JAPAN / A Love Story 100 Photographs by Michael Kenna
代官山で見る。
正直に言えば、ちょっと違うかな、と感じた。”自然”という点では似たものがあるが、やはり私は風景よりも植物中心なのだろう。このあたりは好みの問題。
北海道の風景も多かったせいか、第47回木村伊兵衛写真賞受賞作品である、 新田樹さんのSakhalin(サハリン)の雰囲気を感じた。
個人的には写真そのものよりも、出口近くで映していた本人のインタビューや撮影中の姿といった映像が一番良かった。大きな三脚にハッセルブラッドをつけて歩き、静かに構えて撮影する。いくつかのシーンでは、シャッターを切った後そのまま画面を切り替えてその撮影したモノクロ写真を画面に映していた。そしてまた次の撮影場所に向かう。カラー映像とモノクロ写真が静かに流れていくこの映像に引き込まれ、しばらく眺めていた。