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迷いを放下する生き方

今や多くの日本人が、複雑な時代を強い心で生き抜かなければならない時代になってきています。世界情勢に左右される日本が、これまでと異なる生き方をしなければならない時代になっているのです。
グローバルな環境でいかにたくましく生きていくか、感染症と共にどのように生きていくか、少子化や女性の労働問題にどのように対応していくかといった課題なども避けて通れません。多様性(ダイバーシティ)は名ばかりで、何年も前から議論していても、実際に女性の管理職比率は数%とお寒い限りです。そもそも、子供を産んで社会復帰するための社会インフラ(保育所、育児補助、自宅勤務など)が揃っていないのが現状です。政府も巻き込んだ抜本的な社会インフラ改革が必要ですし、経営者が自信をもって「正しいこと」を遂行する強い心を持つことも必要なのです。
歴史を振り返ってみると、大きな荒波をくぐり抜けた人たちがいます。戦国時代の下克上を生き抜いた武将たち、明治維新を成し遂げた多くの志士たちです。彼らは、悩みながらも、ものごとに動じない「不動の心」を創り上げていったのです。そして、武将や志士たちに多大な影響を与えたのが禅僧たちによる「禅の心」です。私たちは過去の人たちの生き様を参考にしながら、そして日本的・東洋的思想をベースにしながら、新しい状況下でいかに生きていくかを考えていかねばなりません。

「禅の心」に触れるのはむつかしくありません。まずは近くの禅寺で開催されている坐禅会をネットで探します。意外と近くに開催されている坐禅会を見つけることができます。坐ってみると、「何か気持ちいい」といった感情が湧いてくるでしょう。それは、禅の心なのです。そこからスタートするといいのではないでしょうか。


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