ヒゲせん

こども美術教室を8年間運営中。一児(4歳♂)の父。31歳。子どもたちの制作のこと

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マガジン

  • クリエイティブの種

    自分が日々感じていることや感動したり、少しでも心が動いた瞬間のことを書き込んでいきます。

  • 父親日誌

    父親として 自分のため 日誌つけてみよう 見てくれたらうれしいな

  • 軽井沢にびじゅつ教室を

    軽井沢に美術教室を開こうと思ってます。 それまでに動いていること、過程をつらつらと書いていきます。

最近の記事

子どもにできて 大人ができないこと

ー元気に明るく挨拶しましょう と誰でも分かっていることが、大人になるに従って挨拶ができなくなっています。 私ごとですが、息子がもうすぐ4歳になります。息子を保育園へ送るとき、バスを使うのですが、彼は降りるとき「ありがとうございました」と言います。レジで何か買ったときも「ありがとうございました」。保育園から帰るときも「ありがとうございました」と相手の目を見て伝えます。最近はお辞儀することも覚えたから尚更すごいなあと、息子ながら尊敬しています。 お恥ずかしながら彼ほど「あり

    • 褒める技術と叱る技術

      ー褒める技術 【褒めて伸ばす】なんて簡単に言うけどなかなか難しい。自分もびじゅつを教える当初、「上手ね〜」なんてことばっかり言ってた。でも、本を読んだりする中でこれは違うんじゃないかと思いはじめた。上手って判断するのは大人なのだ。 コドモたちの褒め方はとても簡単。子どもに響く言葉 Iメッセージを使うこと。主語を変えること。 (わたしは)素敵だと思う! (わたしは)この色すきだなー! (わたしは)手伝ってくれて本当に助かるー! (わたしは)嬉しい! 子どもにはあまり響

      • ガラスの向こうの世界

        ー息子が見ていた世界 息子(3歳)が最近、夜寝ない。夜遅くまでずっと起きていることがある。いつも3人で川の字で寝ているのだが、昨日は布団の上をフラフラしながら起きていた。明日も保育園。早く寝てほしいと願う自分をよそに息子はテンションが上がっていた。 ふとカーテンを開けて息子が止まっているので、寝転んでいる妻と僕は「早く寝よう」と息子に言った。そしたら、「パパ、バイバイ(パパのいうこと嫌だ)」と嫌がる息子。少し苛立ちを覚えたが、なぜ息子がカーテンの外を見ているのか少し気

        • 自分を壊せ

          -お前は自分を壊せ イラストレーターの若尾真一郎がお亡くなりになったことを聞いたとき、大学時に自分に言ってくださった言葉を思い出した。 自分のスタイルを作って出せば高評価をもらっていい気になっていた矢先にハンマーで頭を叩かれたことを思い出した。ここから自分の個性がわからなくなっていった。色々な資料を漁り、色々なものを模倣したり、画風を変えに変え続けた。 -評価されるための美術 卒業後、子どもたちの美術教室へアルバイトで入った。このときも子どもたちから画風でいいもの

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          無理といわれてもやる

          小さい頃から夢を持つと兄に報告していた。 幼児のぼく「サッカー選手になりたい!」 兄「お前には無理だ」 中学生のぼく「マンガ家になりたい」 兄「お前には無理だ」 と言われ続けた。 この「お前には無理だ」という言葉をきいてあきらめていたか、自分の意思が弱かったのではないかというと、今思うとそうでもなかったのかなと思い出す。やったけど無理だと判断した。それだけだと思う。その判断は間違いではなかったとも今でも思う。 兄は実家を継いで、私は自由奔放に生きることに妬みとい

          無理といわれてもやる

          どろんこになろう

          どろんこになろう。 子どもはみんな汚すことから始まる 最初はオムツ汚すことでママを呼ぶ 最初は泣くことでママを呼ぶ 最初はよだれまみれでママを呼ぶ 実は汚すことはすごくスッキリ 拭いてもらって替えてもらってさらにスッキリ 大人もたまには汚れればいい 大人もたまには泣けばいい 綺麗好きにならなくたって生きていける 汚れることをダメとしたらママもパパもつらくなる 汚すことでスッキリしよう 拭いてもらったらさらにスッキリ たまにはどろんこになって

          どろんこになろう

          ことばというモノ

          大学生の女の子 「 私はあの子の3倍働いて、Aちゃんの愚痴を聞いてるのになんでAちゃんの愚痴を言うと"あの子は就活中だからそう言うこと言わないであげて"とBちゃんに言われるんです。私だってやっとるわー!」と 自分 「あなたは人の分まで働いてるなんて、すごいね。確かに仕事ができないのに文句を言うのはわかる。でも君の命の時間はその子の悪口に使っているの勿体無いよ。やりたくないなら他辞めたほうがいい」と答えておいた。 一緒に働く人間が悪口をはくことで他の人と同時に自分を下げた

