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インターネットのtonari、オンラインショップ開店に寄せて

店を開くぞ!
と、投稿してからだいぶ時間が経ちました。

そんな店が神奈川は鎌倉に開き、はや3ヶ月。

あんまり細かいことを考えずに(いや考えて無くはなかったけどね)開いたお店は、なんやかんやで地域の小さな休憩所としてしっかりと呼吸を始めております。

地域の方に、国内外の観光の方に、日々の休憩に、遠方からの気まぐれに、お茶に、読書に、友達との談笑に、なんとなくの待ち合わせに、仕事の息抜きに…あらゆる方にあらゆる用事で利用していただけているような雰囲気も生まれてきており嬉しい限りです。

少しまわりの景色にも目が行き届くようになってきた今日このごろ、また一歩新しい景色を見てみようと、当初から考えていたお店で提供する一丁目一番地のメニューであるコーヒーを、より多くの人に届けるということに着手することにしました。

日々のお店の利用だけにとどまらず、イベントごとや人の繋がりを通じて、隣(tonari)というお店を知っていただくことも増えましたし、元よりお店を始めて経緯でもあり、自分が心から向き合って取り組んでいきたいと思っていた味わいづくりの中心にあるコーヒー。

自分の興味や好奇心を引き付けてくれた存在であり、日々の生活の中で休息の一時を彩ってくれたコーヒー。

その体験をまた他の方にも伝えていきたい。
そんな思いで、オンラインショップをスタートすることにしました!

ということでまずはオンラインショップのURLも置いておきます。

そして、いざスタートするに至って、改めて私が届けたいコーヒーとは何なのか。そんな意味にも立ち返って自分なりに振り返りも兼ねた思いをまとめてもみましたので、よろしければご覧ください。

めっちゃ長いので、コーヒー片手に!お時間の許す限りで読んでね!

「飲み疲れしない」隣(tonari)のコーヒー。

オンラインショップを立ち上げるにあたって、まず皆様にお届けしたいのは、この「コーヒー」です。

焙煎はすべて稲村の店内で、店主・狩野が責任をもって行っています。

ご自宅や職場、お店など、さまざまな場所で楽しんでいただくため、ご購入時には挽き目もお選びいただけるようにしました。

肝心なのは、その焙煎によって生まれるコーヒーの味わい。店名の「隣」が示すとおり、「あなたの日常、その隣にそっと寄り添うコーヒー」を目指して、豆の選定から焙煎の工程に至るまで丁寧に手がけています。隣(tonari)で扱うのは、いわゆるスペシャルティコーヒーと呼ばれる、品質基準の高い豆です。

産地で地道な努力を重ねている生産者の方々、海を越えて日本へコーヒー豆を運んでくださるインポーターや、多くの関係者の想いと手間が詰まった“特別”な存在。

しかし“スペシャル”という響きに、どこか敷居の高さを感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

だからこそ、日常に溶け込むかたちで気軽に楽しんでいただきたい――その思いを胸に、選定と焙煎を行っています。近年のスペシャルティコーヒーは品種や加工の技術がますます発展し、一杯の価値はより高い評価を受けるようになりました(まだ道半ばでもありますが)。

隣(tonari)の稲村ヶ崎店でも、その特別な一杯を大切に提供する一方で、多くの方が「毎日でも飲み続けたくなる」コーヒーもご用意しています。

おかげさまで国内外から多くのお客様に足を運んでいただき、国を越えてほっと一息つける場所がこの稲村ヶ崎に生まれたのではないかと、ささやかに手ごたえを感じています。今回オンラインストアを開設したのは、そんな隣(tonari)のコンセプトをより多くのお客様へ、より「原点」からお伝えしたいからです。

私自身はデザイナーやプロダクトマネージャーとしてデスクワークに日々向き合う中、「スペシャルだけれど日常に寄り添う」という形こそ、長らく思い描いてきた理想の到達点だと感じています。香ばしいアロマと洗練された酸味、そしてほどよい甘み――それらを備えながらも、慌ただしい日常に穏やかに溶け込むコーヒー。

飲むたびに疲れが増すのではなく、リフレッシュとインスピレーションをもたらしてくれる。

それこそが、私にとっての「飲み疲れしない」コーヒー。

そんな一杯だからこそ、「自分の隣にずっとあり続ける存在」になるのではないでしょうか。焙煎を担う店主自身が日々実感しているように、美味しいコーヒーは一日を豊かに彩ります。

朝から夕方にかけて、移りゆく時間とともに味わう一杯は、まるで日常のパートナー。

そして、だからこそ毎日の食卓やデスクに在ってほしい――そんな願いを込めて、私たちはコーヒーをお届けしています。

忙しさに追われ、ふと我に返った時、手元のコーヒーが「少し休もうか」と語りかけてくれるような、心をほぐす存在であってほしいのです。そんな「飲み疲れしない」コーヒーを探求するうえで、私たちにはもう一つだけ、皆様にお願いというか、お伝えしたいことがあります。

