていたこの回の時点でヘボット達が現実に存在し販売されていたおもちゃであることを活かした話造りになっていた。DX版にはDX版の、ソフビにはソフビの役割があるのだ。でも海賊品はダメだよ。

21話「時をバグるピコピコ」

恐らく当時なんかニチアサ前にやってる変なアニメ程度の認識だったであろうヘボット!を一躍有名にした回(たぶん)
これでもか、これでもか!と詰め込まれているゲームパロディの数々。君は全てを理解する事ができるだろうか。
ちなみにセレクションに選ばれなかったようだがゲームパロディ回はもう一回ある。そっちもすき。

35話「インスマ浜の呼び声」

クトゥルフパロディ回。クトゥルフネタがこれでもかと詰め込まれているらしいがゲームと違い自分はクトゥルフには詳しくないので語りづらいですね!

39話「王妃ナグリ、帰還」

ナグリ王妃は自分がこれまでに見てきたアニメ・ゲーム等の中でもトップクラスに天才的なデザインだと思う。髪の毛・もみあげ・腕の計6本の腕による自由自在すぎる表現が凄い。髪の毛が腕になるキャラはよくいるがもみあげが第3の腕として感情表現を担当してるのは相当斬新だと思う。ヘボット!で2番目に好きなキャラです。ちなみに1番はスゴスゴインダーネジ様で3番はバンダイの岡さんです。

42話「我々はネジである」

ヘボット!は販促アニメでありおもちゃありきの作品である。でもどうしようもないこともある。売上が芳しくなく登場した合体ロボットの半分が発売されなかった。そしてネジだけ販売されました。この回はそれを逆手にとった。本体がないならネジだけで話を作ればいいじゃない。

44話「劇場版ヘボット!って、ナニそれ?」

当時フレッシュだった「君の名は。」パロディ回……と見せかけてラストへ向けて物語が収束していく。ヘボットとネジルの出会いに仕組まれた運命とは。サブキャラクターたちの戦いの行方は。

50話「にちようびのせかい」

ヘボット!の物語は49話で完結した。最終回であるこの50話はいわゆるアフターエピソードだ。しかしヘボット!は綺麗に終わることをよしとせず最後の最後に最大の問題回をぶつけてきた。「クレームに脅かされる児童向け作品はどう生きるべきか」を問う展開は同じく「日曜日の世界」を生きる30分後・1時間後・1時間半後の番組達への問題提起及びエールであるし、「終わった物語はどこへ向かうのか」への一種の答えともいうべきオチはこの世全ての創作に対する救いである。「日曜日の朝に放送されていたおもちゃの販促番組」だからこそ辿り着いたこの最終回が、ヘボット!を名作たらしめているのである。

以上。ヘボット!という作品はできれば通しで観て、なおかつもう一周して欲しいタイプの作品なのでどっかしらのサブスクで配信されて欲しい。というかもうDVDとBD出てるしYouTubeで常設したらいいんじゃないかな。だめですか?

あ、なんかかしこまって高尚で哲学的な作品みたいな書き方をしたけど実際は崩壊系ギャグアニメです。肩の力抜いて観たらいいと思うよ。

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