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薄情屋遊冶郎
2019年9月21日 12:32
足りない。その不足分を補ってこの身を維持する一連の行動に、何か意味を見出すことがあるだろうか。そんな事を考えた。若鶏の塩レモン唐揚げ、焼売、骨無し鶏のササミ揚げ、肉団子の黒酢だれ、チキンカツ甘酢あんかけ、若鶏の竜田揚げ、秋刀魚の竜田揚げ、甘海老の唐揚げ、カニ玉甘酢あんかけ、合鴨のスモーク、ソーセージアンドポテトフライ。迷わず僕はカゴに放り込む。欲望というのは、正直に生きさえすればどこまで行
2019年9月7日 13:30
朝から機嫌が悪いことは知っていた。授業中、何度も机にシャーペンの芯を押し付けてボキボキ折って。その間ずうっと黒板だけを見て、一度も目を移さなかったから、無意識でやっているんだろうことは分かったけど、怒りとも憂鬱とも取れないその行為が、彼にとってどういう意味をもたらすのか、私には分からなかった。窓辺から風が吹いた。カーテンが大きくたわみ、一瞬目の前が真っ白になった。そんな日には、働かないと