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生き方を極める

本書を読み進むにあたって、基本的なことがらを知っておくとよいものがあります。
まず、私たちが目の前にあるものを見聞きし感じ取っているものごとは、時間とともに変化しているということです。ものごとは変わっていき、恒常なるものは無いと実感できます。固定的な姿・形(相)が無い、あるいは固定的な実体が無いと言い換えてもいいでしょう。そのように、常なるものは無いということを、「無常」の真理と言います。
次に、私たちは目の前にあるものを見聞きし感じ取っていますが、それは「自分自身(自己)が認識し分別することで頭の中に世界を造り出している」ということです。
最後に、私たちは「あること」(たとえば過去の成功体験や失敗体験)にこだわり、そして執着するクセがあるということです。状況・環境が変わっているにもかかわらず、成功体験にこだわり執着していては、現在に適用できずに失敗してしまいます。失敗は、精神的な病いへと変わっていくことになります。こだわったり、執着するのは良くないということなのです。

まとめると、「私たちは無常の世界に生きている。ものごとに恒常的・固定的な実体は無い」「自分自身(自己)が認識し分別することで世界を造り出している」「ある時点で造りあげたイメージにこだわり執着するのは良くない」ということです。


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