見出し画像

佐野元春 Coyote

Dear Mr.Songwriter Vol.33

現代をやっぱり僕は、荒地として捉えるところから、このアルバムを作り始めました。現代はどう見たって、荒地以外なにものでもない。まずはわかりきった、そのテーゼを置いて、そこから、アルバムを作る。荒地にコヨーテと呼ばれる男を歩かせるんだ、ってところが、最初の発想としてありました
ROCKIN'ON JAPAN  JULY 2007 VOL.316


今回は深沼元昭、高桑圭、小松シゲルと新しいバンドを結成してからの初になる2007年リリースの14枚目のオリジナルアルバム『Coyote』です。

前作の『THE SUN』が2004年なので3年ぶりのリリースとなりました。

円熟の極みとも言えるTHE HOBO KING BANDとの『THE SUN』を作り上げた次のステップは再び野に放たれること"Back To The Street Again"だった。

ここからはバンドの結成、リリースまでの活動を少しまとめてみますね。


新しいバンドを結成する為に集められたメンバーはまずギターに深沼元昭。
プレイグスが1995年にリリースした『リトル•バッファロー•ララバイ』のレコ発ライヴに足を運び、その数ヶ月後にはアルバム『フルーツ』のセッションをした時から関係は始まったみたいだね。この時のライヴは渋谷クアトロで、特別に招待席を用意したんだけど、「僕はお客さんと同じように立って観る」という事で普通にフロアで観たという事らしいです。なんとも元春らしいエピソードですよね。
そして2005年3月、深沼のソロ•プロジェクトであるMellowheadにヴォーカリストとして参加します。

メロウヘッドfeat.佐野元春
エンプティ•ハンズ 2005.3.2

この後、2005年7月のライヴに元春が参加した時のメンバーは"Mellowhead"バンドとして高桑圭がベース、小松シゲルがドラムスという布陣でコヨーテバンドの原型になっています。


そして、ベースに高桑圭(きよしと呼びます、念の為ね)
元春との出会いは1993年、元春が3曲プロデューサーとして参加していた伊藤銀次のアルバム『ラヴ•パレード』のレコーディング現場の見学の誘いが、当時組んでいたバンド、ロッテンハッツの片寄さんに話しが来て、その現場に同行した時だそう。その時にコーラスで参加したのが「Hello Again」という楽曲です。

その後、2003年の9月7日仙台でのARABAKI Rock Festivalでの参加がありました。この時はホーボーキングのメンバーがスケジュールの都合がつかず、特別な編成のバンドになってます。この時のメンバーはexハートランドから古田たかし、西本明、長田進とグルーヴァーズの藤井一彦も参加している。『THE SUN』の初回盤のDVDで三つ編みカーリーがチラッと観えます。

もうこの時でベースは高桑圭って決めてた感じなんだろうね。

ドラムスには小松シゲル。Mellowheadでのバンドメンバーである事もあり、深沼から紹介された感じで加入する事になります。
Mellowheadでのライヴの参加後の12月に開催しれた元春がフィーチャリングされた堂島孝平とのツアー"SKYDRIVERES HIGH TOUR 2005"ではバンドメンバーとして参加しています。

元春は小松シゲルの個性を"大らかで、かつヴォーカリストの感情の起伏に沿ったリズムを叩けるドラマー"と評している。

この時は後にバンドに参加するキーボードの渡辺シュンスケも帯同していました。


そして、3人のメンバーが揃い2005年の夏にセッションが始まり、12月には3曲入りEP『星の下 路の上』をリリースします。

佐野元春
星の下 路の上 2005.12.7

1.ヒナギク月に照らされて Daisy Moon

ヒナギクが月に照らさられいるのではなく、ヒナギクの様な月が路上を照らしている。

冒頭からヘヴィーで重厚なグルーヴが聴こえてきて、この3ピースと元春のアコギとキーボードといったミニマムな編成でも、十分に勝負できる音の世界を掴んでると思う。

2020年リリースのベスト盤に収録された時のコメントは、コヨーテバンドにはグッドボーイな曲とバッドボーイの曲があってこれはバッドボーイの歌だとコメントしてますね。


