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自#191|Sex and the City⑧~アピール~(自由note)

 Sex and the Cityに登場するモテ男たちは、筋トレをしています。モテ男をkeepするためには、見た目の若々しさ、体力、それなりのstatusのある仕事、年収などが必要です。これらのことを保証してくれるベーシックな鍛錬が、筋トレだと多分、言えます。

 見た目の顔に関しては、今や男たちも、普通に化粧をする時代になりつつあります(Sex and the Cityの頃は、まだそこまでは到達してません。トレンドは、どんどん変化しています)。正直、いくらでもごまかせます。昼間の公園やリゾート地で、バーベキューなどをする時は薄化粧。夜、クラブに繰り出す時は、厚くコテコテに盛って、TPOに合わせて、メイクをアレンジする。こう云ったことが、男女同権の時代の、当たり前の処世術に(最先端の世界では)なりつつあると想像しています。

 もっとも、唇とか目の動きで、セックスアピールできるほど、男たちが進化しているわけでもありません。そのヘンは、まだ女子の独擅場(どくせんじょう)です。顔のメイクアップは、ぶ男を、まあまあの外見の男に引き上げるためにするものです。身体のバランスの取れた美しさを、さりげなく見せながら、モテ男たちは、セックスアピールをします。中年太りで、お腹が、ぶよぶよとかって、まずもって圏外です。男の子でしたら、デブな女の子が好きだと云うケースもあります。まあ、これは母願望だろうと私は、推測しています。胸も腰もお腹も大きい、包容力のあるお母さんみたいな人が、好みなんです。ガリガリに痩せているよりは、太っている方が、あったかさを感じますし、安心も出来ます。痩せていて、細くてキュートであることは、正直、さほどの価値でもありません。

 間違いなく、人は見た目が90パーセント以上です。私は、見た目を追求せず、人生の大部分の時間を過ごしましたから、見た目の大切さは、逆説的に充分、承知しています。恋愛は、騙し合いってとこもあります。まず、見た目で相手を騙す必要があります。UKのパンク兄ちゃんとかは、やたらとケツを見せますが、あんなぶっちゃけなケツ出しとかではなく、バーミューダーパンツとかで、さりげなくキュっと上を向いた硬そうなお尻と、引き締まった腰回りとかを見せれば、間違いなくセックスアッピールできます。男たちだって、まず見るのは、女性の胸、次は腰です。脚が太い細いは、それほど重要な問題でもありません(まったく重要でないと言ってるわけではないので、誤解しないで下さい)。

 もう何年も前ですが、Tさんと云う数学のイケメン先生と、同じ職場で過ごしたことがあります。仲が良かったとか、そんなことは全然ありません。若いイケメン先生と、よぼよぼの年寄りロックじじいとの接点は、何もありません。生徒は、よく職員室に質問に来ていました。質問をしたいと云うより、とにかく一瞬でも、T先生の傍にいたいと云った様子でした。T先生の傍で5分間一緒に過ごせたら、それだけで、一週間くらいは、happyに暮らせるみたいな雰囲気を醸し出していました。T先生は、時々、ピンクのオックスフォードシャツを着ていました。イケメンだから許されるピンクです。イケメンピンクと言ってもいいと思います。ある時、暑かったんだろうと思いますが、T先生は、長袖シャツのカフスを折って、腕まくりしました。テーブルを挟んだ女子たちは、数学の問題は見ずに、腕まくりの様子を、ガン見していました。「筋張った腕」に男の力強さを感じて、彼女たちは、TDSの無料チケットが、地元の商店街の福引きで当たった時よりずっと、happyだった筈です。腕まくりをしたのは、あたしに見せてくれるためだったんだと、超勘違い女でしたら、勝手に思い込んでしまうかもしれません。T先生は、男子バスケットボール部の顧問で、スポーツマンだったのに、指も細くて、ピアノを弾きそうな指でした。あの指に、触れられたいと妄想した女子は、枚挙にいとまないほど、沢山いた筈です。

 ちなみにTさんは、何ごともないかのように、誰かと(誰なのかは知りませんが)婚約し、結婚してしまいました。この話が生徒に伝わった時、学校のそこかしこにいた女子が、お通夜状態でした。学校も、芸能事務所と同じように、Tさんの結婚を、秘密にしておくべきだった、と思わなくもないです。校外で、学校説明会とかがあって、年寄りの私とか、私よりもっと歳上の理科の先生とか、しょっちゅう行ってたんですが、Tさんが行ったことはなかったと思います。芸能事務所のノリで、Tさんをどんどん行かせておけば、入試の倍率は、もっとはるかにupしていた筈です。

 セックスアピールのポイントは、男女とも、基本は同じだと思います。清潔感は何よりも大切です。笑顔を見せた時、白いきれいな歯が見えるのは、お約束のsceneです。私のように、その昔、ライブでモニターにぶつけて、前歯を二本も折ってるとかって、正直、問題外です(説明会とかに行って、しゃしゃり出て、喋ってしまって、ゴメンナサイです)。東京タラレバ娘で、33歳の倫子が、久々に男とデートをする時、シックな黒のニットのワンピースを着て、その上に、仕事できます、バリバリのキャリアウーマンやってます的なトレンチコートをはおっているんですが、胸もとがざっくり開いているんです。倫子のウリのEカップをアピールするためです。が、見せすぎると、キャバ嬢って感じになり、このヘンのさじ加減は、難しいと思います。男も何かの時に、筋トレで鍛えた、筋肉の割れた逞しい胸元を、見せられたりすると、セックスアピールできます。何か時と云うsituationの設定が難しそうです。正直、こんなことを考えたこともない私は(私はデブではなく痩せていますが、筋肉は1ミリも割れてません)思いつきません。体育系部活とかで、スポーツをやっていると、さりげなく、相手の学校のめっちゃ可愛いマネージャーさんに、自分の胸元を見せる努力をするのかもしれません(相手の陣営の近くに行く前に、ボタンを2つくらい外しておくとか)。

 逆三角形で逞しい背中、肌もすべすべしてきれいとかってことも、多分、大切です。スーツとかも、お金があれば、それなりのブランドで。私だって、スーツは、Jプレスです。洋服の○○とかで、1着買って、サービスでもう1着もらったみたいな安物ではありません。もっとも、スーツは、3、4つ、持っているんですが、ほとんど着たことがありません。

 声のトーンも大切です。男には、どうしても無理だと感じる女性の声があります。周波数が高く、きんきんした声です。そういう声の女性は、多少、無理して、声のトーンを下げる必要があります。マイクを通した声であれば、PAシステムを使って、声のトーンを変えられます。リアルの生で喋る時は、無理ですが、オンライン面接とかオンライン見合いとかですと、ミキサーを使って(無料でミキサーは、多分、ダウンロードできると思います)最高にいい声で相手にメッセージを伝える、そんな自助努力も必要です。

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