『王様戦隊キングオージャー』感想 番外編1 OPお披露目
衝撃のオープニング映像を目撃せよ!
※2023年12月21日に、修正・加筆しました。
1・2話では戦闘中だったり、エンディングに流れていた歌が、実はオープニングだったという衝撃!テロップにはあったと思うのですが、高速で流れて行くから気付きにくい、分かりにくい!でもそんなことはいいのだ!
3話目でようやく正式なOPが流れるので、ちょっと触れていきます。
(思いのほか長くなったので、番外編として分けました)
2023年どころか十年単位でトップクラスにカッコいい前奏。私自身は大して音楽に詳しくないのに、ギターサウンドが効いているものが大好物(全ては必殺仕事人とB'zとクウガのせい)なので、最初に耳にした時はそりゃもう心が震えました。
バリバリのギターサウンドに乗せて(!)、語り部が語る。
宇宙の片隅の惑星、チキュー。
五つの王国が治めるこの星に、巨大な危機が迫っている。
これは、平和を守る王たちの物語。そして、王になる男の物語である。
(全文、キングオージャー第3話OPより引用)
難しい言葉は何一つ使ってないのに、何でこんなにキャッチ―でカッコ良くてスッと入ってくるのに、行間が深い言い回しを作れるのか。
前奏と語りと共に、1話で印象付けられた壁画と予言が次々と現れる。
他の王たちの姿、上を見上げるラクレス様、目の前の敵を見据えるギラの姿がワンショットずつ入る。ラクレス様とギラとヤンマ君については3話本編の先見せカット。4話以降はどうなるかな?(←単純に忘れている)
ここで前奏が終わる。
歌が始まり、いよいよOP映像本編。
シュゴッダムの広場を歩くギラ。ベースはモノクロ映像で、国の紋章と本人の衣装や周囲の風景の一部に、イメージカラーの赤を効かせるスタイリッシュな演出。さらにオシャレと思ったのはテロップの処理。普通なら絶対になじまない漢字やカタカナなどを、背景に合わせて加工してあるので違和感がまるでない。ガチ勢とかマニアとかでは決してないのだが、書体好きの私は歓喜。
ペタ城の前で考え事をするヤンマ君、フラピュタル城内を凛々しい表情で歩むヒメノ様、それぞれのイメージカラーを強調したモノクロ映像が続く。
歌詞と曲の切れ目。どこかの街を歩く王様たちとギラ。前途をふさぐ障害物か、落ちてきた瓦礫か、それぞれの剣で一瞬にして粉々にする。その粉々にされた瓦礫をよく見ると、出演者たちの名前が書いてある。芸が細かい!(これ、王様たち以外はその話によって名前が出る場所がまちまちなので、テロップ処理してる人たちも本当にスゴイ)
ってあれ、カグラキ殿だけ剣抜いてないぞ?
ヤンマ君やヒメノ様の後ろからの足元カット。水たまり気にせず歩くヤンマ君、マジでカッケェ……。
続いてリタ様、カグラキ殿のソロショット。おやおや、イメージカラーがそもそも黒のカグラキ殿は、オレンジを使うことで渋く決まっている。
空から舞い降りてくるようなオウジャカリバー。その周りをフワフワと浮かぶようなスーツアクターの皆さんの名前。あれえ?これも、もしかして、行間なの((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
(これを書いているタイミングにより、情緒が不安定です)
一直線に正面(の画面)を切り裂くラクレス様。ここに被る歌詞が〈ツミはないぜ 勝つぜ 反逆者どもの子どもよ〉なので、いよいよ震えが止まりません。
シュゴッダムの玉座におわし、正面を見据えるラクレス様。同じく正面を見据えて半身の体勢を崩さないドゥーガさん。後ろ向きから、ゆったりとこちらを振り向くボシマールさん。本当に一つの絵だわあ……。
5分割された画面に、それぞれの玉座でくつろいでいる王様たちの姿。一人だけ立っているギラについては、ギラはまだ自称なので玉座に座れない、という解釈があるそうな。なるほど。
その回の内容の先見せカット、王のいない玉座の風景がテンポよく差し込まれる……あれ、また5分割の玉座の映像がある。秒単位・コマ単位の映像を頑張って止めてみたところ、リタ様の玉座にだけリタ様じゃない、巨大な白いモフモフがおる!
これ3話4話で見つけた人スゴイが、最初のリタ様回が来るまで何なのかさっぱり分からないから、しばらくモヤモヤしただろうなあ……。
時には壁に沿うように、時には焼き印されたかのように、あの手この手で表示される関係者様たち企業様たちetcのテロップ。
何度か巻き戻しては進められる、王様たちの瓦礫粉砕場面。ちゃんと瓦礫の上の名前が入れ替わってる。マジかよもう怖いよ……(泣)
並んで空を飛ぶシュゴッドたち。その上には変身前の王様たちが、それぞれらしいポーズで立っている。しかし、シュゴッドたちは急降下!理由は障害物が前にあったから!しかし放り出された王様たちはどうするのか?もちろん変身してダメージ軽減を図るけど……落ちてるぅぅぅぅ!
空も、飛んでいるシュゴッドも、果ては巨大機械樹の幹さえも使って、大小さまざまのテロップを表示するさまは、もはやクレイジー。
ところが、落ちて行った先にはなぜか巨大なトランポリンが(笑)野暮なツッコミはしちゃいけないぜ、坊やたち。
一緒にはね跳ぶ、変身解除した王様たち、テロップたち(!)。王様たちはやはりみな、それぞれのキャラに合ったポーズを決めている。
サビ前のスローテンポになる所で、シュゴッドたちが合体しキングオージャーとなった姿と、王様たちが王鎧武装した姿に、それぞれのシュゴッドの特徴的なパーツが重ね合わされる場面が交互に流れる。王様たちはそれぞれのキャラらしいポーズを取っているので、カッコ良さが天井知らずである。
そんなカッコいい姿を見せつけた後で、それぞれの国の王様たちや側近たちの日常場面が描かれる。サービスが行き届きすぎじゃない?
いよいよオーラスのサビ。それぞれの王様が、これ以上ないくらいカッコよくそれぞれの玉座に着座する。ギラも玉座に座る!
最後にこま切れになった瓦礫が集まってタイトルとなる。歌も曲も終わった直後、タイトルさえも邪魔だという風に、木っ端みじんに切り裂き、歩み続ける王様たち。
初見でこれを見た時のカッコ良さオシャレさスタイリッシュさに本当に衝撃を受けました。どこかの音楽関係のMV部門で何かしらの賞をもらってもいいと思います。
東映公式のYouTubeで、ノンクレジット版が公開されています。未見の方はそちらも合わせてご覧いただくと、クレジット版がどれだけ狂気の沙汰か(←褒めてる)実感いただけるかと思います。私はどっちも好きです。
曲の歌詞については、この作品のイメージというより、ガッツリ本編とリンクさせていて、話が進むほどに行間の深みの透明度が上がっていく……というのがフルバージョンを聞いた印象です。色々妄想して泣けてきます。
歌い手の方の声も滑舌も良くて、プロだから当たり前なんですけど本当に素晴らしい歌唱力です。カラオケで歌ってみた方はお分かりかと思いますが、細かい音の上下の連続とピッチの速さに「素人には無理や……」と心折られます。某鬼連チャンのサビだけカラオケの候補に入ってもいいくらい難しいと思います。(というか入れろ、フジ○レビ!)
こんなにいい曲・いい歌詞なんだから、どこかで何かの賞をもらってもいい気がする。