これまでに会った「運がいい人」の特徴
ぼくは「編集者」という仕事をしているので、いろんな人に会ってきました。
特にうまくいっている人、成功している人にお話を伺う機会も多くありました。そういう人たちに共通している特徴がいくつもあるなーと思ったので、今日はそれをご紹介したいと思います。
①いつも機嫌がいい
まずは「いつも機嫌がいい」ということです。
会いに行っても不機嫌だったり、冷たくされるようなことは、ほぼありません。いつお会いしてもニコニコしていたり、つねに穏やかな人が多い印象です。同じようなテンションなので、こちらも安心して会いに行ける。だから、まわりに人が集まってくるのかもしれません。
「週刊文春」の取材でよく会いに行くライザップの社長・瀬戸さんも、いつも機嫌がいいです。当然、大変なことも多いと思うのですが、ぼくらが会いに行くといつも機嫌よさそうに話をしてくださいます。
きっと経営を楽しんでいるし、人生を楽しんでいるからだと思います。
②まわりに感謝している
2つめは、まわりに感謝しているということです。
当然ですが、愚痴を言ってるような人はいませんし、誰かの悪口を言うような人もあんまり会ったことはありません。それよりも「みなさんのおかげです」「社員のおかげです」みたいなことを口にする人が多い印象です。
「運がいいから感謝している」ということもあるでしょうし、「感謝してるからが運がいい」ということも言えそうです。
たいていうまくいってる人は「誰々さんのおかげ」と言います。「ぜんぶ俺の手柄です」みたいな人は見たことがありません。
③ちゃんと行動している
3つめはあたりまえかもしれないですが「ちゃんと行動している」ということです。
何も行動していないのに運がいい、という人は見たことがありません。「ここぞ」というときには、ときに大胆に行動して、自らを変えていく。そういう人は運がいい気がします。
ベタなネタですが「運が動く」と書いて「運動」と書きます。なので、運を動かすためにも運動、つまり行動したほうがいいんだと思います。
④動くべきじゃないときは動かない
……とはいえ、動くべきじゃないときは動かない、というのも運がいい人の特徴です。
人間誰しも、人生には波があるもの。何をやってもうまくいかない時期とか、なぜかわからないけどものごとが順調に進まないときというのもあります。そういうときは、むやみに動かずに嵐が去るのを待つ。そういう人が多い印象です。
運がいい人は、ずっと目立って、ずっと花火を上げているような人はあまりいなくて、「ここじゃないな」というときは、水面下に潜って、コツコツ仕事をしたり勉強をしたりして、動くべきときを見極めています。
⑤「自分は運がいい」と公言している
5つめは、「自分は運がいい」と公言しているということです。
「俺は運が悪いんだよ」と言いながらうまくいっている人は見たことがありません。たいてい「俺は運がいいほうだよ」と言います。もしくはものすごい努力家であっても「自分は運だけでここまで来たんだ」というような人も多かった気がします。
ちなみに、今年ぼくの会社に入った社員にも面接のとき「運がいいほう?」と聞いたら「運がいいです」と答えたので入社してもらいました。
⑥助けて欲しいときに声をあげられる
6つめは、助けてほしいときに声をあげられるということです。
意外と助けてほしいときに声をあげられる人は少ないように思います。でも運のいい人は「今は人の力を借りるときだな」というのをわかっています。そういうときは、臆せず人の力を借りている。そんな印象です。
困ってるときは「今困ってます」と言うので、まわりは素直に助けてくれます。
⑦変なプライドがない
⑥とカブるところがありますが、運がいい人はプライドが低い人が多かったです。「困ってるなんて言いたくない」とか、変なプライドがない。
「こういうことをやったら恥ずかしい」「こういうのは自分らしくない」「これまでこうやってきたから」「俺にはこれは似合わない」「目立ちたくない」みたいなプライドがない。
現実を見て、素直に行動する人が多いように思います。
変なプライドがないので、人のアドバイスも素直に聞きます。アドバイスを聞く素直な人だから、まわりはさらにアドバイスをする。そういういい循環が回っている感じがします。
⑧お金を使うべきときに使う
お金を使うべきときにちゃんと使うというのも運がいい人の特徴です。
経営者であれば、人を雇うべきときにちゃんと雇うとか、オフィスを移転するべきときに移転するといったことです。ここぞというときにちまちまお金を使わずにきちんとお金を使う。
投資すべきときにちゃんと投資できるのでちゃんとリターンがあるのではないかと思います。
⑨お金を使うべきときじゃないときは使わない
その裏返しで、お金を使うべきじゃないときは財布の紐はかたい、というのも特徴です。
ただただ大盤振る舞いでお金を使いまくる人というわけではなくて、お金を使うべきじゃないときは使わない。そういうときは1円たりとも使わなかったりします。
高級リゾートでくつろぐときがあるかと思えば、牛丼屋で割引券を使うときもある。そういう金銭感覚を持っている人が多かったように思います。
⑩人を許す力がある
最後は人を許す力がある、ということです。つまり、過去にこだわらないということです。
いつまでも誰かを恨んでいたりとか「あいつは許さない」みたいに、ずっとネチネチ考えているような人はいなかったように思います。カラッとしていて、余計な感情がないので、人とフラットに接することができる人が多いように思います。
許す力がある一方で、当然、自分が悪いときは謝る力もあります。ちゃんと「ごめんなさい」と言えるから人が離れていかないんでしょう。