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相棒としての靴下と心温まるスープと
つい先日、大阪商工会議所さんのご招待でセミナーに登壇したのですが、昌和莫大小さんとSoup Stock Tokyoさんのそれぞれ企業や事業の代表の方々とお話する機会がありました。
元々はD2Cに関連したビジネスとの機会についてをお話するセミナーだったと思うのですが、二社からお聞きしたお話が個人的に心に響くものであったので、その記録としてのnoteを書いておこうかと。(一人の利用者として刺激があったからというメモであって全くもって宣伝じゃないよ。)
一人の利用者として心に響いたから
そもそもnoteを書いてみようと思ったのは、お二方の二社の取り組むビジネスに向き合う姿勢が興味深いと思ったことも当然なのですが、単純にセミナーの登壇者としてだけではなく、話の聞き手として一人の利用者として心を揺さぶられたから。
セミナーでご一緒する機会だからというのもありましたけど、私は事前に昌和莫大小さんのアルティメットASO(走りが耐え抜群!靴側のスペック気になるほどのグリップ…)を購入して試しに走ってみて、それまた久しぶりにSoup Stock Tokyoに立ち寄り、久しぶりに東京ボルシチ(久しぶりで美味い!)とフェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ(初めて食べたけどこれまたマスタードのコントラストが美味い…)を確かめていたんですよね。
この状況からセミナーでは登壇者というだけではなく、一人の利用者として話を聞くことができたということもありました。
その上で聞いた二社の視線の先には必ず利用者の存在感があり、とても真摯に向き合っている。しかもそれが当たり前のように語られていて、顧客を購買者という捉え方ではなく、もっと身近に感じるような文脈が印象的でした。
🏃🏻競技者のパートナーで当事者
昌和莫大小さんはOLENOというスポーツなどの競技を支えるギアとしての靴下を始めとした技術力を結集したプロダクトを提供しているのですが、その提供対象の中心として語られているのが競技者。または在る種の挑戦者。
私自身コロナ禍になって運動不足を解消する為に、日々のランニングが楽しみの一つとなったライトランナーの一人ですが、試しに使ってみたアルティメットASOが極上の履き心地というのは一度走るだけで確かめることができました。私レベルでは過剰スペック。本当にグリップが凄いんだから…
靴下をはじめ、靴下づくりの技術で様々なライフスタイルを取り巻くプロダクトを提供する昌和莫大小さんの物語には常に競技に挑む人々の姿あり。
オリンピックという国際的な最上位の大会に挑む人もいれば、プロフェッショナルスポーツの競技者、そして市民ランナーといった日常の延長線で走る人。様々な挑む人々が登場するのです。
どの話にも必ず挑む人とそれを後押しする為に技術を磨く昌和莫大小さんの姿が重なり、利用者とブランドが交差する冗談かと思えるポジティブな異常事態物語もあり。(市民競技大会で出店した際のランナーとブランドの掛け合いの話はおもしろエピソードなので、またセミナーの機会があれば是非聞いて欲しい話。)話は常に競技者中心。これは聞いている利用者として、どれだけ走る人の足元や競技のことばかり考えているんだこの人達は…と感じずにはいられない。
使う人のことを考えると言ってもブランドは常にビジネスという営みと隣合わせな訳で、綺麗事ではない利用者中心や顧客ファーストという文脈は実際問題なかなか語り辛く本当の物語に難しさはつきもの。ですが、情熱を持って取り組むのはビジネスサイドとしてだけでなく、競技に当事者としても参加しているならば話は別。そう。昌和莫大小さんも実際に競技に挑んでいる。この感覚がものづくりの情熱と届ける利用者を結びつけるリアリティや情熱に繋がり、良い影響を与えているのは間違いないでしょう。
ただ機能としての価値を利用者に届けるだけでなく、自分たち自信も競技に身を置く者としての追求。当事者精神ならぬ本物の当事者…当たり前といえば当たり前かもしれませんが、ブランドがプロダクトを使い、その重要性を感じるというのは改めてとても大切な姿勢だと学びましたし、使っているプロダクトにより一層の使い心地を感じ、身が引き締まる気持ちになりました。(実際に足首の引き締まり具合は凄い。)
🥣体温が上がるスープ、心温が上がるエピソード
そしてもう一つのお話がSoup Stock Tokyoさん。
Soup Stock Tokyoさんはビジネスにおける設計や物語が多岐に渡って面白さに溢れているのですが、詳しくはスープで、いきます 商社マンがSoup Stock Tokyoを作るをどうぞ…(これも宣伝じゃないよ)
この書籍はブランドとビジネスの話ではありながら、創業者の遠山さんの挑戦の物語仕立てになっていて、企画書の書き方から当時の創業エピソードまで生々しく記されているのですが、笑いもあれば涙あり。と読みやすいのでお勧めです!
さてそんなSoup Stock Tokyoさんの話の中で登場してくるのがN=1という考え方。N=1とは100人や1万人の誰かではなく、たった一人の具体的な一人に向き合うこと。
Soup Stock Tokyoさんは良い意味で変わってます。自分たちが本当に良いと信じたビジネスだけをやること。N=1の為の判断を大切にしているというところが際立っています。これも創業から大切にしている様々な思想や価値観が根付いているのだと思います…
セミナーの中でお聞きしたいくつかのエピソードからもそれは間違いなく滲み出していたのですが、特に印象的だったのがお客様からの願いを叶えたエピソード。
一人のお客様から咀嚼を配慮したスープをつくって欲しいという希望があったそうなのですが、その方はSoup Stock Tokyoを長らく利用されてきた人だそうでした。そのような背景からSoup Stock Tokyoなら叶えてくれるのではというイメージを持たれていたのだと思うのですが、どこかしらからの繋がりを活かしてその希望は巡り巡って届くこととなったそうです。
そんな熱い想いを届けられたからには、たった一人の為にも動くのがSoup Stock Tokyoさんということで、願いはかくして叶えられたそうです。
めちゃくちゃ簡略化して話していますが…これ文字にするとなんとなしな出来事に感じてしまいますが、実際マーケティング的な脳で考えたらめちゃくちゃ凄いことです。現代のビジネス視点で見たら、そのスープをどれだけの人が利用するか、採算性を考えて採択に至るかの幾星霜の検討が繰り広げられるのは世の常ですから。(実際そこらへんはちゃんと考えられていると思いますが)
「誰かの為にが結果みんなのためになる。」という言葉も印象的でした。
Soup Stock TokyoさんのWebにも「Soup for All」という言葉が載っている通り、スープは誰にでも提供できる食事であり、それをN=1が基点となって広がっていくイメージがとても分かりやすく伝わります。
ビジネスが広がることで何故か見失ってしまいがちになるお客様の顔。Soup Stock Tokyoさんは話の節々から、お客様の顔は常に正面にとらえて向き合い続けているという態度が伝わってきましたし、事実誰の為ということを具体化しているからそれはブレることがない訳ですね。
いやあこちらもまた「それ誰の為?」ということをストレートに考えきっているお話が、そうだよなあ身に染みて、これまたスープを食べている者としては体だけではなく、心まで温められた思いでした。
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ということで、登壇者としてだけでなく、一人の利用者として熱を当てられた想いを語った訳ですが、改めて振り返るとブランドを支援する一人のビジネスパーソンとして見習いところが盛りだくさん。
常日頃ビジネスは論理的にも戦略的にも設計することが重要ですけれども、兎にも角にも取り組む人が情熱を持って、そして当事者としてのめり込んでいるのかというのは大切な姿勢ですね!
書いてたらまたひとっ走りしたくなってきした。そしてお腹へってきた…
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