子どもにできて 大人ができないこと

ー元気に明るく挨拶しましょう

と誰でも分かっていることが、大人になるに従って挨拶ができなくなっています。

私ごとですが、息子がもうすぐ4歳になります。息子を保育園へ送るとき、バスを使うのですが、彼は降りるとき「ありがとうございました」と言います。レジで何か買ったときも「ありがとうございました」。保育園から帰るときも「ありがとうございました」と相手の目を見て伝えます。最近はお辞儀することも覚えたから尚更すごいなあと、息子ながら尊敬しています。

お恥ずかしながら彼ほど「ありがとうございました」ときちんと感謝を伝えられている自信がありません。「挨拶は元気に明るく」なんて果たして日頃から自分はできているのだろうか?

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こんな「子どもにできて 大人にできないこと」は、びじゅつの時間は特に顕著にあらわれます。特に先生が困っていると、子どもたちは積極的に手伝ってくれます。床が汚れないようにブルーシートを引いてくれたり、椅子をならべたり、靴を揃えたり、掃除を自主的にやってくれたり、他に困った子がいたら助けてあげり。お願いされたわけではなく、自主的にやってくれます。おそらく、びじゅつを習っている子ども達の多くは、相手を想像する力や自分の美学を持っているのだと判断します。

ただ、自分の教室でもそうですが、いきなり来て、習慣になるわけではありません。これには1つだけ重要なコツがあってそれは、【伝え方】です。

・「片付けてー?」と一言伝えるのか
・「この後、小学生の子たちが来るんだけど、この教室のままだと、、みんなはどう思う?」と目的や想像をさせるイメージを伝えるのか

おわかりのとおり、圧倒的に後者の方が片付けるのが早くて自主的なんです。

ーポイントは何のためにやるのか?

子どもたちは目的さえ意識すれば必ずできるようになります。ただし、できないと思ってお願いするのか、できると思って伝えるのかで大きく変わります。【子どもをなめている】と、子どもたちも大人を信じずに【大人をなめます】。

まずは大人が子どもたちのことを心底信じ切って目的を伝えてあげるだけで、子どもたちのやらされるのではなく、【やってみたい】が自然に自由に育ってくれるように感じます。

同時にびじゅつでは、そのやってみたい姿勢やその先の表現されたものたちに我々大人が想像できないような感動を与えてくれます。大人が信じきる限り、子ども達がみせてくれる世界はすごく素敵な世界になります。

そして、タイトルにもある【子どもたちにできて 大人ができないこと】も個人的にはまだまだ諦めきれないので、子どもたちを見習いながら大人にだってできる姿を見せていきたいです。











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