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ガンガン課金したくなるくらいの濃いファンを作るには?


最近、このテーマについてよく考えている。


めちゃくちゃ濃いファンになると、とにかくやたら課金したくなるじゃない?

私の場合で言えば、女性起業家の小田桐あさぎさんにはオンラインサロンや長期講座で課金しているし、最近では勉強しているライティング教材を作った起業家さんを熱烈に推している。


この心理は一体なんだ?と思って色々と考えてみたんだけど…

今のこのファンビジネスというのは、
つまるところ「エンゲージメント」なんだなと納得した。

【エンゲージメントとは】
会社と従業員が一体となり、双方の関係に貢献しあう関係


このエンゲージメントというのは、ここ数年の人事施策のトレンドで、すごく簡単に言うと

会社が社員を幸せにすれば社員も会社に対してますます貢献意欲を持ち、
その結果利益も上がってみんなハッピー


っていう概念のこと。私は折しも、会社の人事担当としてエンゲージメント施策に取り組んでいるところなのだ。

課金するほどの濃いファンができる理論って、まさにこのエンゲージメントじゃんと妙に腑に落ちたのだった。

人が誰かのファンになる時って、その人の考え方やパーソナリティや実力に深く共感したり興味を持った時。だけど、それだけじゃ全然濃いファンにはならない。ガンガン課金したくなるような濃いファン化するには、

「めちゃめちゃギブされてる感」が絶対的に必要。


例えば先述の小田桐あさぎさん。

あさぎさんの行動のどこにギブを感じるかは人それぞれだと思うけど、私はオンラインサロンでの読み応えあるコラムだったり、ファンの要望をすぐに反映してくれるところだったり、もっと古い時代で言うと、積極的に会える機会をたくさんもらってたところ。

そういったこれまでの積み重ねや信頼があるからこそ、何年も課金し続けているわけで。最近でいえば、あさぎさんは手帳をリリースしたのだけど、

手帳なんて普段使わないし、買わなくてもいっかなーと思ってたくせに、結局買ってしまった笑


これって、「自分に必要だからお金を払って何かを買う」というよりは、

「私もあさぎさんに貢献したい」
「これを買うことであさぎさんの世界の中にいたい」

という心理なんだよね。

最近私が大好きなライティングのプロの起業家さんも、同じようにギブがすごい。毎月無料のグルコンをして、丁寧に一人一人の質問に答えていったりしてて、もうめちゃくちゃ感謝の気持ちが絶えない。
無料なのに、こんなにしてもらえるなんて!!普通、これってお金取るやつでは!? って。


だから、もうこの起業家さんが何かまた商品を出した暁には、それが何であれ無条件に買いたいと思っている。ここまでしてもらったんだから、私も何かお返ししたい!っていう、これが返報性の法則ってやつかな。


会社のエンゲージメントが目指す世界もまさにこういう感じ。

会社として社員に幸せになってもらって、社員側もそれを受けて会社に対してもっと貢献しよう!というモチベーションを持ってもらうっていう循環。

うちの会社は、そのために会社は社員にどんな幸せ=ギブを与えるべき?っていうのを考えているところなの。

で、もっと言うと、
ただ単に色々してもらったからお返しにこちらもギブしますぜ!だけでは、ちょっと関係性として弱い。

じゃあ他にどんなギブがあるの?ってことなんだけど、

これはね、一概に何かを与えてもらうことだけではないんだよね。


会社で言ったら高い給料とか、充実した福利厚生とか色々あるけど、こういうものを与えられても、貢献意欲ってそれほど湧かない。あっても、一時的であり限定的。

貢献意欲を湧かせるときに必要なものは、それよりも、

「ファン側がタレントに気持ちよく何かを与えることのできる環境」

があるかどうかなんだよね。


で、その与えたことに関して認めてもらえるような仕組みがあれば最高。
何をもらえるかではなく何をあげられるか。会社の場合で言うと、入社や異動をした時って、「ここで自分の力を発揮したい」と最初はポジティブに思うじゃない?
何かを与えたいという気持ちを最初はみんな持ってるんだよね。その気持ちを殺さないために、頑張りが認められるような人事制度だったり会社の仕組みが必要なのだ。

あさぎさんやその起業家さんでいうと、アフィリエイトに参加できる仕組みということになるのかな。

あさぎさんの場合は積極的にファンを自身の商品のプロモーションの作戦会議の場にも呼んでチームの一員として巻き込んでいる。ああいった取り組みもファン化には大きいと見ている。


ということで、濃いファンを作るには、タレント側の惜しみないギブが何より大事。だけど、そのギブは必ずしもメリットをファンに与えることじゃなくて、ファンがタレント側に影響できるような環境を作ること。

っていう持論でした!
次回、BTSを引き合いにこの話の続きを書く…予定。

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