見出し画像

退路断ったプーチン氏

ウクライナ侵攻からついに半年が経ちました。

プーチンにとって1週間で終わるはずだった戦略は見事に外れて、混迷した戦況は今またウクライナ側が反撃に出ている様です。

今のところ日本は何事も大きな変化はなく平和と言える状態で過ごせていると思います。
これは日本だけでなくロシア以外は目の前の殺し合いには巻き込まれていなくて、これだけは第二次世界大戦と違い「戦争」ということの恐ろしさと愚かさを学んだからだと信じたいですね。

一方で日経新聞ではプーチン大統領がこの侵攻の退路を断ち、何が何でも、どんな犠牲を払ってでも勝利する決心をしたように書いてありました。

本当に怖い話です。

ウクライナ支配へ分断と停滞覚悟

これを実現しなければ戦争を止めないつもりなのですね。

今日はそんな末恐ろしい展開になるかもしれない戦争を

*勢力圏の回復が最優先
*西側諸国に問われる覚悟
*確実に広がる経済のひずみ

とみていきながら

国民レベルでも分断が深まり、無気力感が広がりつつある

というロシアでの国民の気持ちを察しつつ、プーチンを止められるのはロシア国民だけだと思うので、何とか平和を強く願う気持ちをロシア国民に気がついてもらい戦争を止めて欲しいいと思います。

*勢力圏の回復が最優先

最近のロシアの動きからプーチンの覚悟を確かめていこうと思います。

7月11日、

ウクライナ全土の住民にロシア国籍の取得手続きを簡素化する大統領令に署名しました。

8月22日、

プーチンが「ロシアは強力で独立した世界の大国だ。我々は祖国の利益に合致する政策のみを国際舞台で追求することを固く決意する」と発言しました。

9月にも

ウクライナ南部ヘルソン州でロシア編入を認める住民投票を実施の見通しとロシア紙が報道しました。

ウクライナを支配下に置く事で一貫した発言が続いているのです。

何年かけてもウクライナを勢力圏に取り戻す

当初から西側諸国による制裁強化に結びつくことは覚悟のうえだと思われます。

エネルギー、食料、宇宙開発、核兵器、とあらゆることを対西側の政治カードとして利用して、対ウクライナ支援疲れを誘う姿勢が鮮明になっているのです。

*西側諸国に問われる覚悟

プーチン大統領は

「敵は兄弟国であるウクライナではなく、背後にいるアメリカだ」

と言っているそうです。

そして退役軍人を使って国内の子供に愛国心を植え付ける教育を強化しています。

また市民に対しては、戦争という言葉は多用せず

経済を正常化させる

といって戦争にフォーカスするのではなく、今の暮らしをよくするためと問題がすり替えています。

そんなロシアの徹底した欧米との決裂に対して、西側諸国はウクライナを支援し続ける覚悟だけでなく、

世界の分断を図るロシアにどう向き合い対処していくか

が問われています。

今のロシア人の立場は3つに分類されます。

1つ目は戦争に反対する悲観論者

インテリ層に多く、戦争による物の不足やサービスの低下にいち早く反応しています。

2つ目はプーチン政権を支持している人

中国がロシアを支援する事を期待していて国内の混乱は大きくならないと考えているようです。

3つ目が多数派で政治、経済に関心がなく、戦争による変化をあまり認識していない層

NHKのニュースでも、ロシア人の若者で「ニュースは見ない」とか「現地で何が起きているか分からない」と言っていました。

政府が市民生活が混乱しなように関与しているので、スーパーにも食材が並んでいますし、欧米もウクライナが直接ロシア本土を攻撃しないように強く強要しています。
確かに直接攻撃されると戦争がより拡大して第3次世界大戦になりかねないのは何としても避けないといけないからです。

今後の世論に影響を与えるのが3番目の人たちですが、「異変」は着実に広がっています。

例えば車に関しては、各社がロシアでの生産を中止したり撤退していますが、日本から中古車のロシアへの輸出は今すごく増えています。支払いも制裁対象外の銀行を使って問題なく決済されているそいうです。

ロシア相手に儲けを出しているという事実に複雑な心境です。

*確実に広がる経済のひずみ

このような中古車のように制裁の影響を軽減するロシアのしたたかな一面も多いのですが、裏返しとして国内産業のひずみも浮き彫りとなり始めました。

IT関連など先端分野で空洞化が進み価格も確実に上昇しています。

品薄感が出ているワクチンや医薬品により小さな子供を抱える家庭は不安を隠せません。

サンクトペテルブルクに住む20代の教師は

最大の苦痛は、毎日多くの人々が無駄死にしているのに声を上げられないこと。戦争に反対が少数派であるかのような孤独感や失望感にさいなまれる。戦争を支持する隣人への嫌悪感も増している

と憂いを隠せません
しかし公にそれを語るとたちまち当局に取り締まられるのです。言論統制や報道の偏りは明白です。
なので今は

国民レベルでも分断が深まり、無気力感が広がりつつある

と思います。

しかし、ヒトラーがそうだったように、独裁は終わりを告げると思います。

どんなに情報を統制してもインターネットで世界がつながる現代ではいずれ事実がロシア市民に知れ渡るからです。

ウクライナをネオナチと読んでいるロシアがナチスと同じ運命をたどればまさに皮肉な歴史の繰り返しだと思いいます。

#ウクライナ侵攻 #プーチン #長期化 #日経新聞

フィリピンの情報サイトを運営しています。
幅広く情報発信しています。ご覧くださいませ


いいなと思ったら応援しよう!