"話せはしない"と"聞きたくない"と
あの日の事はまだ覚えている。
だけど毎年毎年、少しずつ意味合いが違うようになっていって、自分の過去の話の癖に、コントロール不能になっているのが、なんとももどかしい話だ。
その日の昼。
私は友人に会う予定があって、行く道すがら、コーヒーを飲みながら昼食をとっていた。何でもない日だったし、私にとっても何でもない日だった。
感覚は無かった。いつもならわかってしまうその感覚がなく、窓の外で右往左往する人々を見て、初めて事の重大さに気づいた。
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