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アフタートーク声小説

※この記事はあとがきみたいなやつです。裏側かな。コンペ出場作品でもないので、タグはつけん。
数日前、募集企画に短編小説を一本出した。

これである。募集テーマは『声』について、あっオッケーオッケー、やったるでーなんてさらっと言ってはみたものの。結構これ難しいな。などと思いながら2日間ぐらいぼそぼそと書いていた。

僕は自分が書く『小説』という形式には、制約条件を設けている。絶対に『恋愛モノ』を書かないことだ。
どのぐらいの範囲のお話かというと、主人公+誰かの恋愛モノを書かない、っつう制約。サブキャラの俯瞰とかならまだいいのだけど、俺(僕、私)とあんた(あなた、きみ)の間の出来事は絶対に書かない。と、その制約をつけっぱなしにしている。理由は"書けない"と、"書きたくない"の両方。あとはそこら辺は出来る人にお任せしようという他力本願。だから最近のnoteの募集『あの恋』とかはもうやる前から敗北している。出来ません、硬い表情のまま土下座して許してもらう。

で、今回『声』一文字しか変わんねぇけど、ひっじょーにアバウト。こいつだったらいけるぞ!とやってみた。テーマは『咆哮』にした(『言葉』だったらコースアウトしてた)

結果。『ベタ偏愛賞』もろた。あとその他色々、帯ついたので、これは語らねばなるまいと今、奮起しました。貰っとるわけだからね。やらんと。

1.マリナ油森さん

もの凄くアツい帯がついておる。本当にいつもありがとうございまする。『咆哮』の本質をびしっと貫いた、『静寂を切り裂く声』っつうパンチライン。素敵です。なんでこんなにカッコイイのか、についてはカラクリがあるのですが、まあそれは後日書きます。
で、ここから記事にのっけて頂いたお二人の声を聴くと、なんと多角化したことか、と思い紹介していきます。

2.ベタ シャーデンフロイデさん

※記事はもう出したので、引用します。

ボルタリング店の閉店前、最後のお客さんに熱くなって応援し、意味を見出す。だが…っていう落とし方のダイナミクスが、もう惚れるしかない。濃密な描写に確かなインテリジェンスをフルに落とし込むのは傑作の要件。

『もう惚れるしかない』ってすっげぇな。そして全体からの考察。文量。もう本当に、頭上がらん。ちなみに『濃密な描写』の背景には、一人で小一時間エアルートセットやったから、ってのがあります。ネタバレ。

エアルートセットのやり方(ボルダリングやってる人向け)
1.ちょうどいい高さの壁画像(主にジムの画像など)を保存し、印刷。
2.オブザベーション(観察、実際には登る自分をイメージして手足をバタバタする)
3.画像に写っているホールド(石ね)にマーカーとかで〇と順番をつけてつないでいく。
4.JUST DO IT!(ちなみに今回のグレードは2級+だよ!)

3.あきらとさん

だれかの声に背中を押されるようなそんな感覚…まぁまぁ最近に覚えたなぁ…と遠い目をしながら読んでいます…(まぁ…あれだ…noteかな…)。自分がたしかに一歩を踏み出すきっかけをだれかにもらったように、自分自身もそんなことを誰かにしてみたいものです。そのためには、自分がしっかりと力を込めてイマに立つ必要があるなと思いつつも、なかなか向き合えない日々。がんばります。また一緒に遊びましょうね!

真打!というかこの感想が凄く新鮮で、自分でも「はぁ~」と嘆息しておりました。『声援』側の感想、いや実は、自分は今まで武道畑におったので、この『声援』とか『応援』されるって感覚が今だあんまり分かってないのです。
例えば剣道だと、試合の真っ最中「頑張れー」とか勝って「やったー」とか言いながらわらわら仲間が集まってくるのはタブー。
理由としては負けた相手にもきちんと礼節を保つ、ってことと、究極武道は殺人術だから、相手をぶっ殺してそれで喜ぶとは何事か!!と、WIN-LOSEの前にDEADorALIVEの思想が優先される。その2点。

実際ボルダリングをやっていた時に、声援を受けた事結構ある。室内では滅多に起こらないけど、外の岸壁を登る際は、ここにDEADorALIVEがマジで代入される。落ちたら死ぬ。そういう思想。それは室内でももちろん優先される。
だからここにおける『声援』ってのは『生きろ』という意味と『限界を超えてみろ』っていう意味性になっちゃう。KILLBILL風に言うと『ヤッチマイナ!』に近い。多分、やってた当時もその感覚が抜けなかったから、自分との闘い、というストロングスタイル思想が抜けなかったんだろな。

あきらとさんの感想は、すっごい新鮮。だれかの声に背中を押されるような感覚、ううん瑞々しい!青春!そう本当は青春なのや!いや実際、こんなに瑞々しく少年のように純粋な帯をつけてくれる、その感性を保存しているっつうこと自体が凄い事なのよ。惚れますね。今後とも色々頑張ってください。時々書き手として加担して、盛り上げていきますよ。なので、ガンバ!(クライミング界の『頑張れ』、フランス語だと『Are!(アレ)』英語だと『Come on!』頑張れだと重すぎるし、あんまり関係が薄い人には言いずらいよねって時に使うとよい)

というわけで今回の『同じテーマで小説を書こう』ひじょーに面白かった皆さんありがとうございましたそしてお疲れ様でした。まだ全部読み切ってないけど、皆様の全力小説読みながら「くぅぅ」とか「うぬぬ」とかいいながら煙草吸い、呆然とし、布団の中で転がったりしている毎日です。では!

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薄情屋遊冶郎
サポートはお任せ致します。とりあえず時々吠えているので、石でも積んでくれたら良い。