【説明の順番】前提ファースト
今日は、久々に「読書会」に参加しました。
参加者各々が、様々なジャンルの本を持ち寄って紹介して下さいました。
一番伝わる 説明の順番
私は、表題の田中耕比古さんの著作を紹介しましたので、
ここでエッセンスのみご紹介しようと思います。
色々な本に、
説明の際は「アンサーファースト」で
と書かれていると思いますが、この本では
結論よりも先に、「前提」をそろえる
と書かれています。
そして「前提」をそろえるために、基本的には以下3点を実行します。
①前提情報を共有する
説明の冒頭では、「結論」から話すのではなく
■今から何に関する説明をするのか
■事前の情報展開はしているのか
■背景は
等の「前提情報」を共有する作業が重要だという意味合いです。
これができていないと、ある程度説明した後に
「で、そもそも何の話なの?」
という認識のズレが生じる可能性があります。
いや、私は実際に何度も目にしてきましたし、
私自身もこのようなミスを犯してきました...。
このような意味で、私としては「アンサーファースト」ならぬ
「前提ファースト」
で説明を行うことが重要なのだろうな、と考えています。
※とはいえ「急ぎ」等の状況次第ではアンサーファーストは大事!
②相手の理解状況を把握する
言い換えると「相手のレベル」です。
実際に説明する場合の注意点としては、
「小・中学生に説明するつもりで」
と表現されています。
※優劣や上下関係の話ではありませんので、ご注意下さい
例えば「note」という存在を知らない人に対して、
「今noteで有名な〇〇さんの記事で、こう発信されてたよ、知らないの?」
と説明されても、相手にとっては「のーと...?」ですよね。
「説明する」という状況ではほとんどの場合、
相手はそのことについて知らない・理解していない
という前提に立つことが必要なのでしょう。
これについては、相手の表情やうなずき等を観察し
「ここまで大丈夫ですか?」
等と「確認」することが効果的だと考えています。
③話す範囲(スコープ)を決める
イメージは「地図」です。
「今から説明するのは、日本地図の中の近畿地方に関することです」
という具合に、「自分がどこまでの事を話すのか」を明確にします。
これにより、
■相手の期待値を事前に調整することができたり、
■「本筋」と「補足情報」の違いも明確にできる
と考えます。
最後に
ここで述べたこと以外にも、
■相手主導での説明
■説明力を磨く思考習慣
等、日々行っている「説明」の能力を向上させるヒントが詰まっています。
私自身は
「自分が説明する力が足りない」
「相手からの説明がよく分からない」
「話がズレている」
と感じる経験が重なったことから、本書を手に取りました。
同じような経験がある方には、とても勉強になる良書だと思います。
是非どうぞ!
今日はこの辺で!