Kronprisen som försvann(消えた皇太子)第6〜10話の気になる表現
SVT(スウェーデン公共放送)で12月1日から24日まで毎日放送されているJulkarendern(クリスマスカレンダー)から、一話ごとに気になる表現を取り上げて毎日ツイートしています。今回は六話から十話までを取り上げます。一話から五話までは上を参照してください。
イディオムが多くなってますが、最近下記の本を読んだ影響かもしれません。
第六話 komma till saken (本題に入る)
このイディオムはよく使うので覚えておくと良いでしょう。
第七話 Över min döda kropp. 「(目の黒いうちは)絶対にそんなことさせない」
「(そうしたいのであれば)私の屍を超えて行け!→目の黒いうちは、させない」という解釈なのでしょう。SAOB(スウェーデンアカデミー辞書)のkroppの項目には載っていませんでした。同見出し語が書かれたのが1939年なので比較的新しい表現なのかもしれません。
第八話 tass(犬や猫の前足)unge(動物の子供)
他の例として、人気の鼻はnäsa、犬や猫などの鼻はnosですが、後者は人間の鼻にも使われたりします。
第九話 trolla med knäna(膝で魔法をかける)
句源については、以下の本を参照しました。
https://books.google.co.jp/books/about/Ordens_ursprung.html?id=qJ63PAAACAAJ&redir_esc=y
ちなみに上記本から一部抜粋した翻訳があります。今回のイディオムが選ばれているかは未確認です。
Amazon.com https://www.amazon.co.jp/dp/B07HG88GY4?ref_=cm_sw_r_apin_ts_K84V03DJRW7MHBV3WC4B
第十話 [När + S+ 現在完了/過去完了](Sが〜した後で)
最後は文法項目です。スウェーデン語で「〜した後で」は通例上記の構文で表現します。スウェーデン語のefterは前置詞であり、接続詞ではないので、その後に文を続けることができません。efterを接続詞のように使うにはefter (det) att S Vのように使います。
ということで、六話から十話の気になる表現の解説でした。
記事を読んでいただき、ありがとうございます。