大河ドラマ『光る君へ」第1話を見た
毎年毎年、大河ドラマはテーマと主役の発表の時……つまり放送2年前から、ワクワクドキドキしています。
ここ数年は私のツボを刺激しまくりの作品が続き、非常に楽しめました。
さて、2年ほど前の私は、もちろん『どうする家康』の次は何だろなとワクワクドキドキしていました。
何?初めて平安時代をやるだと?
(衣装とセットの予算大丈夫?ガンバレ!)
何?主人公は紫式部?
(ほうほう、そのチャレンジ精神はいいぞ)
何?「紫式部の愛がどうしたこうした……」
(やめろ、それ、失敗する奴!ああ、蘇る『花燃ゆ』の悪夢……)
何?脚本は大石静?
(微妙に相性悪いんだよな……。細かい所が雑なんよこの人)
何?主役は吉高由里子?
(彼女が主役の作品、私と相性が悪いんだよなあ、何故か)
そして時が過ぎ、今年が来ました。
そうは言っても観たら面白いかもしれない……と思い、初回をオンタイムで視聴しました。
結論から言うと、30分くらいで脱落しました。
理由は非常に個人的かつ感覚的です。
「キラメキが足りねえええええええ!!!!!!」
セットや照明、撮影など、製作スタッフさんは素晴らしい仕事をなさっておられます(それはどの作品にも言えることですが)。
時代考証など、各分野の専門家の方々も素晴らしい仕事をなさっておられると思います(これもまた、どの作品にも言えることですが)。
話の進め方も、何というか、イメージの中の大河ドラマっぽいというか、往年の大河っぽいというか……昭和っぽいというか……。
とりあえず、落ち着いていますね。よく考えたらここ数年、初っ端から野党と戦ったり、藍の畑の中を駆け回ったり、地元の豪族と命のやり取りをしたり、絶体絶命の兵糧入れをしたりと、ずっと動き回ってましたね。
それはいいんですよ。多分今年の方が定番の作り方で、ここ数年がトリッキーというか、真似るな危険な作り方だというのは分かっているので。
役者さんも実力がある方ばかりで実に申し分ない。何なら好きな方ばかりなんですが、何だろうなあ、何か画面に華がない。
美男美女が出てりゃいいってもんでもないってことは、『花燃ゆ』や『西郷どん』で感じました。これらをお好きな方には悪いのですが。
『おんな城主直虎』も『青天を衝け』も『鎌倉殿の13人』も『どうする家康』も、初回の俳優陣のメンツの渋さは同じくらいだった気がします(何なら同じ出演者がいる)。
なのになぜ、これほどまでに画面に物足りなさを感じるのか……。謎。
(ハッ、私が某王様戦隊に夢中だから、かな?)
そんなわけで、初日はほぼほぼ物語が動かない所で止めてしまいました。
放送後、ネットニュースで最後になかなかの事件が起きたと知り、再視聴しようかどうか悩んでいます。
今作、幼少期にガールミーツボーイした主人公が、大人になって……みたいな展開らしいんですが、何だかなあ、それもどうなのと思ってました。
よくよく思い返したら、ここ最近の作品みんなそうだったw
『麒麟が来る』は光秀と帰蝶様に初恋の香りがしたし、『青天を衝け』は幼馴染のいとこ同士の結婚だし(むしろ史実)、『鎌倉殿の13人』は地元の豪族の姫に長年の片思いして紆余曲折の末に結婚したし、『どうする家康』は人質として暮らしていた先の重臣の娘(これは今のところ定説)だし、みんなチビッ子だったり若いころから出会ってる。
何がそんなに違うのか。まあ、上げた作品は「この二人どうなるんだ?」「いつ結婚するんだ、いやそもそもできるのか?」「いやああ、この先どうなるか知ってるのようううう(号泣)」というのもあるんですけど。
ストーリー紹介の行間から漂うほのかな安直さのせいなのか……。
まだ本当の主役出てないのに挫折したのは初めてでした。まあ、同じ日に道具としては心配なことがあったので情緒不安定だったのは否めません。
とりあえず、再度視聴して、あと何話か続きを見ようと思います。今のままでは、肝心の作劇の良し悪しさえ言えませんからねえ。