Fラン将棋部昇級日誌 その2

以外と見られてる方がいてビックリしました。その2です。

2年生

2年生になって変わるものといえば後輩の存在です。私達の大学の主な部活勧誘方法は入学式のブース、オリエンテーションでの部活挨拶、ビラ配りです。

Fラン大生は受動的人間が多いのでビラ配りや部活動紹介などでは中々勧誘出来ないですが入学式ということもあり結構ブースには来てくれます。
この時高校時代に見たことのあったT君がいたので親御さんの前で君が入ってくれたら嬉しい即レギュラーだ、遠距離通学?部室来るのは月1でも大丈夫だから!と口説き落としたのは今でも覚えてます。彼はウォーズ初段の居飛車急戦党で団体戦でも毎回安定した成績を残して貰えます。口説き落とすもんですね。

しかし将棋勢は彼以外に2人しか入部せず、その2人も今は退部しました。囲碁勢も1人しか入部せず中々寂しい代です。

1、2年生で部室よく来るのが自分と同級生のKだけだったので2年の頃はぶっちゃけつまらなかったです。部室来ても将棋をせずに遊ぶ連中が部室に来ずに将棋はやりません。自分もこの頃は将棋に対してモチベが低かったです。部室に居る時間より雀荘かパチンコ屋に居る時間の方が長かった気がします。

それでも初めて個人戦に出ました。出た理由は覚えてませんが自分なりに危機感を持っていたんだと思います。

出て初めて知りましたが個人戦は東大生が多いです。参加者の4分の1ぐらいが東大生です。その上強いというチート大学です。他にも強い大学は山のようにあります。

個人戦は3日間に別れており1ブロック2~4人のブロックのブロック予選を勝ち抜いてとなりのブロックの勝者と対局するまでが1日目です。まあ自分の棋力だと1勝するのが目標でした。

自分のブロックは3人だったのでじゃんけんしてシードを決めます。運よく勝てたので次勝てたらブロック通過かーとか思ってました。しかし待ち時間が長い。30分60秒なので仕方ないですがとにかく長い。同じ大学の連中が居ればどこかぶらつけたかもしれませんが自分1人なので待ってないといけません。こういうところが弱小が弱小たる所以だと思いますがしょうがないですね。

自分のお相手は東大生でした。うわーまじかよと思いましたが対局前に話してみるとなんとお相手は野球部に所属されてるとのこと。野球部ならワンチャン勝てるじゃねと思いましたがよくよく考えてみると勝っているからシードの自分と対局してるんだと思い萎えました。ここから棋譜が残っていたので解説します。

スクリーンショット (6)

先手が自分で出だしは相振り飛車ですね。この頃は角交換四間をよく指していて後手三間だと向かいか三間に振りなおすのを好んでました。
本局もそうなりました。

スクリーンショット (7)

ここら辺まではまずまずだと思います。
先手の理がない作戦ですがまああんまり関係ないですね。

スクリーンショット (8)

なんか桂馬が死んでますね。
無理やり動いていって爆死という悪い癖が出てます。

スクリーンショット (11)

痛い銀打ですがそこからうまく粘って次図のようになります。
30分60秒だと軌道修正が効くので劣勢側としてはありがたいです。

スクリーンショット (12)

そこからさらに粘って先手が11飛成と指したところです。
ここでお相手は72金、普通の手に見えますが51飛と打てば同飛成、同金引とすれば優勢を維持できたと思います。
本譜は11飛成、35角となって元気が出る局面になりました。

スクリーンショット (17)

しかしそこで94桂打が緩手ですね。
36歩などとやって角をいじめればボチボチだと思います。

スクリーンショット (16)

この局面になると攻めていたのが得になっていませんね。
逆に相手を堅くさせてしまっています。ここからは泥仕合です。

スクリーンショット (19)

しばらく進んでここが問題の局面です。
自分の読みは99香打、同飛成、56角打で飛車銀両取りで良し!でした。香車を打った瞬間両取りになってない事に気付きました。アホですね。アホすぎて対局中死にたくなりました。
この後一応粘りますがこのうっかりを引きづっては勝てるものも勝てないです。負けました。

これで個人戦は終わりです。ぶっちゃけこの後3年生になるまで書くことがあんまりないです。団体戦は1年と変わらずって感じです。
一応役職交代があってKからお前がやれよーとかそそのかされたので部長に内定しました。
まだゴミみたいな生活をしていましたが心の中では昇級したいとは思っていました。なので部長になったらやりたい放題やるぞーと心に決めてました。

今回はここまでです。ここまでだと自分の自堕落な生活を晒しただけですが3年になったら少し変わります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!