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世界的に有名と言われる小説を読んでみて

「アルケミスト 夢を旅した少年」を読んでみた。

今までほぼ小説を読んでこなかった僕だが、人からの勧めということもあり読むことになった。
読み始めてすぐの感想としては「和訳のせいか分かりにくいな」といった印象。

普段読み慣れていないせいかもなと、とりあえず読み進めてみることに。

あらすじは気になったら調べてもらえたらいいし、本としてはかなり薄いと思うのでまだの人は読んでもらったらいいと思う。
僕は知らなかったけど「星の王子さま」と同じくらい有名な作品らしいです。どうりで知らないことを驚かれたわけだ。

ざっくりと説明すると、
羊飼いの少年サンチャゴが夢で見た宝物を探す旅に出る。その旅の中で出会う困難を運命に従い乗り越え成長する。
これだけだとよくある冒険ものみたいだけど。

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作品を通じて印象に残ったこと

挑戦の大切さ

主人公サンチャゴは慣れた羊飼いの仕事から夢のために旅に出ることになる。
羊飼いの仕事は平原や町を行き来し、大好きなひつじと一緒にいられる安心感もあった。
だけどサンチャゴは夢を追って旅に出る。

僕は資格職でその仕事は安定しており、「そこそこのお金」を稼いで「普通の生活」をおくる分には問題ない仕事だ。
だけど変化に乏しく、一生を捧げたいとは思わない。

新しい経験は人生を豊かにすると僕は思っており、主人公のサンチャゴも羊飼いのまま一生を終えるより夢を追ったことでその人生は彩りに満ちたものになったのではないか。


夢を追うことは大切だけど、人それぞれ

とはいえ、夢を追うことには大きな「不安」が伴うもの。
実際には追わないにしても自分の中に可能性を感じてしまったら「悩み」が出てくる。

夢を追うことが何でもかんでもいいとは限らない。
かつて諦めて別の道を選んだのだとしたら、無責任に思い出させた夢が足枷のように日々悩ませてしまうのではないだろうか。
それは幸せに感じていたその人の日常を壊しかねない横暴だ。

その人が本当はどうしたいのか。追うことで起こるリスク。
「夢を後押しする」
それはとてもいいことをしている気がするけれど、今ある環境を壊す可能性もあることを心に留めておく必要がある。

僕の周りはだいたい結婚し、子供がいる。
頑張って仕事から帰ると可愛い子供が待っている。
無責任に挑戦を勧めることは決して良いことばかりではない。


前兆に従う!

サンチャゴという主人公の旅の難易度が高い。
お金は取られるし、命の危険や誘惑もあるし、お金を取られる。

サンチャゴはそんな困難な状況になりつつも諦めず、前兆に従うことで乗り越え、旅を続けた。

現代社会の日本に生きる身においては「第六感」や「虫の知らせ」に従うような事態は少ないと思う。
よくない事が連続で起こったとしても、なんか最近運が悪いなー。で終わるだろう。

決してスピリチュアル的なことを言いたいのではなく、良いことや悪いことの前兆に気づくためにアンテナを張っておくことは現実世界をうまく生きる上でも役立つ技術なのではないだろうか。


まとめ

今回初めて「アルケミスト 夢を旅した少年」を読んでみたわけだけど、
一度では理解できずに読み返すことも多かった。
登場人物が言いたいことを自分がすべて感じ取れているのかどうか。
きっと今の僕だから感じとれた言葉がある一方、子供の僕や年老いた僕が感じ取れる言葉もあるだろう。

世界的に有名な本は多くの人に読まれそれぞれの中に言葉を残した作品だ。
それはきっと個人の一生においても、点ではなくその線の中のどこで読むかで違った言葉を感じ取れるのではないだろうか。

「マクトゥーブ」


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