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第6回じゃじゃ馬トーナメント〜ゆづきの場合〜🥀と🌸 完

そして二回戦

「さくらあやとやるかぁ」
これは本当にヤバい闘いになる

ゆづきちゃんは蹴りに耐え切れるのだろうか?
本格的な蹴りの選手と対峙するのは初めて
しかも空手ガチ勢で関節技も上手い

さらに言うと向こうはシード
ゆづきちゃんは真っ向から肉体をぶつけ合い体のダメージをかなり伴うらしさはあるがハードな戦いを終えたばかり

不利!
圧倒的不利!!

それでも戦場に向かわねばならない
もう誰が為ではない己の為だ!

時間は待ってくれない
無情にもGothic Darkが鳴り響く

昨年とは違う意味で胸が張り裂けそうになりながら入場ゲートに現れるゆづきちゃんを待つ

現れたゆづきちゃんはノーガウン姿
あの時の自分の中での響めきは半端なく
今、書いていても泣きそうになる

ガウン姿で自分の世界観で魅せるゆづきちゃんの入場
から目のトーンを落としバシッと雄弁に語る背中を魅せリングに向かう(この姿はCTWの裏側で観れるので必見!)
その姿は毎回観てても心躍らされる

でもその反面いつか裸一貫
闘う為だけにリングに向かうゆづきちゃんを求めていた

そしてその姿がとうとう見れたのだ
あまりの自分の感情の蠢きに真横に立って見ているかのような構図で頭の中にインプットされている

短い花道だが一瞬自分たちの方を見てくれた
少しだけ笑ってくれた気もするし強くうなづいてくれた気もする
もう自分は写真を撮るなんてことは完全に忘れていたしそれよりも1秒でも長くゆづきちゃんの顔を見ていたかった

どっかで聞いたことある言葉だがまさに
"写真には写らないうつくしさ"がそこにはあった

只々、さくらあやを倒す為だけにリングに上がったのだ


「もう一度、Gothic Dark聴かせてくれるよね?」
別に自分だけではない全ゆづきファンの切なる願いだった


コールされるゆづきちゃん
自分たちは頭からMAXで声を上げる


そして試合開始
序盤圧倒的に押していたのはゆづきちゃんだった

一つ一つの細かい攻防にさえ一喜一憂し声を出し続ける

試合中に声が聞こえるなんかはリングに立ったことのない人間がわかるはずもない

でも塊にするんだ!
声を塊にすれば「ゆづき!」という声が微かにでも耳に入れば絶対に力になるはず

届いたかどうかはわからない
でもゆづきちゃんは劣勢になった時に見せる相手を睨みつけながら口を歪め一瞬場内を見てセコンドになのかファンになのかわからないがウンウンとうなづく癖がある

これが反撃の合図だ!

「何がスターダムだあぁぁぁっ!!」

不意に吐いた言葉かも知れない
深い意味があったかどうかどうでもいい
グッとゆづきファンの心を掴んだ瞬間だったと思う

そして自分たち以外の「ゆづきーっ!!」と叫ぶ声がしてきた
野太い声や黄色い声が飛び始めたのだ

やっとだ
来たぞ来たぞ

この景色をゆづきちゃんに見せたかったんだ

先日、この時隣に居たKさんとIgnite終わりにこの時の話をした

Kさんも自分と同じ事を語っていた
絶対に相乗効果はあったはずだと

もちろんKさんだって自分だってそれが全てだとは思っていない

ゆづきちゃんが発する闘気や負けん気、あらゆる気がみんなに届いたことなんて理解してる

でもKさんはこれほど声を出して応援したのは「高田vsヒクソン」以来だって語ってたし
自分だって「下田&三田vs伊藤&渡辺」の金網マッチ以来だ!!

だから少しはそう思わせて欲しい
自分たちの声が届いたんだって


だがゆづきちゃんの言葉に誘発されたのはファンたちだけではなかった

一番その言葉が胸に刺さったのは対戦相手のさくらあやだったのだ

そこからは空手仕込みの蹴り、蹴り、蹴り!!
あまりの蹴りの重さに音も鈍く響く

プロレスの試合での蹴りの破裂音なんか聞こえない
バシュッバシュッと本気で相手を仕留めるモノだ

一気に劣勢に追いやられるゆづきちゃん
「負けんな!怯むな!」
もう何を叫んだかもわからないくらい
こちらも必死だ!


