メジャースケールと3種類のマイナースケール
どうも、作曲家のカスガです。
今回はメジャースケールと3種類のマイナースケールを紹介します。
スケールとキーの関係
まず初めに、特殊な場合を除いて、ほとんどの楽曲にはキーという概念があります。
今回紹介するスケールは、それぞれをスケールの代表である「キー」としても扱います。
1つのキーの中にはいくつかのスケールが存在しますが、今回はそれぞれの代表を紹介していきます。
メジャースケール
キーは大きく分けてメジャーとマイナーの2つに分かれますが、多くの音楽理論はメジャーキーを基準に構築されています。
まずは基本のCメジャーキーから見ていきましょう。
メジャーキーは1オクターブ12音全てに、それぞれ存在します。
キーが変わっても、Ⅰ~Ⅶの機能とその並び方、インターバルは変わりません。
マイナーキー(マイナースケール)について
マイナーキーはクラシック音楽では短調として、特に古典音楽ではメジャーキー(長調)と明確に区別されています。
しかしジャズをベースとした最近の音楽理論では、メジャーとマイナーの境界が曖昧な場合もあり、明確に差別化できないこともあります。
そのため、音楽理論を扱う際はメジャーキーを基準にする場合が多いです。
前置きが長くなりましたが、マイナースケールには3種類が存在します。
ナチュラルマイナースケール
まずはマイナーキーの代表、ナチュラルマイナースケールです。
同主調のメジャーキーと調号を比べると♭が3つ増えています。
ハーモニックマイナースケール
次にハーモニックマイナースケール(和声的短音階)を紹介します。
ナチュラルマイナースケールと比べて、第7音のフラットが外れています。
そして、第6音と第7音のインターバルが短3度になっており、独特の響きを作り出しています。
同主調のメジャーキーと調号を比べると♭が2つ増えています。
メロディックマイナースケール
最後に、メロディックマイナースケール(旋律的短音階)を見ていきましょう。
クラシックのメロディックマイナーは上行と下降で音階が変わりますが、ジャズをベースとした理論では変化しません。
ジャズではキーやスケールを「特定の音のグループ」として考えます。
ナチュラルマイナースケールと比べて、第6音、第7音からフラットが外れています。
同主調のメジャーキーと調号を比べると♭が1つ増えています。
どちらかと言うとメジャースケール寄りの響きですが、第3音がマイナースケールの特徴を出していますね。
補足
テンションノートを用いたスケールには、ハーモニックマイナースケールやメロディックマイナースケールと同じ構成音をもつものが多くあります。
これらを1つのグループ「キー」として覚えておくと、同じグループのスケールを覚えやすくなります。