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スポーツのエコシステム

スポーツの”エコシステムについて書いていきます。

エコシステム(Ecosystem)は、もともとは自然界における生物と、それを取り巻く環境が相互作用しながら存続する、生産・消費・分解による循環から成り立つ、バランスのとれたモデル全体を表現しています。

これをスポーツに置き換えると『スポーツ界におけるヒトと、それを取り巻く環境が相互作用しながら存続する、生産・消費・継承による循環から成り立つ、バランスのとれたモデル』がスポーツのエコシステムということになります。

まず第一に言いたいことは、私はスポーツ界の『生産』と『消費』が他業界の一部であったり、滞っていることが原因だと思っています。「スポーツ界は社会で消費されている」と感じています。スポーツ界で生産し、他業界でも消費されないと市場は大きくならないと思ってます。

生産でいえば、これはずっと言い続けていますが、人材の場合スポーツ界でスポーツの企業が人材を育てるべきだと思います。スポーツ界が作った機関で学んだほうが圧倒的に専門性は学べるし経験できます。スポーツ界の人材教育の話をすると”他業界で学んだほうがいいおじさん”が出てくるので「今は令和ですよ」と一蹴したい。

それだと「スポーツの狭い考えしか身につかない」と言いますがそれは教えてる側に問題があると言ってるようなものです。中の人たちが自分たちは能力がない、教えれない、業界内の人としか連んでないと言っちゃってるだけです。今の時代、どの業界にいようが他業界のことは学べるし意見交換も壁打ちもできます。学んでる段階であれば尚更です。

もっと言うと、どんな人材を育てればいいか明確なビジョンがない。課題とそれを解決できる人材がどんな能力を持っていて、どう育てるかもわからない。課題認識も要素分解もできてないし、循環を遮っている言い訳は沢山あります。

高校、大学、専門ものような学校法人ではなく、民間のスポーツの会社がやって、スポーツ界に還元すべきです。スポーツビジネスを学びたい、トレーナーや栄養士、指導者になりたい、食べて行きたい人は毎年10万人以上いると思っています。100万円の学費払って1000億です。今の時代、キャンパスもいらないし、インプットは全てオンラインでいいし、実践の場は全国にあるし、競技をする環境(ハード面)も地方には沢山あります。そこにお金を投資すべきで、教える人にお金を落とすより現場にお金を落とす仕組みをつくらないとエコシステムにはなりません。しかも現場は人材足りてないです。1000億の予算あれば利益の一部を毎年、市場を大きくするための投資に使う事で、3年学び終わった後の、仕事も増え、稼ぎも増えます。

すごく単純な話なのですが1万人の給料を5万円あげるには5億円必要です。先ずは生産や経済圏をスポーツ界のなかで作っていかないと市場は大きくなりませんし、システムを構築していかないと消費されるだけのコンテンツになります。

スポーツ業界のずっと言ってるアレ問題。  

スポーツ界がいつまでも言い続けてる、ずっと同じ問題を言ってることあります。クリティカルな解決策は出てこず、無駄な議論や施策、もしくは何もしない結果今まさにスポーツ界は危ない状況になりました。

稼げない問題
競技人口増やしたい問題
セカンドキャリア問題

はい、でました。よく出るこの問題。この3つをどうやったら解決するのか、それはもっと言語化するのではなく、理論上こうしたら変わるを愚直に継続してやり続け、来るべきタイミングに備えて準備をして、数字を変化していくしかないのです。パーソナライズしすぎたり、根本解決にならないことをタラタラと論じたり、やってても無駄無駄無駄無駄。頑張ってもやり方やタイミングを間違えたら無駄無駄無駄無駄。

市場を大きくしようとしない

「市場をつくる」「需要をつくる」この発想はプレイヤー側にとにかくありません。業界の全員とは言いませんが半数以上がこの意識をもたないといけません。今ある枠を大きくするイメージです。10ℓのバケツを50ℓはいるバケツにすることです。

わかりやすい例でいうとプロ野球選手になりたい人が毎年1000人出てくるとします。NPB12球団で一軍、二軍合わせて1000人としたらもう無理なのわかりますよね?NPB12球団で一軍、二軍合わせ2000人する、24球団にするという発想です。

わかります、難しいのは。当然実現は難しいですが、そうすることが課題の根本を解決する事実もあります。いつまでも現状をどうにかする話だと一生終わらないんです。結果として、毎回傷口をふさぐ絆創膏を貼る解決方法ばかりです。現場の課題を解決することは難しいわけです。

リスクおじさんを納得させるだけの理論と根拠は必要ですがチャレンジしないとわからないこともあります。そうすることが課題の根本を解決する、そうしないと解決できないパターンのが多いです。

ビジネス、仕事面は選手ほどのハードルは高くないですし、資本主義の中でどう生き残っていくのか、どう成長しつ続けるのかを考えないといけません。コロナの影響で経済の混乱は避けれません。

競技人口問題に関しては日本の人口が減少しているのに諦めたほうがいいです。競技人口に関してマイナー競技の人は特にそうですが、メジャー競技も奪い合いになってます。視点を変えたらこれも人口というマーケットのにたいして、嫌いな人にスポーツをさせるのはハードル高いし幸せじゃない。確実に競技人口を増やせる方法はあるし、難易度はあるけど、各競技がこのまま頑張ったところで人間の数が増えるわけではないです。

俺には関係ない、興味がないとか、実現が難しいとか、だって協会がとか、リテラシーがとか言ってたら縮小して、死ぬだけです。視座を高く、視点を変えよ。どうやって打破できるか論理と行動で打破していくしかないのです。法律などの理由でできないこともありますが、それを変えたら世界がよくなり業界が良い方向に変わるならば貫き通し、そのタイミングが来るまでそれに頼らずともできることをやり続けるしかないと思います。

エコシステムをつくるのに業界の垣根を超えて、内外がどうこうとか、批判とか論じてるとかどうでもいい。業界自体をどう大きくしていくかが大事。チームもリーグも個人も企業もそれぞれがスポーツ市場を大きくする為の戦略とシステムを言語化して定量・定性で何%達成してるのかが今後大事になってくると思います。リアルとテクノロジーがとかも当然大事ですが、大事なのはシステムだと思っています。そのシステムの中での当たり前のカルチャーだと思います。

マクロを追えばフワッとした話で何もできずに終わるし、ミクロ過ぎれば個人の収入の話です。批判や議論、ポジショントークをしてても始まりません。弊社も自分たちの目指す世界を実現すべくただただ定量・定性の目標を追っています。『スポーツの夢の国』に理想的なエコシステムを組み込んでいきます。

6月9日がAscendersの新発表のnote公開します。

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橋本 貴智
自分にしか発信できない、スポーツに関わる全ての方にとって役立つ情報をGiveし続けたいと思います。