そして立ち尽くすゆづきちゃんにとうとう強烈なハイキックが脳天に炸裂

崩れ落ちるゆづきちゃん、、、

もちろんさくらあやがその瞬間を見逃すワケなどなく得意の三角絞めを渾身の力で締め上げる

「逃げろ!逃げろ!こっち、こっちだ!!」
半泣きになりながら叫んだ

自分たちは北西側でゆづきちゃんは北東側に逃げようとしていた
なのでゆっくりとゆづきちゃんの動きが止まっていく瞬間が角度的に見て取れた

そして8分18秒
危険と判断されレフェリーストップで試合に幕が降りた

ギブアップではない
自ら負けを認めたんじゃない
最後まで戦って負けたんだ

前のめりに倒れるなんて最高じゃないか!
たとえ見苦しくても最後まで諦めずに手を伸ばし続けたんだよね?

まだまだ完成系じゃないだろうけど今までいろいろと魅せてくれたゆづきの世界
その中で一番うつくしい世界を魅せてくれた

下田美馬選手や岩谷麻優選手にもうつくしい世界は魅せてもらった
でも2人を初めて見た時にはすでにある程度は完成されたプロレスラーだった

でもまだまだ未完成のアナタが2人と同等いや超える様な世界を魅せてくれるなんて
本当に応援してきて良かったと心から感じられた

ありがとう



SさんやNNは付き合いが長いから薄々感じてたかも知れないがゆづきちゃんという人を知る一年半くらいの間「ほほえみ鬱」というモノに悩まされてきました

簡単に説明すると普段は普通に仕事だったり遊びだったりは出来るけど1人になるとどんよりとして悲しい気持ちになってしまうという感じかなぁ?
それがずっと毎日続いてました

それがたまたまの出会いからシュシュの旗揚げ戦
初めての売店でTシャツを買った時に
「あ、なんか(アナタのことを)わかるかも?」
と言われた
めちゃくちゃTシャツ欲しいみたいなのを呟いたりしてたので
「コイツめちゃTシャツ欲しそうな顔してるやん!てことはアイツか?」
と頭の中で繋がったのかも知れない

もちろん何気ない一言だったのだろうがめちゃくちゃ心に響いた

それが始まり

そして100回以上言ってる「真琴vsゆづき」に対する衝動を受け止めてくれて夢中で書いてる内に「ほほえみ鬱」の症状はどこかへ消えていた

そう!
別に自殺願望とかまでは無かったけど無気力でいつ死んでもいいやとは思ってた気持ちを吹き飛ばしてくれた


ありがとう


そして試合以外にもいつも必ず何か喜ばせてくれることで笑顔で帰れます

本当にありがとうございます

「真琴vsゆづき」の時のような「彼岸花」「情熱」「うつくしい世界」といったキーワードから作り上げるようなモノは今回は書けないと最初から思っており自分語りがどうしても主になってしまうのはわかっていたのでずっと書くのは躊躇していました

でもリクエストくれた人もいてどうにでもなれ!って感じで書き始めました

「ゆづき」と謳ってほとんどお前が主役かい?!と嫌悪感を持つ人も多いかも知れませんがもう発表しているのでどう思われてもかまいません

でもゆづきちゃんが必死に戦ってる裏ではもう一つこんなストーリーもあったんだってことを残せたのはもしかすると良いことだったかもですね





さあ果たして自分の声は、想いは届いたのだろうか?

あの素晴らしい景色
本当に自分はその一端を担えたのだろうか?

答えはわからない

でも同じ事を思ってくれた仲間がいるならそれでいいや
最高だよ!


だってその仲間たちに出会わせてくれたのはゆづきちゃんなんだから


そんなことを思う帰り道
ふとこの曲が頭に流れてきたんだ


thanks to
ゆづき

ゆづき軍団

さくらあや
ソイ

梨杏
スパイク・ニシムラ
香藤満月
炎華
Chi Chi
光芽ミリア
YUNA

センダイガールズプロレスリング


終わり、、、、、、ますん。

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