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ひとり出版社を作る。(8)ISBNを取ろうとしたら社名を変えた話。

 出版社づくり、いよいよISBNを取ることになりました。

 ISBNとは本の戸籍みたいなものです。書店で売っている本の後ろに
「ISBN978-4-・・・・・・・・」と書いてある数字で、どこの国のどの出版社が何番目に作った本でといった事がデジタル化されて管理されます。大学の学籍番号みたいな感じでISBNのシステムに参加したのが早い古くからある出版社が若い番号、新参者の出版社は大きな番号が割り振られます。

 作った本を書店で売るには絶対必要なISBN。日本でISBNを管理している組織の日本図書コード管理センターに出版社登録をした。
 出版社名(屋号)住所、電話番号、メールアドレスを書いていき、出版予定の本の数、作った本の売り方も申請する。ISBNを取る量は1個、10個、100個の3択で選ぶ仕組みで非常にデジタルだ。

 ネットで申請した翌日に係の人から電話が来た。登録情報の確認の電話だったが、出版社名は一度登録したら後から変更できない事を聞かされてちょっと驚いた。これは社名をもう一度しっかり考え直さないといけない。

 去年の6月に蝦蟇書房って名前を付けたけど「活動するには社名が欲しいな~」くらいのノリで軽い気持ちでつけていた、数か月くらい前から屋号を変えたい気持ちがあった矢先、出版社名を登録したら変更できない事を聞かされて、長く名乗れて飽きのこない、ほどよく知的な名前を考えることに、思えば出版社を作ると言ってから一年経っていたけどずいぶんいろいろあった。

 書いてくださいと人に頼みに行ったり、取次の人と会ったり、ひとり出版社を作っている人とネットでつながったり、考えていることは目まぐるしく変化している。それでも計画は前に進んでISBNを取ることを今は考えている。

 流れ続けた一年、その前もずっとずっと流れ続けてきた。やりたい事が一か月で変わるなんて普通の事だった。いろいろとやりたい事は変化するし興味も飛ぶけれどモノを書く事だけは続けられる。やりたい事が変わり続けても変わったなりにおもしろさに転化していける、そんな存在になりたい。
 
 流転出版を名乗ることになった。  


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