フェムテック、女性に福音?
女性はどうしても体調の変化が毎月あるのですが、こればかりは男性の私は頭でどれだけ大変か分かっていても、心では分かっていない気もしています。
なので、嫁が生理中にいちゃもんつけられて「ごめん生理だからね」といわれると、ちょっとモヤモヤしてしまいます。
女性も「このイライラがなかったらどれだけ嬉しいか」ということを聞く事もあります。
でも実はこれはとても大きな損失を生んでいて、それを解決するビジネスに注目が集まっています。
生理の不調、健康課題を緩和し働きやすく
女性が活躍する社会に近づいていくために取り組む課題を
*フェムテックって何?女性の課題をフォーカス
*女性の体調不要がもたらす損失は?
*女性のライフステージに合わせた課題をチェック
*広がるサービス・製品
とみていきながら
平安時代は経血は「けがれ」今は女性活躍に技術躍進で解消へ
と技術進歩で女性が働きやすい社会への変化について、知っていきたいと思います。
*フェムテックって何?女性の課題をフォーカス
こういった女性の整理などの体調不良をケアするきーわどでフェムテックって聞いたことがありませんか?
フェムテック=Female(女性)+Technology(テクノロジー)
で女性の健康課題を解決するための製品やサービスに対して使う造語です。
海外の女性起業家が投資家から資金調達する為に新たな市場として生み出したものです。
日本でもこの動きは出てきています。
最近はNagiというブランドで注目を集めている
株式会社 BLAST
は、日本政策金融公庫などからの融資を合わせて総額1.5億円の資金調達を実施しました。
生理期間に限らずすべての女性たちがどんな日も自分らしく過ごせる世界の実現に向けて、Nagiブランドの拡大を目指しています。
*女性の体調不要がもたらす損失は?
個人差はあるものの、月経前や月経期間中にはさまざまな不調が訪れます。いくつかの症状を見てみましょう
◉月経困難症
月経期間中に月経に伴って起こる精神的あるいは身体的症状で、月経の終了前あるいは終了とともに消失するものです。
症状として
下腹痛、腹痛などのとう痛、悪心、嘔吐、下痢、頭痛
などがあります。
◉月経前症候群(PMS)
月経前、3~10日間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものです。
精神神経症状として
情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、
自律神経症状として
のぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感、
身体的症状として
腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、
などがあります。
これらの症状のため、仕事のパフォーマンスが落ちてしまうなどの影響があります。
それを経済損失の視点でみると
◉欠勤
3か月の平均 4.0日
1年間の損失額=1,306億円
◉欠勤・早退など勤務時間減少で作業量や時間の低下
3か月の平均 4.5日
1年間の損失額=1,528億円
◉勤務中のパフォーマンス悪化で作業効率の低下
3か月の平均 5.7日
1年間の損失額=2,077億円
合計で1年間労働労働損失は4911億円になると言われているのです。
そして、解決する事による経済効果を症状ごとに試算すると
◉月経=2400億円の経済効果
つらくても何も対処していない人が多いです。
PMSに効果がある低用量ピルの服用率も低くて、生理休暇の取得者も少ないというのが実情です。
PMSが軽減されれば、仕事の効率など大きく改善するとみられています。
◉妊娠・不妊=3000億円~5000億円の経済効果
日本では不妊治療を受けている夫婦は約5.5組に1組と多くの人が抱える問題です。
一方で不妊治療と仕事との両立ができず、不妊治療経験者の23%が離職、10%が雇用形態を変更し、10%は不妊治療を断念しています。
◉更年期=約1.3兆円の経済効果
更年期症状があると自覚している40歳以上の女性のうち95%が仕事のパフォーマンスに影響がある、46%が仕事のパフォーマンスが半分以下になると回答しました。
問題が解決すれば正規雇用や女性管理職の増加が見込まれます。