2.裸の瞳 Blossom

続いては一転してアコギとハーモニカの響きが印象的に響く軽やかなナンバー。
ラストヴァースでも元春が弾くウーリッツァーのソロも素晴らしい演奏。

2006年2月のキーボード•マガジンで、このソロ部分について作譜をした杉山泰氏はビートルズの『レット•イット•ビー』セッションにおけるビリー•プレストンのかっこ良さに少し似ている印象を受けると指摘していてなるほど!と思いました。

"すてきな言葉 教えてあげる あの娘は僕だけのブロッサム"
のところが好きなライン。
時はハチミツなんてどこかで聴いた事のあるフレーズも飛び出してくる。

1995年の阪神淡路大震災をきっかけに社会的潮流となった草の根のボランティア•ワークが隠れたモチーフになっているみたいだね。


3.星の下 路の上

コヨーテ•バンドのデビュー曲といっていいシンプルなギター•リフがカッコいいストレートなビート•ナンバー。帰ってきたモトハルといった感じだよね。すごく好き。

この映像にも映っているけど、片寄さんがバンドメンバーの橋渡しのような役割をしたそうですね。


2006年には、佐野元春&The Hobo King Bandの全国ツアー『星の上 路の上』のファイナルを飾る東京国際フォーラムでのステージに深沼、高桑、小松がサプライズ出演。「星の下 路の上」を演奏した。この模様はライヴDVD『星の下 路の上』で確認することができます。


2007年の2月には"佐野元春MusicUnited #1"
としてグルーヴァーズの藤井一彦、HEATWAVEの山口洋深沼元昭の3人とレコーディング。4月に「世界は誰の為に」をiTunes でリリースする。これは2006年の3月に収録されたポッドキャスト番組にゲストに呼んだことから、何かコラボレーションをしたいという思いがあり実現した。

佐野元春Music United. #1

ここでもうひとつ新しいバンドとは別な活動がありました。
日テレ系深夜に放送されていた"ぐっさん"こと山口智充がMCのテレビ番組『MusiG』にレギュラー出演します。その時の企画で出来上がった楽曲が「じぶんの詩(うた)」です。この経緯はアマゾンのサイトでの元春本人によるテキストがあるのでこちらを参照してください。
これについては、レコードメーカーからコメントを求められて、現場で書き留めていたメモを渡して好きなところを使ってほしいということだったみたいだけど、全部載ってしまったという経緯があります。こちらとしてはうれしいんですけどね。

The Whey-hey-hey Brothers
じぶんの詩
C/W グッドバイからはじめよう/ 山口智充
2007.2.28

本人歌唱のヴァージョンは2012年リリースのボックス•セット'Sound & Vision 1980-2010'においてFade Out Versionとして聴くことができます。機会があったら聴いてみてくださいね。


佐野元春 Coyote  2007.6.13
All Songs written and composed by 佐野元春
Co-Produced by 大井洋輔
Recorded by 伊藤隆文
Mixed by 渡辺省二郎
Mastering by Ted Jensen
Art Derection Photography 信藤三雄
Design 小池早苗


印象的なアルバムジャケットのアート•ディレクションは数多くのデザインを担当してきた信藤三雄。九十九里海岸での撮影。コヨーテ男の剥製部分の他はCGは使ってない一枚の写真だそう。ちょうど嵐が来てこのような曇り空になったみたいだね。
CDが収納されている透明なトレイの下に見えるのはコヨーテ男を撃っている元春の写真。これの意味するところは何なんだろう。

レコーディングは2006年の6月から2007年の1月まで。ミックス作業は2006年の12月から2007年の2月に終了。2007年の3月にテッド•ジャンセンによるマスタリングで完成されました。


アルバム制作においては当初は特にコンセプトはなかったみたいだけど、途中から、
『コヨーテ』と呼ばれる男の視点で切り取った12篇からなるロード•ムービーであり、その映画の『架空のサウンドトラック盤』という想定のもとで作成された。



