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被爆の実態、伝承に増す重み
今年も広島と長崎に原爆が落とされた日がやってきました。77年も経ちますが、決して忘れることがあってはいけない事です。
さらに今年ほど「核」について真剣に考えないといけない年はないと思います。
誰も勝者がいないと言いながら、紀元前3100年頃のエジプト時代から現在まで5000年以上無くならない戦争とはどういうことなのか?考えさせられてしまいます。
私の勤める観光産業は、平和でないと成り立たないビジネスです。
それだけにウクライナ侵攻も、今回の中国の台湾周辺での軍事演習も平常心では見てられないと感じでしまいます。
広島・長崎77回目の夏
は意味深い夏になると思います。
今日はそんな戦争や原爆の怖さや危うさを
*ロシアによるウクライナ侵攻、警戒高まる核使用リスク
*核兵器禁止条約、初の締約国会議 「いかなる核の威嚇も非難」
*戦争被爆国・日本、被爆者の平均年齢84.53歳
*被爆実態や教訓の継承、世代や国籍超え
*広島でG7サミット開催へ、世界に伝える核の実相
とみていきながら
核の惨禍と平和の尊さをどう伝承するか?被爆地が伝える実相に海外からも注目
と本当の体験を語れる人が本当に限られてくる中で、その人たちを安心させてあげることを実践出来ないと、今後5000年は今と同じ恐怖を残す事になると思います。
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*ロシアによるウクライナ侵攻、警戒高まる核使用リスク
「ロシアは最も強力な核保有国の一つ。攻撃をロシアに加えれば攻撃した側が敗北する」。
侵攻が始まった2月24日、プーチン大統領は演説で核使用をちらつかせながらこう言いました。
その後もロシア首脳は威嚇ととれる発言や行動を繰り返しています。
多くの人が21世紀に戦車やミサイルを使って一般市民を巻き込みながら、自国の主張を通す為殺し合いを繰り返す
という戦争が本当に起きるのか?半信半疑でしたが、それは最悪の結果として世界に発信されました。
ウクライナ侵攻の期間に、核兵器禁止に動く60以上の国・地域は初の会議を開いたのですが、核保有国は加わっていないのが現状です。
唯一の被爆国日本も参加していませんん。
核の傘下でアメリカに守られている現状を変えるのが難しいと判断しているからです。
ある意味では正しいことにも感じますが、妥協の産物で根本の解決から逃げているだけとも思います。
もちろん簡単に答えのでる問題ではないものの、偶発的な事故で起きてからは取り返しのつかない問題でもあります。
ストックホルム国際平和研究所は6月使用リスクは冷戦時代以降、最も高まったと現状を判断しています。
そして世界は唯一の戦争被爆国として惨禍の実態を国内外に伝える取り組みは続いている日本の発信に注目することになるでしょう。
*核兵器禁止条約、初の締約国会議 「いかなる核の威嚇も非難」
もちろん今回の侵攻は世界から危機感を訴える声が上がっています。
そして6月にウィーンで、核兵器禁止条約締約国会議が初めて開かれました。
「核なき世界」の実現に向けた宣言を採択し
ロシアを念頭に
「いかなる核の威嚇も非難する」
との文言を盛り込んだのです。
ロシアにとっても短期決戦で有利に終戦を迎える友利が、G7各国を敵に回して、フィンランド、スウェーデン両政府、NATOへの加盟申請を発表となる大誤算続きです。
グテレス国連事務総長は
「人々は広島と長崎の惨禍から得た教訓を忘れようとしている」
と強調したのが印象的でした。
*戦争被爆国・日本、被爆者の平均年齢84.53歳
ご承知の通り原爆が人類史上、唯一使われたのが第2次世界大戦中の日本です。
米軍が1945年8月6日に広島、8月9日に長崎へ投下しました。犠牲者は同年末までに広島で約14万人、長崎で約7万人に上ったとされる。
原爆投下時に生まれた子であっても77歳となります。
物心をついてその記憶を生の声で伝えることが出来る人は80歳を超えた人になります。もう、海外に出かけて演説をするにはかなり難しい年齢と言えそうですね。
生の声には迫力があります。
仕事柄、広島には時々行くのですが、原爆ドームの前で語り部をされている方の話は、知っている事であっても心をえぐられるような痛みを伴うぐらい迫力がありました。
「被爆者健康手帳」を持つ被爆者は2021年度末時点で約11万9千人と、1980年度末のピーク時から約7割減りました。
体験を語り継ぐ活動は年々難しくなる一方です。
*被爆実態や教訓の継承、世代や国籍超え
被爆地広島では世代や国籍を超え、核使用の悲惨さを国内外へ伝えようとする動きが続いています。
2015年度から、市内の中学生が「メッセンジャー」となり、8月6日に合わせ海外の人々に英語で平和のメッセージを伝える取り組みに乗り出しているのです。
22年度は約40人が研修を受けて、ウクライナの学生とオンラインでの交流も行われました。
中学3年生の小田遥加さん(15)は
「簡単に日常が崩れてしまうことを実感した。平和とは何かを考え、それを伝え合うのが大切だと訴えたい」
と話しています。
米国出身のスティーブン・リーパーさん(74)は14年、NPO法人
「ピース・カルチャー・ビレッジ(PCV)」
を立ち上げて、原爆の記憶を訪日外国人らに伝えるツアーを行っています。21年はオンラインで世界44カ国の計約5000人が参加しました。
そんなリーバーさんでも広島に来て、語り部から話を聞くまでは
米国が戦争に勝つため、かつては核兵器の使用が悪いことと思わなかった。
と考えていたそうです。
*広島でG7サミット開催へ、世界に伝える核の実相
広島市では23年5月主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれる事が決まりました。
広島県・市や地元企業などは7月に
「広島サミット県民会議」
を設立しました。
多くの要人らが訪れるサミットに合わせ、被爆の実態や復興の歴史を含め、官民で平和に関する情報発信を進めていく方針です。
核の惨禍と平和の尊さをどう伝承するか?被爆地が伝える実相に海外からも注目
広島出身の岸田総理だからこそ話せることもあると思います。
今一度誰もが平和のあり方と核の存在について考える機会があれば、何かのきっかっけになるかもしれませんね。
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