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なぜ経営者の発信は「note」が最適なのか?

長文のコンテンツを発信するなら、自社のサイトやブログを使う手もあります。でも僕は、やはり「note」をオススメします。

企業の発信こそnoteを使うことがベストだと思っているのですが、その理由をいくつかご紹介します。

読みやすい&書きやすい

まずシンプルに「読みやすい&書きやすい」ということです。

noteのデザインはとてもスッキリしています。フォントや行間なども読みやすく調整されており、ブラウザからもスマホからもすいすい読むことができます。煩わしい広告も入りません。クリックして開くまでの時間も短くて、すぐに読むことができます。

編集の画面もシンプルで、余計な機能もないので初心者でも使いやすいと思います。

多くの人に読んでもらえる可能性が高い

多くの人に読んでもらう仕組みもあります。

ひとつのnoteを見ると末尾に「こちらもおすすめ」という欄が出てきてnote内での回遊を促してくれます。反響があると「今日の注目記事」にピックアップされ、note全体のトップページに掲載されます。9万人以上のフォロワーがいるXのnote公式アカウントで紹介してくれることもあります。

さらに、note社はSEO対策を頑張ってくれているように感じます。

いい記事を作成すれば、グーグル検索で上位に上がってくる。僕らのクライアントも「会社名 社長の名前」で検索するとnoteの記事が上位に出てきます。これはブランディングや採用において見た目以上の価値があります。

企業のサイトやブログではダメなのか?

企業の発信においては「人」を前に出すことが重要です。

これだけ情報が溢れる中で、個人の熱を伝えることが他社との差別化になり、ブランディングにつながるからです。

自社サイト内にブログを作ったり、自社のオウンドメディアを作ったりして、そこで発信することもNGではないのですが、このやり方だとオフィシャル感が出すぎてしまい読まれなくなってしまう可能性が高いと思っています。「会社っぽさ」が前に出てしまうと、特に学生や採用候補者などは敬遠してしまうこともあります。

その点でnoteは絶妙にオフィシャル感が薄れるので、多くの人に発信するツールとして最適です。

noteは「個人が発信する場所」という文脈がすでにあります。よって企業の発信であっても一人の人間が発信している感じが出て、読んでもらいやすくなります。noteではいろんな個人が日記やエッセイなどを書いていますが、そこに混ぜてもらえる。それがいいのです。

ちなみにnote以外のオススメは、ウォンテッドリーの「ストーリー」と「LinkedIn」でしょうか。

ウォンテッドリーは採用広報として記事を発信する場合に最適ですし、LinkedInは経営者や経営層、海外のビジネスパーソンがよく見ているので、そういった人たちに届ける場合に最適です。

noteが「街」なら、Xは「道」

noteは「街」のように、すでに多くの人がいます。その街に「出店」することで多くの人に見てもらえる可能性が生まれます。

ただ、出店しているだけでは十分ではありません。

新参者が出店するというのは、大通りに面していない場所にお店を開くようなもの。よって、多くの人が行き交う大通りに「こっちにお店がありますよ!」と示さなければいけない。

そこで必要になってくるのが「X(旧Twitter)」です。

noteが「街」ならXは「道」だ、というのが僕の持論です。

Xも同時に発信することで、読者がnoteの記事にたどり着くまでの「道」を作る。note内での回遊もあるとは思いますが、noteの外から人を呼び込むための導線、道がないとせっかくのコンテンツもその存在に気づいてもらえません。

(Xは仕様もコロコロ変わるし、いろいろと先行き不安ではありますが、現時点ではやはり既にたくさんの人がいるXを動かしておくことは企業にとっても大切だと思っています。)

僕自身、この「noteとXを同時に運営する」やり方で双方のフォロワーを伸ばしてきました。noteを書いたらXで宣伝する。するとnoteを読んでくれた人が感想をXに投稿してくれるので、それをリポストしたり御礼のコメントを返したりします。そうやってどんどん拡散されていくわけです。

noteを多くの人に読んでもらうためにも、Xを使って拡散しましょう。noteを書いただけでは、なかなかお客さんは来てくれません。

「noteを紹介するポスト」もコンテンツにする

書いたnoteを紹介するときに「書きました!」というひとことだけを添えてXにnoteのリンクを投稿する人がいますが、それだとなかなか読んでもらえません。

Xのポスト自体が面白くないとnoteまで読みに来てはくれません。看板が魅力的でないとお店に来てくれないのと同じです。

よって、noteのいちばん面白い部分をXのコンテンツとして出してしまうことをオススメします。「いちばん面白い部分やオチをXで言ってしまったらnoteに来てくれないんじゃないか」と思われるかもしれませんが、逆です。Xが面白ければ、もっと詳しく知りたいと思ってnoteを読みに来てくれるはずです。

ちなみにTwitter時代は140文字までしか投稿できませんでしたが、Xになってからは長文もポストできるようになりました。よってタイムラインにそのまま長文のコンテンツを流してしまうのも手です。フォロワーがある程度いれば、そのまま何百人、何千人に届けることができます。

Xはnoteのマーケティングの場にもなる

Xは、noteのマーケティングの場としても使えます。

Xで小さいコンテンツをたくさんばらまいていくと「リーダーの話をするとウケがいいんだな」とか「いきなり事業のことを話しても反応が薄いな」といったことがある程度わかってきます。すると、どこに注力してコンテンツ制作すればいいのかが事前に把握できて効率がいいのです。

noteを書くのはそれなりに大変です。noteを書いてみたものの、ぜんぜん読まれないというのはつらい。そこで、Xでネタをいくつも発信しておいて、その中でウケがよかったものをnoteにまとめるわけです。すると、まったく読まれないという事態は回避できます。

Xがマーケティングの場になる、とはそういうことです。

Xという場で「何が読まれやすいのか?」「何がウケやすいのか?」を把握すれば、安心してnoteが書けるようになります。その点でも「noteとXはワンセット」で運営することをオススメします!

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この記事は拙著『社長の言葉はなぜ届かないのか?』から抜粋して再編集しました。けっこう評判いいのでぜひ読んでみてほしいです!!


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