実は、このコーヒーをより楽しんでいただくには“ドリップの仕方”もとても重要なエッセンスになってきます。

もちろん、買っていただいたコーヒー豆をそのままコーヒーマシンに入れていただくだけでも、十分に美味しく味わっていただけるでしょう。

でも、少しだけ手間をかけ、むしろその時間そのものを楽しんでみてほしいのです。

私なりの「飲み疲れしない」コーヒーを実現するドリップ方法は、今後サイトやYouTubeで順次公開していく予定です。

そちらもぜひ参考にしていただきながら、ドリップの時間までも一つの体験として味わっていただければと思います。

毎日でなくても、週に一度だけでもいい。その小さな習慣が、「飲み疲れしない」から「飲み飽きない」へときっと変わっていくはずです。目の前の仕事や翌日の準備に忙殺されるなかで、求めるのは“疲れ”を増幅させるような刺激ではなく、しっかりと味の芯をもちながらも心をほぐしてくれるバランス。

私たちが追い求める「飲み疲れしない」コーヒーは、まさにその絶妙な調和を結晶にした一杯でもあります。

「スペシャルだけど日常に」という、いっけん相反するテーマを掲げて日々焙煎を続けているのは、この思いのためなのです。コーヒーといえば、いまやコンビニやあらゆる飲食店で気軽に美味しいものを手にできる時代です。

しかしながら、コーヒー専門店で焙煎された一杯を店内で味わったり、自宅や友人宅に持ち帰って淹れたりするときの、あの少し特別な空気感――それはまた格別のものだと思います。

仕事の合間にほっと肩の力を抜きたいとき、家族や友人とゆるやかに会話を楽しむとき、自分だけの静かな時間を楽しむとき。

日常のあらゆる場面で、そっと寄り添うコーヒーの姿をイメージしているのです。稲村ヶ崎という土地で私たちが学んだのは、人と人との“隣”を大切にする、あたたかい交流の尊さでした。

私たちがつくるコーヒーも、そんな“隣”にそっと寄り添うようなやさしさをもって、そこにほんの少しの冒険心を加えたい。

足を運んでくださったすべてのお客様へは、心からの感謝を。

そして、まだ出会えていない皆様には、日常や仕事場にこの「飲み疲れしない」一杯をお届けできる日を心待ちにしています。オンラインショップを開設したのは、この想いが全国へ、そして世界へと広がってほしいから。

「隣(tonari)のコーヒー」が文字どおり、あなたの“隣”で一日を優しく見守る存在になってほしいからです。

スペシャルティコーヒーという肩書きにとらわれず、特別な日の“引き出し”にしまいこむのではなく、日々の暮らしにすっと溶け込み、あなたのリズムを整えてくれる。

そんな一杯がここにあります。

あなたにとっての「飲み疲れしない」コーヒーとの出会いは、もしかしたら人生をほんの少しだけ豊かに変えてくれるかもしれません。

デスクの片隅で、食卓のそばで、あるいは休日の窓辺で――コーヒーを手にした瞬間、ほっと安らぎを感じられる。

その香りが胸を満たしたとき、心がふわりと軽くなる。その“小さな奇跡”こそが、あなたの毎日に寄り添う新たな物語を紡いでいくのだと思います。「美味しいコーヒーはたくさんある。でも、『飲み疲れしない』コーヒーは、いったいどこにあるのだろう?」――その問いに対する答えが、ここに詰まっていると信じています。どうぞ、このオンラインショップから、あなただけの一杯を探し出してみてください。

忙しさやストレスの荒波を乗り越え、一息つきたいとき。いつでもこのコーヒーがあなたの“隣”に寄り添い、やさしく疲れをほどいてくれることでしょう。

あなたの隣に、隣(tonari)のコーヒーをお届けできる日を、心から楽しみにしています。

言いたいことを全部盛り込んでしまうと、だいぶもりもりの森(?)な感じになってしまいました…

ということで、今ここまで辿りついた方には心より感謝を!

もし隣に、隣のコーヒーに興味を持っていただけたなら、神奈川県は鎌倉の海の近くにお越しの際は、是非遊びに来てください。

そして、お店に来ることができない方も、お店に来てくれたけれども再訪するには難しい方にも、お店のコーヒーが購入いただけるようになりましたので、是非オンラインショップをご利用いただけますと、これ幸いです!

将来的にはコーヒーに限らず、隣のグッズを届ける商店的な品揃えにしていきたいと思っておりますので、乞うご期待!


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