[note22]開幕前だけど未だフォームが固まらない選手のような教師の取り組み
上のタイトルを見ると何のことやら??という感じですね。
いよいよ新学期が始まるわけですが、今日は授業プリントに関する試行錯誤のお話です。地歴公民科でプリントを使った授業を行うのは割と一般的だと思います。そして、多くが重要用語を空欄にしたり、太字にして生徒が把握しやすいようにしています。プリントを使う理由は板書の時間を省き、生徒が分かりやすいように事前に内容を整理することにある…と思います。自分自身も長くプリントを使ってきました。それにも関わらず「…」がつく理由は果たしてプリントは今のままで良いのかなあという漠然とした疑問があるからです。現在、私が感じているプリントに対する疑問は以下の通りです。
もちろんプリント学習には効果もあることは承知の上で、試行錯誤の一環として見ていただければと思います。
1、教師が作成したプリントは教師の頭の中で構成されたものであり(もちろん生徒を意識して作成はしますが)、生徒の理解とは結構ギャップがあるのではないか?ということ。
2、穴埋めプリントに書き込んだり、重要な部分をマーカーするのは作業であり、それで言葉を使えるようになるのだろうか?ということ。
3、そもそも( )は必要なのだろうか?ということ。
4、3に関連して、重要な部分の強調は残して、文章形式で教科書のようなプリントを読み込む形でも良いのではないか?ということ。
5、内容を全て穴埋めプリントにすると、それを埋めることで時間が取られアウトプットの時間が確保できないのでは?ということ。
実は昨年、全く穴埋めのない教科書タイプのプリントを使ってみました。
これ自体も1の問題を解決しているとは言えませんが、「読む」ことに重点を置いてみたらどうかなと思っていきなり変更しました。
★ある日の生徒とのやり取り★
私「やっぱり穴埋めプリントの方が使いやすいかなあ?」
生「穴埋めでも教科書タイプでも使ってみると変わらない気がします。ただ、読むだけだと授業中に飽きちゃうかも」
生徒は授業中に教師の話を聞いて、用語を書き込んだり、補足を書くことがやはり学習の基本スタイルになっているわけです(地歴公民は顕著かも)。今は板書ではなく、パワーポイントやGoogleスライドなどで視覚的に授業を展開することも多くなりましたが、それでも基本の活動は同じです。
教師・・・板書して説明する(またはスライドを投影して説明する)
生徒・・・聞く、書き写す
すでに前期のプリントは3月までに作成してしまいました。自分が担当する政治経済は常に変化するという特性があるため、プリントは毎年改訂です。ここで再び、自分の中に疑念が浮かんできます。
「やっぱり穴埋めプリントの方が良いのかなあ?」
「単語じゃなくて、文章を穴埋めにすれば内容として理解できるかも…」
「教科書タイプでもう少し工夫すれば上手くいくんじゃないかなあ?」
悩みは尽きず!!
じゃあ、教科書タイプを使うとして、どうすれば「読む」ことを「学び」に繋ぐことができるかな?
どのようなプリントを使うにしても、アウトプットの時間がどうしても必要になります。そこで一先ずマイノートにイメージをラフに書いてみました。
読んだことを参考にして今のニュースと繋ぐようにできたら理解も深まり、
生徒が自分の言葉で再構成できるかも知れない。とりあえず作ってみよう。
先日、ある先生が国語の授業でインスタを意識した構成のプリントを使っていたことを思い出して、それを社会契約説の説明に転換してみました。
代表的な3人の思想家ホッブズ、ロック、ルソーが今のニュースをインスタで投稿したら、どんなことをコメントするのかな?という内容です。
本来はすべて生徒が書き出せると良いのですが、一先ずトリガーとして途中までのコメントは私が書き込みました。構成はインスタに近い感じにして、ハッシュタグが実はヒントになっています。
こんなの毎回作れるかなあ?
もちろん毎回インスタタイプにはできませんが、以前のnoteにも書いた通り何とか社会と授業を繋ぐ工夫を模索しています。このプリントが来週デビューとなるか、お蔵入りとなるか…今のところ私にも分かりません。
noteを書きながら頭を整理して、明日、他の先生の意見も聞いてみようかなと考えているところです。ここまで読んで下さりありがとうございました。