第5期指す将A3 対うぇいつぅさん戦
今回のうぇいつぅさん戦は正直対策しようがなかった。
なぜなら24の棋譜がほとんどない、直近1カ月で2局しかないのは困った。
しょうがないのでその2局を見て居飛車党であること、角換わりを指されることだけは分かった。
角換わりになれば右玉が指せるので何とかなるんかなと思った。右玉の勝率はそれなりいい。矢倉になれば流れでとも思っていた。今の矢倉は正直難しすぎて対策の施す箇所が多すぎる。
ここまで読んでいるとあまり対策してないじゃないかと思われるだろうがそのとおりである。
すぐ後(22日)にのりたまvsVtuberの真澤千星さんとの大切な対局がある。
自分の現在までの指す将の成績は2勝3敗、昇級は見込める成績ではない。
昇級の見込めない指す将と現在3勝3敗ののりたまvsVtuberの対局どちらが大事かと言われたら後者だ。別に適当に指すというわけではない、指すとなったら精いっぱい指すのだが如何せん棋譜がない。
先手が私で角換わり右玉になった。後手が52玉と指したところだ。この玉は42から移動したもので少し意図がつかみづらいものだった。意味としてはこの後42銀43銀と組み替えるための手だ。理想型の33桂12香11飛まで無条件で組まれるとどうしようもなくなってしまうのでこの局面ではその展開に対して対処する一手が必要だった。
しかしここで指した96歩が少しぬるかった。変えて66銀とすべきでその時86歩からの飛車先交換の際に手がないと思ったが77桂という手がある。そこで81飛なら82歩打という手がある。取れば71角打ちから金を食いちぎって89飛がきついだろう。本譜でも出てくるがこの形では55の位を取って56角見せるのが急所になる。両方の桂馬を跳ねていると同時に桂頭を攻める手を見せれるのだ。よって66銀と指すべきだった。
少し進んで86飛と飛車先交換したところだ。ここで96歩を指した意味が出てくる。それが75歩だ。取れば97角から75銀がある。本譜は65歩から反発されて次図のようになった。
後手が64銀打と指されたところだ。この64銀打は悪手で83銀と打たれ飛車を取られる展開になってしまった。変えて35歩ぐらいなら難しかった。
進んで後手が57金打と絡んできたところだ。少し前まで優勢だと思っていたがこの金打でよくわからなくなった。本譜は取って38金打としたがあまりよくなかった。正解は57金から52成銀とやって成銀を取れば長いが詰む、こちらを選ぶべきだった。しかし、これは自分の棋力では見つけるのが難しい。
よって本譜が最善とも言えなくもない。
後手が24桂と打ってきたところだ。ここでは54歩なら決まっていた。取らずにいると53歩成がきついので同歩しかないがそこで53歩打が厳しい。47や36の銀を取られても詰むわけではない。本譜は52成銀同銀24飛と果敢に決めに行ったがあまりよくなかった。
同歩に34桂と打って決まっていると思っていたが41玉とここに引かれる手がすっぽ抜けていた。
ここで焦りに焦った、42金打は寄らないように思え60秒のうち40秒を思考の回復に努め、残りの20秒で23角打という手があるように思えた。取れば42金で詰む。
本譜はそのあまり読みの入ってない23角という手を指し、59角と打たれさらに焦った。48金と打つと今打った23の角を取られ攻めが切れてしまう。
かといって27玉なら26飛打から詰みそうだし28玉なら37から何か打って詰みそうに思えた。
負けだなあと思って一番まともそうな28玉と指して少し考えてみるとなんとこの先手玉は詰まない。37銀ならばらして48に斜めに効く駒を打てば詰むがなく、37金なら18玉と逃げて詰まない。よって本譜は33金と受けたが42金と打って詰んでしまった。これはうっかりなのでしょうがないが局後検討でも他の受けも見つからず本当に偶然勝ち筋を拾った感じだった。
本局は序中盤はそこそこうまく指せたが終盤で本当に偶然残っていたというなんとも後味の悪い将棋になってしまった。終盤力がないのはしょうがないが焦って思考が停止してしまうのはなくしていきたい。
次書くのは真澤千星さんとの自戦記だろうがその時は勝ってのりたまの人たちに勝利をもたらしたと書けるよう頑張りたいと思う。