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【実体験】まさか自分が適応障害になるなんて

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
楽して生き太郎と申します。

「まさか自分が...」

皆さんは、こんな経験したことありますか?
私の場合は「まさか自分が適応障害になるなんて…」でした。

適応障害(てきおうしょうがい):
日常生活の中で、何かのストレスが原因となって心身のバランスが崩れて社会生活に支障が生じたもの。原因が明確でそれに対して過剰な反応が起こった状態をいう。

e-ヘルスネット(厚生労働省, 2021年)より

今回は、新卒公務員として働き始めてすぐに適応障害を発症し、1年で退職することになった私の経験をお話しさせていただきます。この記事が、同じような状況で悩んでいる方の参考になれば幸いです。


順風満帆だった学生時代

私の学生時代は、以下のような”典型的な優等生”でした:

  • 学業も部活も真面目に取り組む

  • 親や先生といった周りの大人からよく褒められる

  • 浪人や留年などの挫折、困難とは無縁

  • ストレートで公務員試験に合格し、周囲から「人生安泰」と言われる

何事もそこそこ器用にこなせる私は、学業や人間関係で大きな「壁」にぶち当たったことがなく、それが自分の人生の良いところだと感じていました。
この”順調すぎる人生”が、後の適応障害につながるとは、想像もしていませんでした。

理想と現実のギャップ

大学を卒業して念願だった公務員になってみて、自分の思い描いていた理想と現実には大きなギャップがあったことにすぐ気が付きました。

職場の雰囲気は、

  • 想像していた和やかな雰囲気とは正反対で常にピリピリしている

  • 年功序列感が強くて若手は上に従うしかない

  • 常に職場の誰かの陰口が聞こえてくる

といった様子で、人間関係はお世辞にも良いとは言えませんでした。

また、労働環境についても同様に理想とのギャップがありました。

  • 慢性的な長時間労働(残業が月100時間を超えることも)

  • 頻繁な休日出勤

  • 同僚も皆同じ状況のため本音を打ち明けづらい

中には「それくらいの環境は当たり前だ」「若いんだからたくさん働け」という考えの方もいるかもしれません。
ただ、僕には全く耐えられませんでした。

こんな日々が常習化していく中で、”優等生”だったはずの自分にも変化が訪れ始めます。

襲い掛かる様々な症状

働いて数ヶ月ほどで、次第に私の心身ともに異変が生じ始めました。
現れ始めた症状は以下のとおりです:

【出勤時】

  • 電車内での突然の動悸

  • 止まらない耳鳴り

  • 激しい吐き気

【退勤時】

  • 理由のない涙が出てくる

  • 家に帰っても何もする気にならない

【休日】

  • 趣味(音楽鑑賞やアウトドア)への興味喪失

  • 朝ベッドから起き上がれないほどの無気力

  • 日曜夜になると極度に落ち込み何もできなくなる

今思えばこんな状態で1年間働けただけでも自分を褒めたくなります。
当時は、久々に合う友人達から口を揃えて「痩せたというか、ゲッソリした?大丈夫?」とよく聞かれたものです…。笑

適応障害と心の葛藤

そんなこんなで仕事に耐えられなくなり、ついに平日休みをとって心療内科へ。
医師の先生にどんな症状なのかを聞かれ、説明しているうちに気づくと涙が止まらなくなり、診察室でずっと大号泣していたのを覚えています。

そして、先生から一言、「典型的な適応障害だね。」とのこと。

「真面目な人ほど適応障害になりやすい。」
「これまでの挫折経験やストレス耐性のなさも関係している。」
「今までよく頑張ってきたね。けど頑張りすぎもだめなんだ。」
等の言葉をかけてもらい、お薬を処方されてその日は帰りました。

当時の私は心のなかで、

  • 「なぜ自分だけがこんなに辛いんだろう」

  • 「他の人は普通に働いているのに」

  • 「こんなはずじゃなかったのに」

といった思いが止まりませんでした。
思い描いていた人生を順調に歩めていたはずなのに、どうして…と。

そして、長い葛藤と悩みの末、転職することを決意しました。

新しい未来への一歩

新卒1年で仕事を辞めた当時は、「人生の敗北者」のように感じていました。
しかし、今は違います。この経験があったからこそ、自分の限界を知り、心身の健康の大切さを、文字通り身を持って学ぶことができました。

そして、予想外の学びがもう1つ。
それは、「予定調和な人生から外れるのって意外と悪くない」という発見です。

今の私は、この経験をきっかけに新しい道を歩み始めています。一度ならず二度目の転職も経験しました。
確かに、想像していた未来とは違う道かもしれません。
でも、この予想外の出来事があったからこそ、自分の新しい可能性に気づけた気がします。
むしろ、もしあの出来事がなかったら、今こうやって仕事に趣味に人生を謳歌している自分はおらず、安定した人生を歩んでいる”予想通りの自分”しかいなかったのです。
そう考えると、人生のレールを外れることって尚更悪くないと感じますし、たとえ今後また似たような困難や判断に迫られても動じずに、人生の変化を楽しんで受け入れている自分がいると思います。

結論、もし同じような状況で悩んでいる方がいれば、

「状況を悲観的に捉えすぎないで」

と伝えたいです。時には立ち止まること、方向転換することも、人生には必要なんです。
予想外の未来は、必ずしも悪い未来とは限らないのですから。
思いもしなかった一歩を踏み出すことで、思いがけない出会いや気づき、成長が必ずあるのです。

そんな未来を信じて。ぜひ楽しく人生の悩みと向き合ってみてください。


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