          ことばというモノ

          ぺールオレンジ

          今クレヨンの色の中に肌色という色はなくなってきている。ペールオレンジという色で表される。 なんだかカッコイイし、耳にするとなんだか甘すっぱいペールオレンジの響き。 肌色とは差別のない世界を生むために無くしていくことなのだろうが、小さい頃から身についた名称はなかなか離れにくかった。 よく子どもにきかれる 「肌色ってどうやって作るの?」 と。 「それは白をメインに黄色を混ぜて、ほんのちょっと赤を混ぜると、、まぁつまりオレンジに白を混ぜるとできるんだよ。」 とゆっ

          ぺールオレンジ

          公園のあれこれ

          こちらただの日記なのであらかじめ。 何年ぶりかに昭和記念公園に行ってきた。 ここは子連れでとても広い公園。1日で全部まわるのはまず無理ではないかと思う。というかウチは無理。 子どもの成長は早い。ボールを蹴っている姿に父親としては本当に嬉しいもので、さらにサッカー好きな自分にとって、ボールを蹴る姿は特別嬉しい。さらにはなかなかセンスあるんじゃないかと思ってしまう親バカぶりをみせている。 最近の我が家のブームは、駅前のパン屋さんで美味しそうなパンを買ってシートを広げて

          公園のあれこれ

          個性

          ふと思い出したことがある。森と海の近くのど田舎のまちにも流行があった。 自分が小学生高学年の頃、あるスポーツメーカーの三本線のジャージが同学年のあいだで流行った。 みんながみんな三本線のジャージをはいていた。上は体操着。下は自由にもかかわらず、われわれはこぞって三本線をはいた。例のごとく自分もその一員である。 ある日、となりのクラスの女の先生がそのことに激怒したことあった。 「同じのようなズボンをはいて、あなたたちに個性はないのか!」 と。(ちなみにその女の先生

          塗り絵をしない理由

          私は塗り絵が大の嫌い。小さな頃から。 日本人はなんで線の中に色をつけるのが得意なのだろうか。浮世絵の流れや、日本人の性質だろうか。漫画もそうだがやはり線の国。線で囲んでその中を色で塗る。根深く残るその枠を、私ははみだしたい。はみだした部分が個性である。 昔、ポルトガル大学での展示で一緒に絵を描いた大学生は色から塗って、そこから輪郭をつけていった。当時23歳の私は衝撃をうけた。 今、子どもに伝えるときも作品の計画はさせても下書きはできるだけさけるようにしている。 色

          塗り絵をしない理由

          子どもに響くほめ技術

          なんでこんなおっさんにそんなこと言われにゃならんのだと思われるだろう。 でも、一週間で合計300人前後の個性豊かな子どもと関わっている。年間でどれくらい子どものことを考えているだろうか?まじめに。毎日違う生徒と本気で向き合う。自分の子どもも含めると毎日10時間は子どものことを考え、接している。かなり少なく見積もって年間2400時間。100日近くは丸々子どものことを考えていることになる。7年続けたから700日か。計算違うかな笑?言いたいから言わせてほしい。 親によく言わ

          子どもに響くほめ技術

          観覧車に「ありがとう」

          ウチの小さな巨人と観覧車へ行ってきた 彼は観覧車の中で悠々とギリギリの淵に立ち、下を見下ろし、「電車が来た。バスが来た」と何事もないように笑い立ち尽くした。 妻とボクは乗った後に、「やってしまった。」と。。 高いところがあまり得意ではないことに気づいた。情けないことに妻は目を瞑り、自分は足がすくんで立ち上がれない。 経験することは色々なことを学んだり、知識や知恵が増えたりとても重要なことである。と同時に色々なことができなくなってることもあることに気がつかないと

          観覧車に「ありがとう」

          「上手」があるから「下手」がある

          保育現場で美術の指導をしていると保育者からは上手という言葉がよく聞こえてくる。息子の保育園でも上手ねーいい子ねーという声。 絵が上手って、誰が決める? オトナ? 誰が何を基準に上手? その評価のせいでとなりの子はこの子は上手だからと思って上手を目指すとでも思ってるのか?上手と言われた子は上手に描かないと褒められないとぐるぐる描きなんかできなくなる。 そう、上手があるから絵が嫌いになってしまう。自分は下手という言葉が音に出てなくとも他の子に刺さってしまう。 オトナが

          「上手」があるから「下手」がある

          イクメンのハードル

          うちには2歳11ヶ月の男の子がいる 彼がうまれたとき本当に世界の色が変わったのを覚えている 嬉しいあまりにスキップして帰宅したことを今でも覚えている 夜は 自分や奥さんが起きれなかったら息子は二度と起きれないんじゃないかと、緊張して夜中はあまりねれなかった。でも、何度起こされようがそのときの緊張感は凄まじかった。苦痛とはそこまで感じなかった。 夜中に息子がまた改めて寝るまで誰もいない東京の街を歩くのが好きだった。とにかく楽しかったのだ。人にどう思われようと息子と自分は

          イクメンのハードル