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美作八十八カ所霊場めぐり 87番札所 圓明寺

令和7年1月12日
美作市の圓明寺さまにおまいりしました。

令和7年から再開した、美作八十八カ所霊場めぐり、第一ヶ寺目は美作市古町にある圓明寺に決めた。
岡山県の最東北の西粟倉村に近い。
お寺めぐりと共に私の楽しみである「近場の温泉めぐり」で、西粟倉村の黄金泉に行くのに近いのではないかとの密かな目論見もある。

ところで、初めての地に行く時にカーナビを利用する人も多いのではないだろうか、私も例に違わずカーナビを使う。
だけど、カーナビって本当に最短で走りやすい道を示してくれるのかは?????だ。
今回はかなりの遠回りで単調で、厳しいアップダウンのコースが選ばれ、少し疲弊した。
だが
これもお大師さまが示してくださったものと思い長いドライブコースを運転してくれた主人に感謝しながらの道のりになった。

昨日降った雪は、太陽の光に解けてはいるものの、道端や遠くに見える山々には雪が残りとても美しい。

圓明寺に上がる坂道にも雪が残る

南無大師遍照金剛と記された、赤青の幟が八十八ヶ所霊場の道標。
かなり急な坂道の端にも雪が残る、私が知る限りの昔からすれば、全国的に降雪量が減っていると思われるが、昔はもっと雪が積もり寒い山寺だったのだろうと想像できる。

石段下で私は車を降りる。

転ばないよう、滑らないように数段の石段を手すりを頼りに山門まで上がってゆく。

日差しの加減か本堂に近い石段はまだ雪
下の石段は雪が解けて足元が安心だ

境内に入り、本堂などをおまいりさせていただく。

雪深い境内、お大師堂で鰐口を鳴らす
鐘撞堂も見事な佇まい
子育、水子地蔵さまは明るく子どもの安寧を守ってくれるようだ

山中のお寺はやはり風情が違う。
空気感もやさしさの中に凛としたものがありしばし時を忘れて散策する。昔々から受け継がれてきたものを守っている重厚さがお寺の良いところ。
先人は、生きることも死す事もお寺やお釈迦さまを拠り所にしてきたんだなあと思う。
町中のお寺よりも山中の静かなお寺の方がそれをより感じる。

御朱印をいただきに玻璃窓まで行く

あれっ
ガラス窓が開かない。いろんなパンフレット類などは見えているのに。。。御朱印が欲しい。

庫裡の玄関でピンポーンと押すと、住職さまが出てきてくださった。
「諸事情あり、ここに置くことにしました」
と、本堂前にある御朱印所に案内してくださる。
とても話しやすい住職さまは、中学校までは地元、高校から高野山に行かれて高野山高校で学ばれた、生粋のお寺の跡継ぎさんだ。
私たちの菩提寺、江原寺のことをお話ししたり、津山のお寺の話をしたり楽しいひと時を過ごさせていただいた。

とても話しやすい安東住職さま

お話ししてくださるうえの欄間も歴史あるものだと思われる

そして
可愛らしい置物があちらこちらに。

木彫の猫ちゃん、本物みたい
灯籠前に並ぶ可愛い置物

そんな素敵な圓明寺でした。

カーナビを頼りすぎて遠回りになってしまったが、普通に行くと智頭鉄道の大原駅から結構近い。
しかもカーナビは目的地付近でシステムが終わってしまいそれから数百メートル赤青の幟を探して走った。ナビに頼りすぎにはご注意。

御朱印をいただきました。

ありがとうございます。

お寺の様子あれこれを画像で、雰囲気がわかれば幸。
山の中、青い空、成長した木々たち雪、幟、鐘楼などたくさん。些細なものでも心があらわれるようだ。
それがお寺の魅力、お寺の懐の深さ。


南天の赤が雪に映えてきれい
真っ青な空、こんな快晴の日に導いてくださったお大師さまに感謝
古き良き佇まいの鐘楼堂
大好きな観音様の穏やかなお顔

佛頂山 蓮花定院 圓明寺は
美作市古町771

ご本尊は
聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)

御詠歌は
山寺の ふもと行く人み佛の 光にあたる身とは知らずや

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