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教えないコーチング
おはようございます!
佐伯夕利子さんの本を読み始めました。
スペインのサッカートップリーグで
選手の育成を担っている
日本人女性です。
そうした日本人がいることを
私は知りませんでした。
その方が書かれた
「教えないスキル」
という本を読み始めたのです。
サッカーに限らず、
スポーツの練習場では、
コーチが叱咤激励を飛ばして
にぎやかなものです。
「右にスペースがあいているぞ!」
「シュートだろ!」
「走れ!」
「声を出せ!」
等々。
本は、彼女の
コーチングを見直すきっかけ
から始まります。
ビジャレアルの100人ものコーチが、
自分にカメラとマイクをつけて、
自分が何を見ているのか、
どのようなメッセージを出しているか、
それを受けた選手は何を言うか、
またその表情
を記録したそうです。
分析は、そのコーチの
ポジティブなメッセージの数
ネガティブなメッセージの数、
誰に何回声をかけたかなど
克明にされます。
それをみてお互いに話し合いました。
その結果は
これまでのコーチングは
選手でもわかっていることの繰り返し
後追いの結果論の指示命令
が大半であったということです。
そして、
一方通行のコミュニケーションだったので、
選手が何を考えているかと問いかけること
が大切だとなりました。
それも、
「なぜ、右にパスを出さなかったか」
と聞いてしまえば、
右にパスを出せという命令と
変わらなくなるので、
「どう考えていたのか?」
と問わなければなりません。
そう問えば、
「右のコースがさえぎられていたから」
などとなり、
「そうか、こちらの角度からは
それは見えなかった。了解」
などと応えることになります。
こうしたことを進めていくと
フィールドはとても静かになったそうです。
余計な指示命令、叱咤激励がなくなった
からです。
そして、プレーを止めての
静かな問いかけが増えたようです。
私の仕事場でも
管理職が自分にカメラとマイクをつけて
分析したら、
辛いけど学ぶことも多そうです。
人は、自分で気づいたと思わなければ
身につかないものです。
今日もよろしくお願いします。
安島