1.星の下 路の上 Boys Life

3トラックEPでリリースされていた楽曲のアルバム•ヴァージョン。イントロでの元春のカウントとキーボードがカットされていてよりシャープな仕上がりに。

ソリッドなギターのイントロはいつ聴いてもワクワクする始まり。これからの方向性はギター•ロックでいくんだぜ、という表明にもとれますね。

"Oh Yeah Yeah Yeah !Oh Hey Hey Hey!"のラインは過去に「エイジアン•フラワーズ」で聴くことのできるジョン•レノンのリスペクトにとれるシャウトはロックンロールの初期衝動を感じられるものだろう。
そして、街灯かりという言葉、過去にハロー•シティライツと歌ったあの頃と目に見える世界は違うけれど、再び路上に戻ってきた。

死ぬまで悩みつきない 悲観的な言葉だけれども、僕らにはこの音楽がすぐそばにあるってこと。

後半での深沼とのヴォーカルの絡みもとても相性がよくとてもイカしています。


2.荒地の何処かで Wasteland

元春の楽曲の中でも過去に何度も出てきている"荒地"

そこにある"荒地" はT•S•エリオットが書いた1922年の世界から、形は変えながらもいつの頃からか、現代を生き抜いていく世界と地続きになってしまっているのだろうか。

ここにいる主人公(コヨーテ男)に見える風景は"朝焼けに浮かぶこの世界"  "夕焼けに浮かぶこの世界"  の後に気持ちのいい風が吹いている。 ただ風が吹いているだけ。

途方に暮れているところに、いきなりの"ダンス ダンス すてきさbaby"を挟み込むところはハイライトだろう。

"真実が醜い幻ならば僕らは何を信じればいいいんだろう"

そうはいっても後半での"ハレルヤ"という言葉でオプティミズムも忘れていない。

元春が弾くアコースティック•ギターから始まっていくフォーク•ロックな楽曲。リリックはヘビーなんだけど、そこに耳をすませば、深沼が弾く多様なギター•サウンドに心が踊る。マルチテープでギターを聴いてみたい。


3.君が気高い孤独なら Sweet Soul Blue Beat

"気高い孤独" その言葉にはどんな思いがあるのだろう。ファンなら耳タコかもしれないけど、その答えをこう語っています。

人は一人では生きていけない。これは当然のこと。その中で孤立はいけないことだと思う。しかし、孤独というものは、そう悪いものじゃないのではないかと思っている。なし崩し的に意味のない連帯をするくらいだったら、気高く孤独でいるほうがましだと思う。それに共感してくれる人がいるかなと思い、「君が気高い孤独なら」という曲を書いたのです。

別冊カドカワ総力特集 佐野元春 2010

何か素敵な事が起こる予感のように静かに始まり高桑の軽快なモータウンなベースサウンドを彷彿されるダンスビートで一斉に世界が明るくなる。ストリングスとの絡みとコーラスワークで青空を駆け抜けていくような爽快感。うーん、素晴らしい。

「君のイナズマを遠く遠く解き放ってやれ」
ここでの解き放ってやれのフック。佐野元春でしかない唯一無二の表現方法だと思う。

ここで歌われている"Sweet Soul" と"Blue Beat" 前者は"ポップ"後者は"反抗"を意味している。

http://www.moto.co.jp/coyote/SSBB.pdf

君が気高い孤独なら
2007.6.13

4.折れた翼 Live On

"Live On"  直訳すると、生き続けるって事かな。
生きるという永遠のテーマ。

アルバムタイトルにもなった"コヨーテ"は生き延びることについて、とても強い意識を持つ動物という事。その辺りの関係性も面白い。

静かにそして厳かに始まり、中盤からバンドが一斉に動きだす瞬間は、この楽曲の醍醐味です。

何かの過ちによって失われそうな君との再生の唄なのだろう。


5.呼吸 On Your Side

"どんな時も君の味方" こんな優しく力をくれる言葉はなかなかないよね。

"呼吸" 命の源泉についての曲。

ドラムスは大井スパム洋輔のプレイ。その他の楽曲は元春が全て担当しているいわゆるソロ作品ともとれるけど、ここでの聴きどころは片寄明人、深沼、小松の3名による慈愛に満ちたコーラスワークだろう。まるですぐそこで歌ってくれているかの様な感覚になり、胸がいっぱいになる。

