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心理テクニック・心理傾向①

心理学等の本を読み漁り、現実に活かせられそうな、知っていると役に立ちそうだったテクニック、というか知識を取りまとめたことがある。
ここにその一部を記載したい。

これらはテクニック若しくは心理傾向である。「HOW」である。
つまり、その土台となる「5W」がなんなのか、どういうことなのかを理解した上でないと、うまく扱うことはできない。
それは、心に留めておく必要があるだろう。

多岐にわたるため、前半・後半に分割して投稿したい

投影的バイアス

t0の動機・状態により、t1の時点の効用を予測すること

今現在お腹が空いているに過ぎないのに、食品を見ると、特に計画もないのに数日分の食糧を買いだめしてしまうことは、このバイアスがかかっている

一括評価と個別評価

比較物に対して、各々評価するときと、まとめて評価するときとでは、その評価の結果は異なる

この例として、「スピーカー問題」がある
それは、店舗では音質をもとにして判断し、購入に至ったのだが、どうも自宅に持ち帰ってからは納得いかなくなってしまう、というものだ

多様性バイアス

同時選択と随時選択においても結果が異なる

様々な種類のお菓子を10個、好きに取ることができるとしよう
10個取りなさい、という場合は、10種類満遍なく揃えようとするが、
1個ずつ取りなさいを10回続けさせると、例えばチョコが半分を占める、というようなことが起きる

ピーク・エンドの法則

経験の快苦の記録・記憶はピーク時のときのものと、エンド時の程度に寄って決まる。
つまり、スタートの記憶はあまり残らないことが多い
「終わりよければ全て良し」この言葉には、科学的根拠があるということだ

焦点絞り込み

焦点を絞り込むにより人間は錯覚する
つまり、人は重大な生活の変化にも驚くほどうまく順応する
夜遊びに慣れた大学生が大学を卒業し、会社勤めとなったとき、すぐに順応していくこと

震災の影響でライフラインが止まってしまったが、ほとんどの人がその地に残って何事もないかのように生活した(あくまで外から見たに限る)

要するに、人は重大な変化が起きると、「目を逸らす」
それが人が無意識に行うメカニズムである

おそらくガソリンがなくなった等生じても、混乱は一時的なものに過ぎないだろう

アンカリング

注意を奪う一手のこと
あまり関係がないようなことでも、その事情に注意を奪われ、結果に影響を及ぼしてしまうこと

掛け声を出しながら集団走をしていたとする
「イチ、ニ、イチ、ニ・・・」
ここで、突然誰かが「サン」と一度だけ言った

どうだろう
誰がいった?どのタイミングでいった?とならないだろうか
そして、低い声だった、ちゃんと「ン」と発音していたか、などと掘り下げて行くのではないだろうか

フィルタリング

ある問題の、ある箇所を、異なる枠組みで捉えることで、記録・記憶は異なるいうこと

高校野球の試合でサヨナラホームランで試合が決まった
勝ったチームは「努力の賜物だ」
負けたチームは「あのとき異変を感じていたんだ」
どちらも応援していない観客は「見応えのある試合だった」
さらに、勝ったチームが常勝のチームだった、またはその逆、観客が負けたチームの応援団だった・・・

見える世界は、こうも違う

自己奉仕バイアス

ある事柄について、ほぼ全て自分の施しの結果であると認識すること
結果の偶然性を考慮せず、自分の努力の結果と考える

プロジェクトが成功したのは俺のあのときのフォローのおかげ
試合で勝てたのは私が絶妙なプレーをしたため

無意識にそういった心象があると思われる

そして、このバイアスは「万能感」を生みやすい危険なものである
生じる結果の多くは、自然発生であるにも関わらず
万能感は、身を滅ぼす恐れもあるため、
この自己奉仕バイアスには十分注意をしたい

前半終了

後半に続く
なぜ政策がうまくいかないか、ということにも触れていく予定である

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