歌舞伎町のジェンダーレストイレ、本当にパーテーションができていたwww
何かと世間を騒がせている新宿歌舞伎町のジェンダーレストイレ。
性別関係なく利用できる、新しいスタイルのトイレ。
こんな感じで個室が、男性専用、女性専用、ジェンダーレスの3パターン。
歌舞伎町タワーが出来たばかりの頃に早速行ってみた。
まさに、使う人たちのモラルに委ねられ過ぎたトイレ。
とはいえ、男女が同じトイレを使えるということで、性犯罪や売春の温床になりそうとネットでは非難轟々。
実際個室に入ってみたのだが、扉の上下は隙間がない。盗撮防止のためだろうか。ただし壁は普通のトイレと変わらず、水を流す音やトイレットペーパーを回す音がしっかり聞こえる。
そして1番ダメだと思ったのが個室の鍵。2個ついているのだが、そのうち1個は勝手に開いてしまう。鍵が勝手に開くトイレなんてトイレとしての機能を有していない!と驚いた。
それについてツイートしたら初めて「バズる」という経験をした。ビートきよし師匠からもリプライがついていたのは驚いた。面倒だったから、リプライには全て返信しなかったが。
他の方のリプライで分かったことだが、この鍵は、外からカードキーで解除するための鍵のようだ。深夜はカードキーを使わないと開かないようになっているので、その為の鍵だという。昼間はこの鍵は運用されていないので、常に解除された状態だということ。
断っておくが私はLGBTQは擁護派だ。男とか女とか性別に囚われず、多様な価値観を受け入れるべきだと思っている。
同性愛者はもちろん、心と体の性が異なるトランスジェンダーの人たちも、生きやすい社会になって欲しいと願っている。
だから最初は、ジェンダーレスのトイレについても、新しい未来のトイレだと思っていた。最初は批判はあるけれど、時間が経てば受け入れられるようになる。そう思っていた。
けれども、実際はパパ活に使われたり、トイレに入る女性を観察して隣に入る変態野郎がたむろしていたりと、それはそれは治安悪化のトイレでしかないようだ。
さらに上のツイートで私が経験したような、鍵が勝手に開くという事態。
まさにデザインの敗北。LGBT擁護派の私でも嫌悪感を抱く設計。
そんなジェンダーレストイレに、最近、動きがあったようだ。
まさかのパーテーションが設置されているっていう。
早速、その様子を見に行ったところ、本当にパーテーションが置いてあった。
トイレの中の撮影はできないから、入り口のマップを撮影した。パーテーションがついた分マシになったか。あるいは、死角が増えてしまい、さらに犯罪の発生率が上がりそうな雰囲気になったか。
右側の待ち列は女性だけが並び、左側は男性も女性も並べる。今日、行ってみたところ、女性は両方の待ち列に並んでいた。
てっきり男性とトイレ待ちの列に並びたくないから、みんな右側の列に行くのかと思ったが、左側にも普通に並んでいた。むしろ女性の方が多いくらい。
そしてこれを見て気づいたことがある。私が初めて訪れた時に比べ、女性専用の個室が増えているようだ。
もはや普通のトイレ。
何もかもが敗北し過ぎている。
そもそもこのトイレの設置の目的は何か。
誰一人取り残さない。それがジェンダーレストイレ。
今日行ったら新しい看板が立てられていた。
「誰一人取り残さないトイレ」から「安心して利用頂けるトイレ」へ。これは面白い。大爆笑。3分くらいは笑っていられる。
ちなみに歌舞伎町タワーはここのトイレ以外に、もう一つトイレがある。これは男女別のトイレなのだが、これもまた酷かった。
もはや何がしたいのか全く分からない。
テレビでは最新鋭の施設が充実してるとかなんとか取り上げていたが、そもそもトイレがこんな調子では全てが台無し。
そしてこのツイートもプチバズした。みんなジェンダーレストイレが好きみたい。
このジェンダーレストイレのせいで、世間のLGBTQ、特にトランスジェンダーへの差別意識がさらに高まったように感じる。
「こんなトイレをつくらせるなんて、トランスジェンダーみたいなノイジーマイノリティとは、絶対に関わりたくない」
「このトイレを批判したら差別なの? 多様性うんぬん言うなら『気持ち悪い』という考えも受け入れるべきじゃないのか!」
「俺も『心が女性だ』って言って、女子トイレや女湯とか入りたいぜwww」
そんな意見がネット上に溢れているのを見て胸が痛くなる。
マイノリティへの差別意識を助長させた、歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレ。その罪はとても大きい。
全ての人が差別なく、自分らしく生きられる世の中になるよう、祈るばかりである。このトイレは負の歴史として永遠に語られるのだろう。
そんな多様性をテーマにした曲を紹介して今日の日記は終わりにしたいと思う。
アーバンギャルド『アンドロギュノス』という曲。「男&女」じゃなくて「私&あなた」でいたい。PVはヘンテコだけど、歌詞が刺さるのでぜひ歌詞に注目して観てほしい。そしてアーバンギャルドというバンドを知ってください。