小松はこの歌を渋谷の交差点で聴いて「胸がつまって泣きました•••」と元春に知らせてくれたらしいですね。


6.ラジオ•デイズ Radio Days

金子マリに提供した「最後のレディオショー」を改題したセルフカバー。

言うまでもなく"DJ MOTO"を彷彿させるリリック。そして少し珍しくセンチメンタルな感情も含まれてるんじゃないかな。
多感な頃ラジオから流れてきた数々のナンバーは今でもお気に入りで、思い入れは強いです。

オーソドックスなギターリフで始まるロックンロール。ラテン•ピアノの形式をロック的に解釈したものだそう。
テンポチェンジする"イノセントな日々〜"のところは複雑なアンサンブルが聴ける。この曲に限らずこのアルバムのグルーヴ感を表現できたのは特に小松のドラムプレイによるものが大きかったとコメントを残していますね。

随所で聴けるワウギターは元春自身のプレイ。全般に印象的にら流れるオルガンはKYONによるもの。

2009年の3月から2014年まで5年続いていたNHK FMでのMOTOHARU RADIO SHOWが終了する時にDJの語りなどをミックスした新ヴァージョンをオンエア。その後、配信のみでリリースされた。


ラジオ•デイズ
2014.3.12

7.US

レコードでいうとB面。ここからpart 2がスタートします。

ここでのUS、私たちの関係はどうなんだろう?少しアンラッキーな君、そんな君を見ている。
印象的な比喩表現、「冬のたき火のような」「長い線路のような」そんな友達になれたのかな。

語るようなヴォーカルの後ろには強烈なリズムセクションの圧倒されるビートが渦巻いている。クレジットを見直してみると、4人だけなんだよね、これはシビれる。

元春が弾くオープンチューニングのアコギがよく聴こえて深沼のエレクトリック•ギターとの相性もいい。レッド•ツェッペリンのトラッド的な楽曲をモチーフにしている。

アウトロのリズムはビートルズの「Ticket To Ride 涙の乗車券」のリズムパターンを踏襲しているんだってね、これは聴きどころのひとつです。

特に複雑なコードは使っていないという事だけど、譜面に写してみると、言葉じりの小説数が必ずしも割り切れなくなってしまっていたそう。それに関して高桑が言うには、「最初譜面書こうとしていて、それに合わせてやろうと思っていたんだけど、全然分からなくて(笑)。途中から佐野さんの歌を聴いていれば分かるっていうことに気が付いたんです。そこからは全員、セッションするときは佐野さんを凝視していましたね(笑)。ということらしい。
君は後半4分42秒あたりのコヨーテ男の叫びを聴いた?


8.夜空の果てまで Everydays

このアルバム、全曲シングルでいけるって事聞くけど、ほんとそう思うな。
他の曲に比べるとポップ度が高いよね。

「君と往く喜びを 分かちあえるトキメキを 夜空の果てまで 回れメリーゴーランド」
のところのハーモニーがいいんだよね、好きなところ。
それと、「〜行こうぜ」の"ぜ"が久々?に聴けてうれしい。

NTTの企業CMに使われてお茶の間に流れたんだけど、数回しか記憶にないな。


9.壊れた振り子 Broken Pendulum

アルバムのジャケットのような怪しげな雲に覆われているヘビーな楽曲。

何か不安な事が起こりそうな予感が漂う。
気をつけろ Kid.

