ロボット50万台は自動車9000万台の規模になるのか?
少し前に以下のようなツイートをしました。
要は、世界のテック系の有名人たちが、ロボットの台数が人口の10倍や自動車の台数くらいになると言っているという内容です。
自動車は年間生産台数が9000万台、普及台数が15億台くらい、世界人口が80億人くらいなので、コメントの内容は、ざっくりいえば、ロボットの普及台数が10~100億台くらいになるという発言とも読み取れます。
ロボットの年間出荷台数は?
産業用ロボットの少し前の普及台数が350万台くらいと言われているので、現状は3桁くらいの開きがあるのかなぁという状況です。
ロボットに関しては普及台数のデータはまだまだ少ないので、年間の生産台数でみてみると、自動車が年間約9000万台ということに対して、産業用ロボットは年間約50万台なので、こちらでも2,3桁違う状況。
他のロボットはどうなのか?というと、(色んなWebソースを元にしているので信憑性はわからないですが…)
一番台数が多そうな家庭用掃除ロボットで約300万台!
ドローン(ホビー用途除く)も約250万台!
というわけで、こちらは1桁違いと健闘!!
それ以外のロボットでは、AGVが10万台くらい。
その次くらいに普及していると思われる配膳ロボットは約3万台。
掃除ロボットでも業務用は1-2万台くらい。
となっているので、車に追いつこうとするとまだまだ頑張らないといけませんね。
これが1桁、2桁(夢は3桁)くらい台数が増えてくると、おそらく部品とかも一気にコストが下がって、好循環に入ってくるのかなぁと思われます。
逆に、年間出荷台数が数万台、数十万台の業界は?
・ロケットの年間打ち上げ数:約100機
・旅客機(エアバスやボーイング):約1000台
・スイスの高級腕時計メーカー:約2.5万台
・高級スポーツカー業界(フェラーリの年間出荷台数):約1.1万台
・高級カメラ業界: 約3万台
・医療機器業界(特定の医療機器(MRI装置など)):約5万台
・高級オーディオ機器業界: 約5万台
・半導体製造装置: 約6万台
・工作機械: 約70万台
・大型建設機械(クレーンやブルドーザー): 約80万台
・業務用大型プリンター: 約15万台
というわけで、ロボットは、超マニアックでめちゃくちゃ高く、一品ものに近そうなロケットや飛行機などよりも台数規模としては多いけど、マニアがいて高くても買いますというような高級品(時計、スポーツカー、カメラ、オーディオなど)や他に代替品がないような専用機械(医療機器、半導体装置など)というようなものと同じくらいの規模感であるように読み取れます。
というわけで、鶏と卵のような関係もしれませんが、このようなロボットはもうちょっと汎用品というか、マニア以外でも手が届くゾーンにしていかないといけないですね。
逆に勢いがある中国などは、それくらいの数が出る前提で価格設定をして、一気に市場を席巻してしまうかもしれません。
では、また~!!
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安藤健(@takecando)
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