*女性のライフステージに合わせた課題をチェック
近年、女性の就業率が上がっており、2020年度の労働力調査によると、日本国内の女性の就業者は約3,000万人にのぼります。
政府も女性のより一層の活躍を推進しています。
しかし女性には、ライフステージに沿って、
「月経」「妊娠、不妊」「産後ケア」「更年期」「婦人科系疾患」「セクシャルウェルネス」
といった健康課題が存在します
◉思春期に向き合う課題
月経
婦人系疾患(乳がんなど)
◉成熟期に向き合う課題
月経
妊娠・不妊
産後ケア
婦人系疾患(乳がんなど)
◉更年期に向き合う課題
更年期症状・障害尾
婦人系疾患(乳がんなど)
◉老年期に向き合う課題
婦人系疾患(乳がんなど)
です。
その中でキーワードとして日経新聞がフォーカスしたのが
◉不妊治療
2018年には生殖補助医療で約5.7万人、つまり約16人に1人がこの医療で誕生しています。
一方でこれら治療にかかる負担は
① 金銭的負担
② 時間的負担
③ 精神的負担
④ 身体的負担
があります。
この中で働く女性にとって特に大きな問題となるのは②時間的な負担です。
中でも、不妊治療における女性の通院負荷は、男性の通院負荷と比較し、非常に高くなっています。
生殖補助医療での治療の場合、女性は月経周期ごとに1~2時間の通院が4~10日程度、半日から1日の通院が2日程度必要になります。
最近ようやく保険適応になりました。
◉更年期障害
この時期は女性ホルモンの分泌量が大きく減少することにより、
ほてり、のぼせ、めまい、動悸、気分の落ち込み、意欲の低下
などの症状が現れます。
この症状に苦しむゆえに昇進辞退は半数、退職したことがある方が17%に至るそうです。
*広がるサービス・製品
この市場で今様々なサービスや製品が市場に提供されています。
◉月経
ルナルナ
過去の生理日や排卵日※から独自のアルゴリズムで次の生理日や排卵日を予測する月経管理を中心に、妊活のための基礎体温記録、出産を控えている人向けに妊娠日数管理、などができるサービスを提供しています。
記録したデータを利用者同意で医師がタブレットなどでチェックして通院時の問診効率をあげる「ルナルナ メディコ」もあります。
エアリズム 吸水サニタリーショーツ
30~40㎖の水分を吸収しジャストウエストで安心感のあるサニタリーショーツです。
エアリズムなのでサラリとした快適なはき心地で1,990円
更にローティーンでも購入しやすい
GU「トリプルガードショーツ」1,490円
◉不妊
F check
卵巣年齢を自宅で簡単にセルフチェックできる日本初の検査キットです。
製品に含まれる専用ツールを使って自分で0.1ml以下の血液を採血後、検査センターに送ると投函後2週間程度で結果がわかります。
検査結果はスマートフォンやPCで専用のウェブサイトにアクセスすることで確認可能。
Grace Bank
将来の妊娠・出産を考える女性にご利用いただける“卵子のタイムマシン”としての「選択的卵子凍結・保存サービス」です。
Grace Bank提携クリニックにて月経の1周期をかけて採卵を行い、クリニックにて凍結させた卵子をGrace Bankの一括保管庫に輸送して、来るべき妊娠を望む時まで安心・安全に保管します.
◉更年期
TRULY チャット相談
「更年期、膣ケア、性の悩み」 など、閉ざされた課題に寄り添い、正しい情報を伝え、悩みに応える、更年期のフェムテックサービスです。
個人向けと法人向けの双方にオンラインでサービス提供しています。
エクエル
大豆を乳酸菌で発酵させて作ったエクオール含有食品です。
大豆から生み出される成分「エクオール」が、ゆらぎ期を迎えた女性の健康と美容をサポートする成分として、注目されています。
今まで、生理や不妊治療などはあまり触れてはいけないタブー視することもありました。
平安時代は経血は「けがれ」といわれて、生理中は外出を控えさせられたりしたそうです。
また、産後に亡くなる方も多くて妊娠はとてもリスクがあることだったと思います。
女性にとって憂鬱な面がたくさんあったのです。
しかし今は女性活躍に技術躍進で解消へつながる時代になりました。
女性が働きやすいことがこれほど社会にとってプラスであると平安時代の人が知ったらどう思うか興味がわきました。
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