嵐の前の静けさのように始まり、バンドが徐々に盛り上がりをみせる。特に高桑のベースラインの唸りがこの楽曲の雰囲気をより際立たせている。


10.世界は誰の為に Change

"時間畑のハイウェイ" は「不思議の国のアリス」にでてくる白うさぎを想像しちゃいます。

まだ名前がなかった星路(ほしみち)バンドのグルーヴがとても気持ちいい。特に小松のドラムスは最高だ。アウトロに向かっていく音の塊は一番の聴きどころ。

パワフル&キュートなメロディーさんのコーラスもとてもいいね。


11.コヨーテ、海へ Coyote

"宇宙は歪んだ卵"  こんな表現あるのか!それを、"世界中に知らせてやれ"
はい、知らせます!でも内緒にしておきたいような(笑)こんな歌詞書ける人いる?
今まで聴いてきたリリックの中でも素晴らしい表現だと思います。

目指せよ海へ 
生の根源的なところへ向かうのだという選択をしたと言う事。
海よりも、過去の作品を振り返ると川がいつも横たわっていたと感じていていました。
"ハートビート"の主人公がいた海とは、少し景色が違うのかな。夏の海というよりかは少し肌寒い季節の海、愛ははかない 正義は疎い、そんな言葉に胸が痛い。

今夜も誰かが誰かにジェラシー 欲望は膨れてゆく
このラインは「麗しのドンナ•アンナ」における
いつだって誰もが誰かに夢かきたれてcrying in the wind
のオマージュだろうか。

そうさ、ここから先は勝利ある、勝利ある、勝利ある、勝利あるのみ Show Real

このあまり聴き馴染みのない"勝利"という言葉についてこう語っています。

僕は基本的にどんな言葉も使うこと自体にためらいはない。ただ、その言葉がその時代のリスナーにとって、どの程度馴染みのある言葉かどうかは気にしています。この『勝利あるのみ Show Real〉というフックは、やはりともすれば駄洒落のようになりがちだけど、歌ってみることで意味合いがより深くなる。リスナーに向けて考察の本質を誘う、これもまた、ある種の"願い"にも似たリリックです

SWITCH  VOL.39 NO.6 JUN.2021

目指した海には何が待っていたのか、その答えは明確にはない。これは元春ソングライティングのちょっとしたルールというものがあるのならば、聴きてに委ねる、そして、考察する楽しみを残しているということなんだろう。

7分35分もある長尺な曲、ここでの星路バンドの表現力はそれぞれがソングライターということもあり、この曲の持つ世界をそれぞれの思いで演奏しているのだろう。それが一体化になった時、音楽の魔法を感じてしまう瞬間がある。

美しい金子千恵子ストリングスのアレンジは井上鑑。初回盤のDVDでその模様は観れます。



11.黄金色の天使

"コヨーテ、海へ"の終わりの海の音に続いては、このコヨーテ男のロードムービーのエンドロールをイメージした楽曲だということ。

儚く切ない思いが残る中、流れてくる音楽はとても力強く感じる。
誰もがとまどいながら大人になってゆく
グローインアップ、〈ロックンロールは人間の成長について表現するアートフォーム〉そんな成長に関する元春の楽曲には何曲かあるけれども、この曲は、いい大人になった今現在でもリアルに響いてきています。


さて12編のロードムービーのサウンドトラック、現コヨーテバンドのデビュー•アルバムにあたる『COYOTE』
リリックの面を注目してしまうけど、それと同時に音がいいなって感じています。note書く時はいつも何回もリピートしてるんだけど、いつ聴いても心地よいというか、そんな印象が強いです。これはミックスの渡辺省二郎とテッド•ジャンセンのマスタリングによるものが大きいんでしょうね。そして何よりも佐野元春のサウンドデザイン、演奏しているバンドメンバーのロックンロールの魂が宿っているアルバムなんじゃないかな。

少し長くなりましたが、今回はここで終わりです。最後まで読んでくれてありがとうございます。
では、また!!

※参考文献
別冊カドカワ総力特集 佐野元春
ROCKIN'ON JAPAN JUN 2007 VOL.316
SWITCH VOL.39 JUN 2021
THE ESSENTIAL TRACKS2005-2020 ライナーノーツ
Café bohemia Vol.113 Vol.114
2024年初夏、ZeppTourで逢いましょうパンフレット
Taking about 30years since PLAGUES
Keyboard magazine July 2007 No.350

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?