#5 私が”旅”に求めるものは何だろう
2023年11月に沖縄をロードバイクで(ほぼ)1周し、日本の47都道府県に訪問した。
全都道府県制覇は特に目標でもなかったし、自転車にはまる前は出張やプロ野球の遠征で日本全国飛んでいたので、特に感慨深いものはなかったが、周りに羨ましいと言われる度、改めて今の環境が恵まれていると感じる。
今日参加している世界一周ゼミで「旅のテーマについて」の講義があった。
「教育」をテーマに世界を巡られた方で、そのテーマで世界を回ることになった背景、その後のキャリアについてお話いただいたのだが、何よりも印象的だったのは、「教育」について、本当に本当に楽しそうに話す姿だった。
(私が教育に興味が薄いので、詳しい話は覚えていないが(笑))
私が講義を受ける前に考えていたテーマは以下の2つ。
世界中の新薬開発に関わる人と会って、国際的に共同して薬を開発する中での、各国の違い(文化、仕事の仕方、薬事制度背景)を知りたい⇒帰国後のキャリアに世界一周をつなげたい
世界中の人の夢、好き、幸せ、悩み、恋愛についてインタビューしたい⇒好きな旅をより楽しみたい
正直、1年以上前から変わっていなかったので、2時間の講義/ワークで変わるはずがない思っていた。
順調に自分のテーマについて考えるワークが進み、残り5分。
心の底から教育が大好きだと伝わる講師の方からの最後の問いかけ。
「自分が考えたテーマに心の底からワクワクするか。できる人は挙手を。」
・・・・・手を挙げることができなかった。
・・・・・1年以上前から考えていたことなのに悔しかった。
もう会社を辞める準備は進んでいる。
本当に世界一周には行きたい。
出発まで、残り2か月を切っている。
自分は何にワクワクして、世界一周をしたいと思ったんだろう。
まず、原点になっているロードバイクの旅を振り返り、以下記事のロードバイク旅の魅力に沿って自問自答してみた。
観光地、絶景に魅力を感じるか ⇒いいえ。かも。(前半は観光が楽しかったが、後半は飽きてスタンプラリー感覚だった)
人との出会いに魅力を感じるか ⇒どちらでもない(景色よりも人の思い出が強いが、人に会うために自転車をこいでいたかというとう~ん)
自分に向き合う時間が作れるから ⇒これが一番近いかもしれないけど、内省がメインかといわれると。。。
いままで、友達とかにロードバイクの魅力をプレゼンするときは、景色がキレイ、変人に会えるなど言ってきたけれど、自分にとっての魅力はどうやら違うらしい。
答えが見えないので、視点を変えて今までの旅でワクワクしたことを3つ挙げてみる。
1年かけて本州四端への訪問を達成した
飛行機まで時間がないのにパンクしたので、人生初ヒッチハイクをした
Googleマップに表示すらされない居酒屋?小料理屋?で、旅の中で一番おいしい粕汁をいただいた
一見、共通点などないように見えるが気づいた。
大好きなドラクエすら裏ボス討伐まで続かない私が、誰にも評価されない目標に向かって頑張ったり、基本コミュ障な私が見知らぬ人に話しかけたり、旅行も買い物も、むちゃくちゃ下調べする派の私が、情報ゼロに飛び込んだり、普段の自分ではしないことばっかりだ。
その時、私は確実に、”普段と違うちょっとイケてる(と自分で思っている)自分”にワクワクしていた。
(書くの恥ずかしいけれど)私は、旅が好きなのではなく、旅をしている自分自身が好きだった。
昔、1度バックパッカーしたインドでも、毎日年齢、性別、国籍もバラバラな違う人と仲良くなり、身振り手振りでコミュニケーションをとり、トラブルにも全力で乗り越えようとする、普段からは想像もつかない積極的な自分がいた。
日本でも、京都に行けば世界を感じることができるのに、それでも”なんとなく”日本を出たかった。
その”なんとなく”は、”好きな自分に出会うため”だったみたいだ。
(あぁ、このブログを家族、友人に見られるのがいやだ)
自分自身のワクワクが見つかったので、今日の課題であるテーマを考えてみる。
・自分が知らない、新しい自分に出会う旅
⇒日本にいる自分では絶対にやらないことをして、期間限定、別人格として生きてみる旅
これは、心の底からワクワクする。
ちょっと漠然とし過ぎていてテーマかといわれると?だけれど、旅の軸が決まった。
その中で前から考えていた、各国の同業者巡り、夢・幸せインタビューもするかもしれない。
よし、テーマ探しのスタートラインに立てた。①日本にいる自分では絶対にやらないこと、②演じてみたい別人格を考えてみよう。