「節約って何のためにするんだろう?」
「無駄遣いするなよ」
「貯金しなさい」
小さい時、両親に何度も言い聞かされました。
その理由を聞くと、
「お金は大事だから」
と教えられます。
けれども、なぜお金は大事なのかについては教えてくれませんでした。
自分で考えろということなのでしょう。
社会人としてお給料をいただく身になったので、少しでもお金について勉強しなければと思い本を読んでみました。
参考文献:与沢翼著『お金の真理』宝島社
これまでのイメージでは、与沢さんといえば「秒速で1億円稼ぐ男」と呼ばれ、ネオヒルズ族として豪遊している姿が思い浮かびます。
しかし、本を読んで驚いたのは、現在の修行僧のような生き様です。
70億円の資産を保有しながら、家族を大切にし、自身の欲求をコントロールして生活する姿に感銘を受けました。
仏様級に尊敬です。
学ぶべき内容がたくさんあったので、自分が忘れないようにここに書き残しておきたいと思います。
今日は「お金」について、明日は「欲望」について。
書いていたら長くなってしまったので、二日間に分けて載せていきます。
お金について、学んだのは以下の三点。
①お金の役割
②節約の大切さ
③お金持ちってすごい人
お坊さんがお金について書くのはあまり歓迎されることではないのかもしれません。笑
それでも考えさせられた部分があったので、まとめていきたいと思います。
①お金の役割
恥ずかしながら、今まで考えたこともありませんでした。
大きく分けると、お金には三つの役割があります。
(a)価値の尺度→値段
(b)交換手段→支払い
(c)価値の貯蔵→貯金
与沢さんは本の中で(c)が特に重要だとして書かれていました。
私は「今後を生き抜く」という意味で、蓄えを増やすのはとても大事なことだと考えています。お金とは万一に備えてこそ本領を発揮するものだ、というのが私の考え方です。
つまり、有事の際に活動が続けられるよう備える意味で、貯金が重要であるということです。
大事なのは「生き抜く」ということ。
お金がなくなれば、
会社は経営が行き詰まり、
個人は生活できなくなります。
そんな事態を防ぐためにも日頃からの貯金が大切になってくるのです。
お金には、私たちが生きる上で背中を支えてくれる、サポート機能があるのですね。
当たり前のことかもしれませんが、改めて両親の言葉の裏にある心遣いが理解できたように思います。
②節約の大切さ
これが一番意外だったのですが、本には一貫して「無駄な支出をなくす」という与沢さんの考えが書かれていました。
あの派手なイメージはもう過去の産物なのですね。
何のために節約するのか。
その理由は①にも通じるのですが、貯金をするためです。
どうやら、
「無駄遣いするなよ」
「貯金しなさい」
はセットだったのですね。
では、その貯金をどうするのでしょうか?
与沢さんは、そのお金を軍資金と呼んでいます。
私が言っている「貯金しなさい」は、貯金そのもので成功できるというのではなく、「軍資金」をつくりましょう、という意味です。(中略)軍資金は、将来の収入を最大化するためのお金です。訪れるチャンス、来るべき好機が来たときに、蓄えたそのお金を資本としてどかんと投入するのです。
つまり、軍資金を貯めて投資に回しましょうということ。
一応、本に書かれたお金持ちになる方法をまとめると以下のようになります。
「収入−支出=貯金(軍資金)」
収入を増やし、支出を減らす(節約する)ことで貯金を増やす。
そのお金を軍資金として投資することで、さらにお金を増やしていく。
そして、増えたお金は再投資に回す。
このサイクルを回すことで資産は増加していくとのこと。
重要なのは、投資の勉強です。
投資は人任せにするなと書いてありましたから、自分で学ばないとですね。笑
③お金持ちってすごい人
「お金持ちってどんな人?」
と聞かれると、おそらく多くの日本人はあまり良い印象をもたないのではないでしょうか。
何を隠そう、私もその一人でした。
特に職業柄、お金持ちになるなんて考えてはいけないと自分を戒めていたくらいです。
しかし、この本を読んでその印象は180度変わりました。
お金持ちってすごい人だなと感じるようになったのです。
その理由は、誰よりも努力し、誰よりも挑戦してきているから。
本にはこんな風に書いてあります。
たしかに、多くの挑戦は失敗します。時にマイナスになることもあります。(中略)マイナスになろうと結果がでなかろうと、それでもよい結果が出る可能性だけは握っておきたいというのが、私が挑戦を続ける理由です。
本を読めば分かるのですが、与沢さんはこれまで数々の失敗に直面してきました。
それでも、あきらめずに挑戦し続けたからこそ、今の幸せな毎日があるのです。
『お金の真理』は、お金に関する知識を学べるだけでなく、自分も頑張ろうと勇気をもらえる良書です。
よろしければ、皆さん手に取って読んでみてください。
明日は、「欲望」について本を読んで感じたことを書きたいと思います。
少しは仏教の話もしたいので。笑
本日も最後までご覧くださり、ありがとうございました。