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読心術は存在する?

今回は読心術について議論したいと思います。読心術とは、相手の表情や、身体の筋肉の動きなどから心を読み取る術です。度合は人によって様々ですが、人は他人の気持ちを察する能力を持っています。それが、お互いを支え合う上で重要な役割を果たすこともあれば、相手の気持ちを考えすぎて、息が詰まってしまうこともあります。特に、HSPの方は、脳内の扁桃体が過剰に働くため、些細な出来事から相手の感情を読み取りやすい傾向があります。その特徴が読心術と関連しているのか興味深く思い、記事を書きました。

※持論で記事を書いたため、あくまでも1つの意見として捉えて頂きたいです。



HSPの方は読心術を持っている?

まず、HSP気質の方の特徴の1つである”他人の感情に敏感”という点と読心術の関連性を議論していきます。HSPの方は、集団の中にいると疲れやすい傾向があります。それは、他人の感情に敏感であるため、その要望に応えようとしたり刺激を過剰に受け取ったりすることが原因に考えられます。そんなHSPの方が人の心を読み取る読心術を持っているのか不思議に思いました。そこで、様々な場面を思い浮かべたり自分の経験を基に考察したりしてみました。その結果、実際には相手の心の中まで正確に読み取ることはなかなか難しいように感じました。その理由は、相手が考えていることを様々な情報(表情、口調、素振り…)から予想することはできますが、それは可能性の1つにすぎず、相手が何を考えているのかは直接聞いてみなければわからないからです。心の内は、直接言葉にしてくれることで初めて正確にわかることです。相手の心の中は相手にしかわかりません。(メンタリストは例外)

とても簡単ではありますが、以上からHSPの方は相手の感情を読み取ることに優れているが、読心術は存在しないと考えました。

読心術のメリット・デメリット

読心術は存在しないと考えたのですが、読心術とまではいかなくともHSP気質の方の特徴である”他人の感情に敏感”という特徴を持っている場合のメリットとデメリットを考えていきたいと思います。それをここでは読心術(仮)と呼ぶことにし、以降もこの記事では読心術(仮)と記してあります。

【読心術(仮)のメリット】
・相手が悩んでいる時、気持ちを察して寄り添うことができる
・相手の要求に的確に応えられる
・信頼を得る事ができる

【読心術(仮)のデメリット】
・自然と相手の考えていることがわかり、精神的に疲れる
・間違えていることもある
・自分に対して相手が悪く考えている場合もわかってしまい落ち込む

簡単ではありますが、思いついたメリット・デメリットを書きました。

メリットとしては、やはり何となく相手の考えていることが理解できるため、悩んでいる時に親身に寄り添うことができることが大きいと思います。他にも相手が求めていることをある程度正確に理解できるため、信頼されやすいようにも感じます。
一方でデメリットとしては、HSP気質の方の特徴でもあるように精神的疲労が溜まりやすいように感じます。それは、相手の求めていることに1つ1つ対処しようという気持ちに覆われてしまい、自分の心の休息が少なくなるためと考えられます。他にも、相手が考えていることを捉え間違え、自分が悪く思われていると勘違いすることでネガティブな感情になることもあるかもしれません。

これらのメリット・デメリットを踏まえて、読心術(仮)を日常生活にどのように取り入れることで、より良い生き方ができるのか気になりました。そこで、読心術(仮)との向き合い方について考えました。


読心術(仮)との向き合い方

まず、タイトルである読心術は存在するのか?について復習します。
この記事では、”読心術は存在しないが、読心術に近いもの[読心術(仮)]は存在する”という結論になりました。

では、どうすれば読心術(仮)を用いることで日常生活が豊かになるのか?
上で挙げたデメリットを軽減できるのか?

大事なことは、第一に自分自身の心に向き合い、ゆとりを作ることだと考えました。相手の感情を察することはとても良いことですが、全ての要望に応えようとするのは、自分の心に疲労が蓄積されます。したがって、心の休息を取ることが大切です。そのためには、1人になる時間、趣味に打ち込む時間などが必要だと感じました。他にも自分自身の考え方を柔軟にすることも心の助けになると思いました。具体的には、相手の要望全てに応えることはできないと割り切ることです。人はみな自分の人生を生きる権利を持っています。これは、他人軸ではなく自分軸で生きることで、自分の未来を切り開けるという話にも繋がってきます。つまり、まずは自分自身に向き合うことが生きていく上での基盤になります。その上で精神的ゆとりが生まれた後、悩んでいる人のサポートを行うことが良い未来へと繋がっていくと思いました。

最終的には、人々が悩んでいる時にお互い支え合えるような温かい世界になることを望みます。

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